三時草の おばちゃん とは
三時草を 私にくれた人のことだ
三時草は おひさまが三時の高さにあるときだけ咲く
だから さんじそう

三時草の花が
三時草に咲くためには
三時草 ....
大きな欅の木のしたで
乾いた蚯蚓が八の字を描いて死んでいる
無から生まれた宇宙の話しを聴きながら


きみはもう死んでしまったから
こんな話しはおもしろくないかもしれないけど
きみに残さ ....
            110527


それで
お父様はいつお帰りですか?
夏には必ず帰りますと返事をしたら
その頃またお電話差し上げますと切れた
どこの誰だか分からない
 ....
悔しさを葬りましょう
妬みを葬りましょう
痛みを葬りましょう
虚ろを葬りましょう

焼香しましょう
昇降機に乗せましょう
乗り切れます乗り切れます
ブザーは鳴りません あっ ....
{引用=
眩さを手放すように
広がる
女とも男ともない
曖昧な
なめらかな皮膚に似た
花弁が
湿度の高い夜を抱いて
此処で居ますから
それだけで
報われますから
苦しまないでくだ ....
ノブを捻りそのまま引いて ドアを開ける。
部屋の構成要素となっている 木の板が
傷の程度や 見て感じる古めかしさから
建物の築年数を 想像する。
建物に人は住んで居なさそう。
けど 脈を打ち ....
見ること超えて
見える闇
聞くこと超えて
聞こえる沈黙

見えないものを
見る眼をもとう
聞こえぬものを
聞きとる耳を

不具は決して
不幸ではない
未熟はきっと
未来に ....
  晴れた日は外に出て
  あなたの言葉に
  二本の足を貸してあげよう
  ヘッドフォンは
  はずしちゃいなよ
  晴れた日は
  言葉の散歩に行こう



  なだら ....
月を飲み込んだ男がいた
そいつの腹は
まるまると膨らみ
あたかも臨月のようだった

太陽を抱きかかえた女がいた
激しい炎に
なんて温かいのだろう
と涼しい顔で言った

星を舐め ....
ところで、彼の結婚式なのだが、
参列者は三,四人か
披露宴をどうするか
めでたい宴の陰に
猫の眼のような
光を帯びたクレパスが
ぱっくり口を開けている。

皆口々にお祝いを言い
いく ....
男女三人の関係
男は疲れて外角にもたれかかる
女は胸の内角がつまる
男は言い当てられた図星が鋭角に突き刺さる

この不埒な関係をどなたか証明できるかい?
ヘロンも答えられない
ガラスで出 ....
もう二度と行かないし
もう二度と帰って来ない
フェリーの二等客室に籠りっきりで
俺はずっとノートに言葉を書きつけていた

海の色はクリーム色
世界は脅威だ
俺の知っていることは
世界の ....
停車した電車の速度は その潜在的速さの ほんの一部
駅間の距離も短いから なおのこと。
そんな速さで生じる 電車周りの気流は
その頬ざわりが 今頃の春を感じさせた。


線路沿いで機械によ ....
川原で
宮川大助師匠のような顔をした生き物を見た
って 言って良いのは 花子師匠だけかもしれないけれど

ずんぐりむっくりとしたケモノだった
大きさは 犬と猫の中間くらい
 ....
暗くてもいいのだ
でも弱々しくてはいけない
偽善でもいいのだ
でも善の無力さはいけない
冷たくてもいいのだ
でもぬるま湯じゃいけない
信じてみてもいいのだ
でも批評眼をなくしてはいけ ....
濁流から逃れた君は空を仰ぐ
散っていった者は悔いがあるだろうと
ひとりぽっちの青年は いつまでも呟く

気休めの暗示も
上っ面のヒューマニズムも
しだいに溶けて何も残らなくなるだろう

 ....
仕事帰りに寄るレストランで 
よく頼むキャベツの千切り 
日によっていつも 
ドレッシングのかけ具合が違う 

毎日同じように見えるとしても  
目の前にあるのは 
一生に一 ....
在りし日の詩人が仲間等と 
文学の夢を語った赤煉瓦のCafeで 
独り一篇の詩を綴るひと時 

当時のマスターが 
詩人へ送った葉書のコピーと
花束を捧ぐ想いを込めた詩を
重ねて
鞄に ....
久しぶりに
酔っ払っている
宙に浮いている精神
河北の地では
いつも風が流れている
大地を流れる風
風の音に耳を澄ませて
煙草に火をつけて
ニコチンとアルコールが
身体を巡る感覚に
 ....
裁判所の待合室から
開港記念館の塔の屋根
クイーンの塔と
港に入った船から愛された目印も
今ではたくさんの灰色のビルディングに埋もれ
往時を偲ぶには上陸して裁判所の前に立つしかない。
 ....
23時の目覚め
「気が付きましたか?手術は終わりましたよ!」
オペ室のナースが俺の体を揺すった
体中に宇宙遊泳のようなチューブが施され
夢をショートカットして
俺は昼から夜へ一気に移動した
 ....
まよなかの
べんじょにいくと

ひとりのおとこが
たっている

べんきになってしまった
ひとりのおとこ

そのおとこに
しょんべんをする

いつからそこに
たって ....
  あなたの
  からだの
  どこかにある



  おおきな
  おおきな
  おおきなうみ



  ちいさな
  ちいさな
  いまは
  ちいさなぼくだ ....
立ち止まるのもありとは思うものの
夏らしさを感じる風の勢いに身を任せてみる

買い物帰りとかに立ち寄る近くの公園
このあたりは放射線とは多少なりとも無縁でいられるのか
小さな子供たちのにぎや ....
 ニューヨーク近代美術館の地下ギャラリーに、「ウォーホルの雪だるま」はあった。
 その雪だるまが彼の手によって作成されたのは、1965年のことだ。
 
 僕がそれを見たのは大学を卒業した年の春の ....
風が流れている
夏の兆し
木漏れ日が揺れる
樹が鳴る
遠くから聞こえる
ざわめきに
ふと手をとめて
窓の外の世界に
目をやると
光と襞と陰りに満ちた
五月の地球だ
温かい空気に
 ....
人間たちに悟られないように
今日も歌を紡ぐ ソングバード
奏でる葉音の揺らぎ
今日も歌を紡ぐ ソングバード

惚れた腫れたの茶化しは無視して
思いっきり歌を歌おう
棲みなれた緑のエリア
 ....
窓の縦線だけが
くっきりと濃く
あわあわと振れる宙
影の格子の濃さを嗅ぐ

遠くて近い
雑踏のざわめきは
緊迫する耳の内圧につれ
次第に弛緩し浮遊する

易しい無理を
口 ....
昨日が楽しすぎたから
今日こんなに寂しいわけじゃない
嘘をつくのだって
ほんとうのせいじゃない
雲が浮かんでいるのではなくて
空が高いだけ
そうやって
そらをはみ出していく
そうだろ  ....
なぜ詩なのか



面倒臭くて つい
手軽な言葉を投擲してしまった
口淋しくて つい
甘ったるい言葉を咀嚼してしまった

<優しさ>の優しくないアクや
& ....
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