私は
どこへ向かって
石を置いているのだろう

ずっと遠くへ行くため?
それとも
今居るところから跡を濁さず飛び立つため?

川に石を並べて渡ろうとしているように思えるときがあ ....
突然放りこまれてしまった


病院の待合室にすわらされ
時計の針が無表情にすすむのを
昼メロのデジャ・ヴのようにながめる


「ママ ごめんね」
かすれた声の一言で
キミは幕開けを ....
わたしは、
泣きたかったのかも

しれない


想い続ける強さや
忘れる覚悟の散乱する
小さな小さな心の渦に
どこか疲れて

泣いて
流して

笑いたかったのかも

しれない


飛んで
どこまでも高 ....
あの螢祭の夜
ミルクの河 渡った
ボクの手が少しギュッとして
キミは 痛い 顔を{ルビ顰=しか}めた

力の加減を知らない
ボクを許して
少し折れてしまった指

キラキラしながら
 ....
 
レスポールが絡み付く
この身体。

耐えきれず 跪き
祈りを捧げるより
この重さをも飲み込んで
傷をえぐり合おう


重低音で心音を刻み
浮きそうなほどの爆音を

「くだ ....
犬歯が疼く夜は
あなたのことを考えてしまう


黒猫が一方通行道路を逆走していて
わたしはみゃぁおぅと鳴いて忠告をした
哀しみに月はなく
瑠璃色の眼は立ち止まり
この影をきちんと認めて ....
梅雨と真夏の狭間で
紫陽花が耐えている

真夏の青空の色を湛えて

夏が来るのを
待っている

色はだんだん
褪せていく

散りきるまで
もうすぐ
スナックで知り合えば

たわいもない話をして

エレベーターで送られて

手でも振ればさよならできる

夜の屋上できみと話せば

ケンカでもしなければ

おたがい立ち去れないよ ....
(?)

久しぶりのドライブは仲直りのしるし
お正月に学生さんの駆け登る急坂をアクセル吹かしながら
ふたりを乗せたクルマは芦ノ湖畔を目指す

車内にチェックを入れてみても
知らないおんな ....
 
黒と赤を敷き詰めて
好きなものだけ集めよう
酷く弱気な日々が続いてる
・・・壊れそう

届かぬ想いが胸を締め付けて
ここから動くことさえできない
あぁ 影になる

太陽が燃え尽 ....
空気がむせかえる
ジャンクションを間違えてカーブしていくおもいきり
アクセルを踏み替えないで俺たちは加速して
絶対に追い抜けない霧もやの中を疾走する
あったかい罪を犯したかったの
サミッ ....
 
真夜中に電気を消して
テレビの明かりだけで見渡す
この薄暗い部屋は
あたしの不安を増して
慣れることもない

この先の光を信じるなんて
不器用なあたしには望めない

だから夢を ....
ちょいとそこのお嬢さん
浮かない顔してどうしたの?
一曲歌って差し上げましょうか?

野暮なことは聞いたりしないよ
ワンコイン入れてくれるだけで
好きな曲を歌ってあげるよ
ある程度のリク ....
いちとせ、にとせ
渡世の業
この世で手にする
灘の業

銀の雲が空を占め
風は何かを知らしめる
ただの風


雨は降らない
漏れる日は世界を蒸し焼きにする


子供が笑う ....
向日葵畑で飛び交う笑顔には
スイカの玉が よく似合う
夏を詠む右手に 夢から抜け出た指輪

七夕に見つめ合う男女に 嫉妬して 花枯らしても意味ないし
数多のホタルを 天の川に放つ

真っ ....
背景のない世界
遠近感もない
乳灰色の空間に
僕はただ立っている
画素の荒い写真のような
朧気な白色光を浴びて

遠く人々のざわめきが
聞こえるけれど
方角すらない世界の中
ここか ....
捨て去ることで
生きて
壊れていくことで
創られる
この壮大な城を
なんと呼べばいいのだろう
ただひたむきな愛よ

めぐる城のなか深く
すでに暑い夏の日の下を
いまも
変わること ....
いい日いい夢いい足音
ツバメが巣を作るといい事があるんだってさ
だってさ
だってさ
だってさ



さとう
砂糖は甘い
いい事ことこと
こんぺいとう
中を割ったら

 ....
或る秋晴の杜にて
私は
訳無く零れ落つる滴を止め能はず
時同じうして「何故死は在るのか」
天を仰ぎ雲一つ無きを知る
其は其で好い。

死せる感覚に 五感を研ぎ澄ませ
森の音を  ....
 
僕の
この身体全てで
何を魅せよう。

悲劇、

破壊崩壊。

共鳴という名の救済。

そこから
また
始まる、
人生の縮図を。

少しずつ崩す作業、
傷を増やす ....
ガキのころハマり倒したゲームの続きを
眠り込むまでやっていて
充満した電子音をかき分け
とにかく何か やっていないと休めなくて
うつぶせのままだったから 背中は痛いが
前に壊した肩ほど酷くは ....
 


名刺を作ろうと 印刷の手順を踏んで
文字数が足りないことに気付く
そういえば表面もまったく足りない
どのあたりに 名前をかこうとしていたのか

木蓮は季節ではないので
紙のよ ....
朝が月を殺す頃

その細い首をきゅっと絞めあげて

太陽がごうんごうんと鳴りはじめ

白い光は
精液みたいにとろりと落ちて


ぼくは生まれてこなければよかった、
と思うのです
 ....
実験的に無駄を省いたら
風も 木も 波も 空も 木霊も
みんな みんな 同じリズムで
繰り返している

少しずつズレていくのは
それが少しだけ違う音になって
だんだん 少しずつ変っていく ....
誰も気付いていない
扁平な空と屋根の間に
ブランコがある
そこには
飛行機で行けないが
羽根をばたつかせても
到底届く高さではなく
梅雨にぬかるんだ地表と
レーダーに映る雨雲の間に ....
君の知らない私は私の知らない君に映る君の瞳の奥はどうなってるの知らないほうがいいって待っていたって空が青いだけおいてきぼりのこいのぼり 僕が剃刀を初めて手にしたのは21歳の冬だった


誰もが気分よく新しい年を迎えるために
まとめの仕事や勉強に取りかかり
街のイルミネーションはそんな人々を励ましているかのようだった

そ ....
伝えたかったよ


雨の降ったあとのしとしとした空気が好きなこと

くるくる回る空がどこまでも続いてゆくこと



終わらなければ伝えられた?

今でもいつまでも青い ....
燃えるごみを
ごみ捨て場へ持って行こうと
外へ出たら雨であった

透明のビニール傘を差して
そのままぼんやり空を見上げる
水滴の降ってくるさまが見えるのが
大変おもしろい

周囲でく ....
うまく息が吸えた瞬間の
安堵ヘ向かう手足の喜び
意欲に満ちた血の巡り

波の生き様に寄り添い、
素直に落ちれば自然に昇る

放り出されて尚
手足は重く下がり
すすんで沈むのだから
 ....
beebeeさんのおすすめリスト(6488)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
石を置く- 長谷川智 ...自由詩6+*08-7-8
ミスキャスト- 渡 ひろ ...自由詩18*08-7-7
涙の数- 見崎 光携帯写真+ ...2*08-7-7
ミルキーウェイ- 西日 茜自由詩17*08-7-7
共鳴- Izm自由詩208-7-7
だから犬歯が疼く夜はあなたに噛みつきたくなる- 士狼(銀)自由詩13*08-7-7
紫陽花- 風音携帯写真+ ...808-7-6
スナックで知り合えば- 吉岡ペペ ...自由詩5+08-7-6
お隣りのひと- 恋月 ぴ ...自由詩13*08-7-6
予感- Izm自由詩108-7-6
コインロッカー- モリマサ ...自由詩12*08-7-6
責任転換- Izm自由詩608-7-6
コインロッカー- 1486 106自由詩3*08-7-6
旅立ち、帰る場所- プル式自由詩1+*08-7-6
愛され上手になりたいわ- 北大路京 ...自由詩21*08-7-6
夢の終わりから、ずっと- kauz ...自由詩5*08-7-6
別れ- Etuj ...自由詩308-7-5
夏みかん(意味は無いが訳がある)- プル式自由詩4*08-7-5
黄土色。- 長谷川智 ...自由詩6*08-7-5
新世界- Izm自由詩208-7-5
へば- 佐々木妖 ...自由詩7*08-7-5
椅子のある室内- 縞田みや ...自由詩7*08-7-5
似た光- わら自由詩21*08-7-5
ミニマル- 西日 茜自由詩16*08-7-4
空中ブランコ- 銀猫自由詩14*08-7-4
こいのぼり- 蒼木りん自由詩408-7-4
逆流- 知恵自由詩108-7-4
ブルー・スプリング- 春日自由詩408-7-4
早送りの挙句のたまごかけご飯- 吉田ぐん ...自由詩2508-7-4
腹式呼吸- 木葉 揺自由詩3*08-7-4

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