あるという幸せ
朧月

幸せの反対は
なにもない ということ

うれしいことも
くるしいことも
なにもなければ 私は
生きているのだろうか

見覚えある花が綺麗に
咲いているのに 思い出せない
名前をいいたくて
いえなくて

なにもないとなげいた自分が
花の名前を探しに
旅にでる

それも幸せだ


自由詩 あるという幸せ Copyright 朧月 2012-08-12 07:56:32
notebook Home 戻る