さよならもうここに残されたいかなるものも認識しない

目に見えるのは常に更地だった
至る所に巡らされた有刺鉄線を触るので
手のひらはいつも傷ついていた
傷が膿むなどという事は
考えつきもし ....
コンクリートの直方体に
鉄の芯が入り
表面がガラスで覆われた
無機質で重い建造物
その林の中にいると
美しい灰色の空気によって
吐き気がする

夜になると
別の世界が顔を出す ....
世の中の 大抵の不幸は知らないことから 始まる。
誰かの携帯の音かと思えたが違うようだ。着信は無い
すずむしの声だったようだ

山深くにある この集落の中心には 無数のシデの木が群生している
 ....
名前のないものにかこまれて生きている
見たもの感じたこと
言い表せないもどかしさ

伝えようとするものには
名前がないし
きみの良いところも
うまく表現できない馬鹿者だが

そういっ ....
山を背にした集落の
家家の屋根から突き出た鐘楼ひとつ
奥の旅を終えた芭蕉も伊勢に下る船上で
この鐘の音を聞いただろうか

港のあったこの集落に都会の風が吹き込んで
集落を縫う曲がり ....
垣根越しに
老女の艶やかな手
切ないほど甘い
いびつな頭をもぎとって
埋められた犬のため
息を光に押し出した
枯れた莢を揺らすように


踏むと何処かで誰かが死ぬ
枯葉の音に冷たく ....
吸ってしまったドの音は
かみなり雲の腹下りだったら怖い
今日はどんな音楽聴かせてくれるのか
頭上の空の黒鍵盤と白鍵盤
しかし飴と紙芝居で喜んだ昔と違って
百年先までシミュレーションし ....
ポッキーを束で喰いたる雪女 〇に産み落とされたきのうが
まだ未熟児のうちに、あ、
(ママがいないママはどこ
届かない「あ」、

あの頃、にはコインロッカーで暮らす
「1」の話が電車の網棚や
あるいは座席、足元
あ ....
焦げ付いたワインレッドの残り火が
目に焼き付いた
角を曲がる時ほんの一瞬見上げた空
次の角まで行った時には
もう消えているのだろう

建物の傍に続く歩道を
急ぐともなく歩いた

けれ ....
            141111
容疑は確信となり
起訴された円形の
古い闘技場の跡
重機が凹凸を均し
鎮魂するかのように
高層ビル群が完成した
この古い街では
町という町が錯綜し ....
欠伸してナースコールの鳴りにけり {引用=オープニングテーマ}
アワビさん
          作詞 林春生 作曲 筒見恭平
          補作詞 囃猿尾
          歌 右野土佐乃


子どもがハマった ....
キレイごとが好きなのだから


避けて通るのは


錆び釘の赤い汁が淀む



ほら、そこ その・・・よ





それで

どこまで話したかし ....
 
写真は撮らない

目に焼きつける

時がしっとり思い出にかえてくれるから



 
染色体の一本多い、3才の周が
初めて言葉を発した
「それ…」
僕は身を乗り出して、聴き直す
「え、なに?」

目が覚めた――(なんだ、夢か…)
布団からひょっこり顔を出して
周はまだ、 ....
焼焦げた詩に辺りが拒まれる朝

幾つもの数字を突き立てられ
中東事情から抜粋された
金の卵を産むカラクリを
羽の生えた大らかさで
目ざとく 錯覚する

机上の空論も
過剰な言論も
 ....
ドーナツのやさしさ。虹のもどかしさ。雨が土につくるいのちの跡。やかんの呼吸。結晶のほころび。ありの息づき。葉っぱにのこされた欲。鍵をさしこんだ秘密のありか。煙が描くうつくしさ。砂のなきごえ。海 .... NUE(鵺)


猿の
  小賢しさと
狸の
  強かさと
虎の
  素早さと
蛇の
  執念深さが
艮の
  夜空で出逢う時
人の
  内の矛盾は
闇の
  中に ....
腹の中

むかし 
おふくろは言ったものだ
「おれの腹断ち割って見せたいものだ
 真っ白じゃで…」
そう あなたは 
腹に一物持つような了見など有りはしなかった

だが
子ども達は ....
辞書は詩作するときに必需品なのですが、紙ベースのものはめんどくさい時があります。そんな時に代わりに使うウェブサービスです。目新しいものはありませんが。。。もし皆さんのよく使われているサイトがあれば教え .... 月の光がぼくに問う

ぼくもまた心のなかで

それをひとに問うのだ

楽しいことを

見つけたときのように

ビニールが発する光の

美しさや無意味さのように



き ....
リルケの詩集を 雪の積もった日に
重いコートの襟を立てて 携えてきた
大事な宝物のように 頬を赤くして
そんな時代に きみの後姿が重なる


茶色くなった 欅の落ち葉に書いた
秋の香 ....
何事においても、排出する事に快感を覚える。
排泄行為は言うまでもない。
お風呂も毎日一時間以上入って、汗をダラダラ流す。
風邪をひいたらラッキーだと喜ぶ。
鼻水を出す喜び、咳をして腹筋使って、 ....
街の音に混ざりたる口笛夜寒 注 ここで言う神は特定の宗教をにおける
        神を指すものではない

歩く動作の円滑な筋肉の弛緩収縮
関節を構成する骨の複雑な動き
血液を全身に送る心臓ポンプと酸素供 ....
ミツビシに勤めているのに みつひしと云う父が
三つ菱形があるから、三菱
そんなことを教えてくれたのは、やっぱり
みつひしだったからなんだな

カッターナイフを ぽきん
「これが ひしがた  ....
最初から諦めていたのは
わたしを守る為だった
いつの間にかずるい
恋をしていた

駆け引きもなくあなたが笑う
わたしはその笑顔を
真っ直ぐに見つめる事ができない

そ ....
雲は、風の吹くままに
落葉は、川の流れるままに
我もまた
自らに内蔵された方位磁針の、指すままに

旅の鞄を背負い
腰かけ石から立ち上がる
我が影は
更なる一歩を日向へと、踏み出さん
 ....
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
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