人々が真剣になる時
俺は最もふざけた格好をして出て行って
人々を一つ、クスリと笑わせてやろう
人々は俺を見てゲラゲラ笑い
「道化、これをくれてやる」と言いながら
俺に十円玉を投 ....
いまは6月の風が吹いている。

空には太陽があった。
雲があった。
そして月があり、星があった。
ときには羽をもった鳥や昆虫たちが、空の近くを浮遊していた。

ぼくは中学生だった。
あ ....
毎日毎日よく雨の降る梅雨になりました。


独りよがりに恋をするのも疲れるとか


優しさの中には愛を見い出せないとか


あの人の肯定したこの想いが


肯定はされた ....
雨の日は
透明傘がいい
値段の気安さがいい
ドームの曲線を
雨が流れていくのを見るのは
誰かが
泣いているのを
見ているようで
そんな後ろめたさもいい
そういえば女優でもないのに
 ....
ぼくらの町に
ヨシキリがかえってきた
一羽は川沿いの桜の木に
もう一羽は中州の葦のしげみでなきかわし
恋の歌をうたっていた

そんなとき、子どもたちがドヤドヤやってきて
このちょっと変わ ....
雨の降る隙間に
がんじ搦めの自分の昨日を見ながら
傘を差して歩いてゆく

良いことなど無く稼ぎは
全て税金か家賃
それと借金の返済
食事代など手元には残らず
それでも生きてゆける

 ....
おばあちゃんが

広い歩道で立ち止まっている

休んでいる

キャスター付きの買物袋

それに手を預けてじっとしている

ぼくは遅い昼食をとりながら

目が離せないでいる

 ....
#1


家の近くにある大きな川に
ぽっかり
空いているダム穴を眺める。
くつしたをおろす、
そっと川のふちに足をひたす。
そうしてからだを横たえると
私はいつのまにか
すっかり
 ....
もう
どうなってもいい
そう思ってすべてを投げ出して
捨てられるだけ捨てたはずなのに
どうしてこうしてまだ
立ち上がろうとする
背中に手をあてると
ごつごつとした
かたい骨の輪郭を
 ....
この町は山の手と下町の境
この町は台地と低地の境界

だから坂が多くて
上ったり下ったり
息を切らして歩いてる

中層マンションと
2×4住宅とスーパーマーケット
小学校からは子ども ....
 
俺なんてこんなもんだって思えたら、おめでとう

所詮、俺なんてこんなもんだ

そう、俺だけなら



 
星はかくれてる
いるはずなのにみえない
それだけで心細い
ひとりになったよう

認められたい
あっていいと言われたい
ひとことで
救われる夜

だれかがだれかのそばで
安心を得る ....
缶チューハイが降り注ぐ夜
めんどくさい人生が酔ぱっらいのあたしに
くだをまく
だって嫌われちゃったのよ
あたしあたしがきらいになってゆく
缶チュウハイのレモンがあたしに
素直になりなといっ ....
巴里に咲く真紅の薔薇の下に猫  

青かびを纏へるチーズ

喜びも光も食べる蝿の王

短めに髪の毛切って芒種かな

葛切りと京の祇園の唇と

蟷螂の子供びっしり葉の裏に

ロッ ....
なにかを肯定するっていうことは反面そこからこぼれたなにかを否定するっていうこと、なしに、肯定することは不可能なことなのだろうか。

なにかの発言をする際にそのことの(思考の結果の)根拠をあきらか ....
誰にも触れられない場所に
花が咲いていた

切り立った崖の中腹
そこには
誰も登って来れない
誰も降りて行けない

そんな場所に独りぼっちで
花は気高く咲いていた

小鳥の囀りに ....
がらんとした部屋に
淡い光が射して
細く長く伸びた観葉植物の葉の

あまりの碧さに目が眩んで

倒れてしまいたい
そんな独りの或る昼下がり。
遠く、の庭に落ちていた
秋の葉っぱが迷って
春の野原に来てしまった
若若しく黄緑の

ぼくとは違うこどもたちだぞ
秋の葉っぱは淋しくてかなしくなった

遠く、へ帰ることはできないかな
 ....
うぐいすの
鳴く小道を抜けて
老人ホームへむかいます
やさしいばかりでないひとは
同じに小さく座ってる

時になやみ
時にわらい

いとなみはしずかにかわりなく
うぐいすが
鳴か ....
地面に
言い聞かせるように
雨が降り続く

無色の
絶え間ない呪文が
街を塗り潰す

紫陽花は
すべてを受け止めようとして
雨雲を黙読し

雨傘は
すべてを受け流そうとし ....
夜があまりに長いので
ひとつふたつと数えたのは
ヒツジが柵をとびこえる
ひとみを閉じた景色でなく
あれはそう
誰にでもあるという
こころの風景のいろいろを
喜怒哀楽のふるいにかけて
か ....
空のツリー
その足元に水族館だと
日本人は好きだな
サンシャイン市にも作ったっけ
新名所には水族館
呼び水の呼び水
徒に易くは帰すまじ
展望ついでの家族巡礼
妖しく爽やかデートスポット ....
 頭の中で魚が跳ねた
   ぴしゃんと深みへ姿を消した


 黒い子猫が静かに見てた
   風がぱらぱら捲っていった


 時間は長くも短くもない
   人の物差しはいい加減だ
 ....
夜がすき
たまらなく
夜のにおいが

透きとおる風の底から
夜更けの窓が見える、
わたしを呑みこむ
星屑の泡が立つ
深海の窓

ありふれた街で息をする、
そのことがたまらなく愛お ....
まぶたで揺れてる 律儀な愛情
深めようとするたび 身を隠してる
3つめの朝が やって来たよ、と
あなたは目を開けて
わたしの姿だけしっかり見つめていて

I just wanna say  ....
狐の嫁入りと言う言葉を聞いたのは中学生の頃


何故か白い狐の面を被った白無垢のお嫁さんを思い描いた


林の中をひっそりと進む行列が雨に濡れて哀しく思えた


何故狐の面な ....
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
{引用=

みなも、
おおきなうねり、
くしゃみを、
すると、
さかなは、
はねる、
おとは、
よろこび、
きみは、
おとなになる、
ずっととおい、
ひるさがり、
から、
 ....
引き出しの整理をしていたら


何かのおまけでもらった


厚紙でできた


ポケモンの


ホワイトボードが出てきた。


それには


未だに消えずに


 ....
つくづく
人の身体とは水で出来ているのだ
と感じる

代謝がいいと
良く水を排し
身体はくびれ
欲し
肌は潤う

水によって
清められ
水に癒される

そうだ
命の源も  ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
道化の還り道- yamadahifumi自由詩712-6-13
6月の風- yo-yo自由詩612-6-13
雨の日は、とか。- 永乃ゆち自由詩3*12-6-12
雨の日は- そらの珊 ...自由詩1912-6-12
夏草の蔓がからむころ- 寅午自由詩812-6-12
雨の憂鬱- ……とあ ...自由詩16*12-6-12
広い歩道で- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-12
三つの小品- 青土よし自由詩112-6-12
「背骨」- ベンジャ ...自由詩412-6-12
坂の町を徘徊- kauz ...自由詩4*12-6-12
俺なんて- 殿上 童自由詩20*12-6-11
見えない星- 朧月自由詩412-6-11
チューハイだもの- じじ自由詩16*12-6-11
俳句2012_6月上旬- 北大路京 ...俳句14*12-6-11
ヒトって?_に関して(の思惟の一部)- もっぷ散文(批評 ...212-6-11
【_孤高の花_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-6-11
孤独のおと- れもん自由詩6*12-6-11
夢の前に- もっぷ自由詩512-6-10
おだやかにいて- 朧月自由詩212-6-10
梅雨- nonya自由詩30*12-6-10
「夜があまりに長いので」- ベンジャ ...自由詩2+*12-6-10
水族- salco自由詩9+*12-6-9
釣りには良い日だ- ただのみ ...自由詩20*12-6-9
sailing- Akari Chika自由詩3*12-6-9
I_just_wanna_see_you_today.- Akari Chika自由詩2*12-6-9
狐の嫁入り- 永乃ゆち自由詩8+*12-6-8
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
ミナモ- mugi自由詩3*12-6-8
ポケモンのホワイトボード。- 永乃ゆち自由詩5*12-6-8
すいぶん- 森の猫自由詩11*12-6-8

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