北風と紡いだ一月の空
背中越しから僕の肩を叩くと
うつ向いていた体内の蛹が割れて
一匹の蝶々が飛んでいった

海を渡り
消えていく

夏の蜜のある処へ
琉球王国では

そろそろ初夏を迎える

 日本人のくすぐる様な桜はない

しかし、空は人に近い
    空は腰を低く
    
    瞬きすればするほどの、こゆいこゆい
     ....
Gibsonが逆立ちしても
Fenderに勝てないのは

20フレット以上の
高音の美しさにある

Fenderが逆立ちしても
Gibsonに勝てないのは

6弦全体の上質な
バラ ....
{引用=パラダイス通信}
カラカウア アヴェニュー
炎天の楽園を
ANAスカイツアーズ
藍染めのスカスカアッパッパー
バターン死の行進よろよろしく
孫の男子づれ
紅蓮日傘の婆さんが行く
 ....
期待してしまうから
疑うのか

それとも明日の訪れを信じられなくて
疑ってしまうのか

その何れでもあるんだろうけど




今年の冬はことのほか寒かったはずなのに
疑い知ら ....
 空にはハエがいる

     *

 ナベブタでハエを捕らえようとする

     *

 からっぽだから空なんだ

     *

 からっぽのなかにはなんでも ....
{画像=120402105232.jpg}

いつの間にか
遠くまで来てしまったと
振り返ってみたら

 ――そこは知らない街だった

懐かしい駄菓子屋さんがあった
買ったばかりのお ....
チューリップに親指姫が眠ってる起こさないでね春はいじわる

さくらさくらいつか鬼になる日まで散りしきる花に打たれていよう

悲しみはヒヤシンスの深い青君との別れを涙に染める

うっすらと白 ....
砂漠に生きるものたちだけが持つ
本能が待っていた雨が降るのを知らせた

やっと待ち焦がれた雨が降り始めると
ぼくの心まで沁み込む雨が降り始めると

ぼくの心を苦しめてきた細菌が
ひとつま ....
 
4月1日につく嘘は難しい
 
もちろん傷付ける嘘はだめだ
嘘でも言っちゃいけないことはある
 
リアリティーだけのつまらない嘘は
騙されても不快な思いしか残らないから良くない
 
 ....
黒い真珠の美弥さんは
思いやり善意何気なく
エジプトの王女の風情
霊の修練されたる人と
   (阪神大震災の前に途絶えた連絡)

恋人でも恋うように
7歳の光子ちゃんと
14歳の淳子さ ....
深海のように
ふかまるおもいが
しろい糸のように
風にとけあっていく

ゆるせなかった過去や苦しみも
今はただ、  ....
そんなふうに
音を共有してみたいね
繋がる
キスとキスみたいな

私が水面に、君が水底に

ペンを走らせて
数式を組み合わせる速度
えんのように愛を
描けないと知ったから

ど ....
久しぶりに久が原を歩いた

たまに空を見上げて

迷い迷いしながら本門寺にむかった

さくら木にはまだ花がなかった

裸木が空にあきらかを漲らせている

ありがとう

そうつぶやいてそこをあとにした
 ....
憧れ方が
悔しがり方が
思いつき方が

諦め方が
知りたがり方が
傷つき方が

話し方が
淋しがり方が
食いつき方が

愛し方が
懐かしがり方が
嘘のつき方が

標 ....
母にまつわるちょっといい話を
新聞で読んで涙ぐんでしまった
それは私の母ではない
それは私自身ではない娘の話

永遠の憧れの母娘の愛情
私とて注がれて育った愛情

そのかたちは目にみえ ....
仲直りの握手をしようと右手をだすと
喧嘩してないけどと 夫も手をのばす
二時間飲み放題に行って
飲めるだけ飲んで来て吐いて
なんにもならないじゃないかと大喧嘩
のはずだったが 記憶がないらし ....
振り返ることすら忘れて
あっという間に
時を重ねてきた

不安も愚痴も気にならない
それくらい忙しいって
いいこと?
うん そうかもしれないね

お節介屋さんが たまらずに
{ルビ ....
突風が春の入城を告げ知らせ
冬の残党は最果ての地へと追われて行く
変わることなく季節の車輪は廻る
時のレールを 一方向に

樹木もまだ裸のころ
花よりも先に咲く少女たちは明るい色の服を纏い ....
川のほとりを僕は
歩いていく
世界は透明な薄く切り裂かれた布だった
それでも僕は独り
川のほとりをとぼとぼと歩いた

  鳥達は自らの生活を楽しむように
  彼らなりの水浴びを
  人 ....
そのことばかり考えていた

雨に煙るよ

曇り日の

午前のひかり

ありふれた春の嵐

土曜日の東京

買い物に出掛ける

帰宅してから

ひとりで

生きてゆく ....
 
あなたはわたしの大切なものを奪っていきました
 
わたしの初恋です
 
黒い帽子にスーツ
銃の打ち方にぶっきらぼうな話し方
細長い体に低い声
時折見せる優しい目
 
あなたの全 ....
たんぽぽの綿毛を吹いて来世待ち 

女王は一匹でいい梨の花 

すみれ草 光線銃で焼き尽くせ  

蓮華草食べて明日もハロワ行く 

毒性があると知りつつ躑躅蜜

咲いた ....
きっとウソツキなあたしがいる

あいまいにこころはできている

傷つくのをうまくうまくかわして生きてこうとしてる

信じることはかんたんでうらぎることは

すばやい

笑ってるのが ....
ふるさと


ボロい屋敷に住んでいた
トイレは暗くきしんでいた
兄弟は男ばかりで遊んでくれず
ふくれっ面の幼年期

母さん亡くなり
通夜をした
皆で囲って語り合う
 ....
映る風景はモノクローム
桜の薫りも漂うことなく

また春の一日が暮れてゆく
黄昏のなかへと溶けてゆく

誰とも逢わなかった一日が
誰とも話さなかった一日が

昨日と同じように無表情で ....
巡り来る日々と
ぼくらの幼い憧れとの隙間から
木洩れ日のように降り注ぐ光

聴こえて来るだろう?
光の後ろ側の国から
あの/弾む息が
リズミカルなステップが/

国境線で
少女 ....
ひとつ先のコンビニまで
遠回りする
ガムの味がしなくなるまで
遠回りする

はにかむ放置自転車
居眠りするガードレール
さえずり合う人の影
能天気に踊る前髪

温んだ街の喧騒が ....
いなかみちを ふつうに歩くと
つくしの基地があるよね
勘で解るよね 
え わからない? あらそ

スーパーの文房具コーナーを ふつうにあるくと
「こころばかり」という封筒は こわ ....
いつも前のめりに生きてきた
お陰で全身は転んだ傷痕だらけ

いつも誰かがやめろと
大怪我するぞと忠告してくれたけど

やはりぼくにはできなかった
前のめりに生きていくしか

それで多 ....
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