基幹農道の左右は区切られた水面
あの小高いのは 川のへり
足の悪い男が傾斜へとうつむいている
なずなは もう しまい
つめくさは もう せんから さかり
水 ....
ひかちゃんが
幸せになるか、不幸になるかわからないけど
きっと
自分にとっての幸せってなんだろう
って考えて
探求できる子にはなると思う。
って今日着た手紙には書いてあ ....
落ちていく夕陽が一段と大きかった
真ん中に「キライ」と書いてあった
濃い橙色で燃え尽きる夕陽の真ん中に
真っ赤な色の浮き彫りで
真ん中に「キライ」と書いてあった
なんだか悲しいので目をそらし ....
虎
捕らえられた
捕らえられた虎の剥く牙
捕らえられた虎の網を破こうとする爪
捕らえられた虎の牙と爪を折ってしまえ
捕らえられた虎折られた牙と爪
「もう狩りもできない」
「シナク ....
新横浜の風景を
しばらく品川と間違えていた
その風景にせつなくなっていた
品川にはきみがいるような気がした
白い光を放つビル
白い光に照らされた道
きみが歩いたかも ....
キラメく 水を飲む朝の
ゆっくりとした 点滅球が
ぼやけて見えない
白 いイヤホン で 遮る笑い声
雨粒の 微動 もしくは波形
ぼんやりと眺める
踏まれている 足の痛み
知らない ....
曇り空は迷子の心
今にも泣きだしてしまいそう
こんな日は気分まで憂欝になるから
誰かのそばにいたいと思う
遠くの空から雷が鳴ると
怒られたみたいでお腹が痛くなる
私は音が聞 ....
雨に打たれて
溶けて私は水になり
土にしみ込み
消えてしまえたら
雨上がりの強い日差しに
裁かれて
細かな気体になり
空へと舞い上がれたなら
どんなに楽であり
そ ....
心変わりをしたい
あなたなんか忘れて
知らないひとについてゆきたい
青い嘘だと知りながら
甘い言葉をささやくひとに
さらわれて夜の向こうに
ジプシーなんかのように
なだれこみたくて
誰 ....
左眼から流れた
涙のひとすじが
君の新品のスニーカーに
落ちる前に
わたしの
心は
気を失いかける。
予想外れの
天気が
わたし
....
さいきん
女との別れはぜんぶメールだ
この世にメールがなくっても
既婚者の恋愛には
ゴールがかならずあるんだよお
なにか意味でもあるんか
その、なんだ、
....
枯れ色を顕わにした麦畑は
豊穣の実りを得て
収穫を待ち受けている
その風景を見慣れない僕は
寂しい色としか捉えられない
咲き競う花々
明るく輝く若葉
新緑が萌え立つ季節に
....
扇風機なあなたに。ふきとばしてください
シャワーなあなたに。うるおしてください
百円ライターなあなたに。もやしてください
植木鉢なあなたに。うめてください
そばにいたくなる。なにかをください
子どもの頃夢中で集めた
爪楊枝でできた小さな旗
戸棚の奥から急に出てきて
捨てようか一瞬悩んだ
デパートに行く日は隠そうとするから
着いていきたくてだだをこねた
5Fのエレ ....
{引用=見上げた空のたかさを
とおく 感じて}
皮膚はまるで
とうめいなガラスのようだった
ふりそそぐひかりを
全身で吸収していく
こころに咲いた
まだせかいを
知ら ....
いつも適当な友人A
お互いからかいあってばかり
真面目な話も軽く受け流すから
たまに本気でイラっとくる
そんなアイツが急に「悪かったね」
しまった胸を火傷してしまった
いつ ....
プール清掃の前 ヤゴ捕り大会があって
捕まったヤゴたちは巨大なペトリ皿に移される
ヤゴはそれぞれの教室に置かれ、トンボになるまで観察される
子どもたちが最初に目にしたのは、なんと共食いだった ....
夕べ好きだと
しゃがれている
透明な
ロックンロール
心のなかで
心たちが
みっともないデモ行進
泣くなよ泣くな
オレンジの沿線を
ぽつぽつゆ ....
青いユニフォームが体育館にいます
3人の外国人選手と2人の日本人選手は
背が高くてスマートな18歳です
彼らはスピーチの後にゲームをします
体育館がいつの間にかコロシアムになり
ボールが ....
郵便受けに入っていたのは
営業スマイルの葉書と
ネクタイをきちんと締めた葉書
営業スマイルの葉書を開いてみると
べりっという音を立てて
用のないパンフレットを差し出してきた
次から次へ ....
喧嘩ばかりだけど
泣かされてばかりだけど
私はあなたが大切
悪ぶっても
強がってもダメ
隠れた本心知ってるよ
みっともなくて
気にしすぎで
心配性で
弱虫で
....
あなたは
かけがえのない空
そう悟ったのは
自信の欠落したあの日から
幾月を見送った頃
新しい光
淡さを秘めた数分
あなたを忘れた数時間
掬われた空虚に
多少の望みを残したまま
捕らわれ戻る景 ....
着ているのを忘れるほど着なれたにおいの上に
すっとしてほっとするほのかなにおいをはおり
むわりと包み込んでくる空気を受け流しながら
いろいろな顔の一面をのぞきにいった
家から抱えてきたざらざら ....
突き抜けるほどのブルースカイ
爽やかだけど違和感がある
そうか雲が無いからなんだ
快晴の空はこの町を飲み込んで
日常の景色から輪郭を奪う
まるですべてが合成であるかのように
ホリゾ ....
可哀想な兄弟
鎖に捕らわれて
狭い部屋で
声を重ねて歌うよ
昔に聴いた子守唄
眠れよ眠れ
静かに眠れよ
響き合う声は透けて
やがて光を呼ぶ
兄さん、聞いて
僕たちは
呪わ ....
あの日
びるのてっぺんは
どれだけ
さみしいひかりがみえたの
むてっぽうなことで
きみも
やっぱり そんを したのだろうか
そっとちかづこうとすると
花をちらすみたいに ....
楽器を操る人から
音楽が聞こえてくる
ジャンルを語る人から
うたが聞こえない
欲しいものはなにかの名前
なんかじゃない
百科事典が世界を壊していく
たとえば民族
....
物心がついた頃
私の首には、細い紐で作られた長い首輪が掛けられていた
その時の結び目は確か、みっつ
毎年、誕生日に紐が切れる
だから毎年結び目が増える、ひとつ
そして毎年、少しずつ短くな ....
月光を手繰る振りをしていたら
どうやら海が釣れてしまった
窓を開けているんじゃなかった
部屋に溢れたいっぱいの海は
両手で抱えられる所かますます増えて
わたしは飲まれた
手 ....
季節の変わり目は
こころのどこかが騒がしい
きちっと折り目のついた夏服を
着ている君はいつもと違って見えて
気持ち良さそうに風が吹いてる
話しかけたら
振り向いてくれそうな距離 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219