良い詩を書いた夢をみた
白く光る窓辺、花瓶の横のメモ帳に

涙を拭いながら
山吹色のえんぴつを走らせ
時に端を噛み
悠長、と呟いていた
花瓶は水だけ入っていて
くびれた所は緑に汚れてい ....
「鳥が空で迷子にならないのはなぜ?」

幼い目で僕を見上げた
その髪を撫でながら
「くだらない考え事をしないからだよ」
と呟いた
美しいものは特に
何も持たずに輝いている

昨日 ....
車のライトに浮かび上がったふたつの影は、やはりどこか
不釣合いだった。
男のジャンバーの下からはスウェットがのぞき、女は短い
スカートに、つんのめりそうなハイヒールを履いていた。

ヨシダさ ....
サツマイモ

さすがに君も化粧落として
掴んだものがコレ
真新しい長靴も泥だらけになって
急ぎ足で抜いてきたようだ
もしかして きみ

屈託のない笑顔に問い掛ける
うちだけど
渇いたくちびる三角帽子 ....
か弱いものでも生きてゆける
それが人間らしさってこと

それなのに時には誰かを押しのけては前に進み出て

この一歩が生死を分けるのよね
なんて言い訳をする




世の中は悲し ....
僕に詩(うた)を下さい
書き損じの紙切れ
池に舞い落ちた木の葉
真夜中の月の海

僕は何処かに置き忘れているのかも
駅の遺失物の棚
旅先のホテルの一室
ツンドラの森に

いつも
 ....
光と闇の狭間に見える
人物の陰影
突然漆黒となる闇の陰に
ペテン師の陰惨な微笑と
神の不条理な愉悦が
垣間見える

その反対側の光は
捕縛側の甲冑の黒の光沢を際だたせ
キリストは捕縛 ....
遠野の山道/峠の途中 一本の巨大な枝垂れ桜/
 とおののやまみち とうげのとちゅう しだれやなぎにかっぱがぽつり 

春先にその桜の根元/その下で春先に相撲を取る河童一匹/
 はるさきいつも ....
Ma Jeunesse Fout L'camp     まぁ森へなんか行かない


Ma jeunesse fout l'camp     マジねぇす降る感
Tout au long d'un ....
真夏のような天気だけれど

窓辺からは空に

夏にはなかった濃い青が覗いていた


箱に入れられたようだった

ぼくらは黙って暇をつぶしていた

たいして暇でもないのに

ず ....
赤い感情と青い記憶とを
つむいで
むらさきを織る
夏の恋

ひざまでの深さのつもりで
いつのまにか飲みこまれている
息継ぎに顔をあげるたび
水面にゆれる ほほえみに似た光を
肺にかさ ....
恋慕の奔流に身をまかせるとき
にじみ出していく熱がある

言葉にできないものを
言葉にしなければならないとき
この唇が無力であるとき
胸腔におさまりきらず
とめどない疼き
 ....
そんなにもきみはまっすぐにぼくをみて
うんうんとうなずきながら

まるでひとかけらのまよいもないふうに
ぼくのはなしをきいてくれる

ぼくはいままでにたくさんのことをみてきたけれど
その ....
ほら
やわらかな終わりがきたよ
やさしい
天使の顔をして

私は
急に思うのだ
三途の川の水面にも

低く高く
トンボの群れが
乾いた
秋を告げるだろうか

ワシは
車を ....
休日明けの朝
8時

初秋の太陽光は
さわやかに
澄んでいる

都心のここでも



ふたり
ゆっくりと起きて

ブュッフェ朝食を
たっぷりとる

彼の
ノーネクタ ....
ジェットコースターみたいな波乱万丈な恋がしたいと
夢見る夢子ちゃんは思ったけれど、
きっとそれはどれもハッピーエンドだったからで、
いざ恋をしてみると、どうしようもなく穏やかな恋にあこがれた
長く患っていた父が死にました
お通夜の部屋に潔い木の香りが流れました
父は長く一人だけの眠りを眠り
お線香はくるくると回っていました

わたしたちはチョコレートを
食べました 金色の銀紙を ....
 ドライエリアに死す


トイ・プードルのロロちゃんの糞
またいで仰げば真白の太陽
お洗濯干すにもフルメイクで行く
口紅は三層塗りの林檎の色だよ
トップコートはシャネルのグロス
庭に出 ....
旅立ちは賑やかだ

大皿に盛り付けられた笑顔と
色とりどりの激励の前で
あくまでも清々しく感謝を歌い
覚悟の靴紐を適当に結んだら
潔く見えるように出発しよう

旅立つ者の不安は誰も ....
緑道公園の木の上で

最後の蝉が鳴いている


ジリジリ・・・
ジリジリ・・・


今にも力つきそうな声で鳴いている

その声は一瞬一瞬過ぎるごとに
確かに弱々しくなっ ....
                 110916




○○地方は120ミリ
新たな水害も予想されますから
雨の降り方にはご注意ください
天気図の指し示す先には
2つの台風が同心円を ....
わたくし 妖怪 おもてなし と申します
わたくしの体のほとんどの部分は 水なのでございます
人間の水分量は六割だそうですね 人って よくそれで生きておれますわね

たわいのないことを地獄 ....
朝の浜辺を散歩する 
夏休みの終わりに 
金髪の青年が2人、遊び疲れて 
またを開いてぐっすり寝ていた 

ある意味遊ぶということは 
若人の仕事でもあり 

大人と言われる{ルビ年齢 ....
9月
真夏日
ロックミシンと
直線ミシンに
電気を通わせる
いくつもの
ささくれだった傷を接ぐように
激しくも繊細に
針を打ち込む

壁に拳を壊す
いくつもの
波を立てる
 ....
世界を征服した、孤独な高い塔の上から 
広い地上を見下ろすより 
たった数人で集う、ひとつの場所を 
素朴な{ルビ日向=ひなた}でみたしたい 

「私は正しい人である」 
と胸を張るより  ....
あの人には
あの人だけの言葉があることを知って
それを聞き洩らさぬようにと
心を砕いた時もあったけれど

いつの頃からか
あたしは
それをやめてしまって
やめてしまったら
あたしは
 ....
素直になろう

ココロの底の
声をきいて

素直になろう

諦めきれないのなら
そのままでいい

自分にウソをつくのはやめよう

これだけ焦がれる気持ちには
逆らえない

 ....
そろそろ(忘れるコツ)を身につけたい僕は 
凹んでしまいそうな夜にこそ 
「Today is anotherday」と言ってみる 

自分の落度に指をさされて 
眉をしかめそうな時にこそ 
 ....
あの日、少年が追いかけて 
精一杯伸ばした、グローブの先に 
白いボールは、転がった――― 

夢中で土の上に飛びこむ少年の姿が 
大人になったこの胸を 
無性に揺さぶるのは、何故だろう? ....
つくづく
惜しい
つくづく

よしずも扇風機もスイカも
歯が立たなかった
暑いがらんどうのような
夏が逝く

つくづく
惜しい
つくづく

不安と疑念と我慢を
素肌に貼 ....
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