君と星狩りに行ったことを思い出す
空が星で埋め尽くされて、金や銀の星が嫌というほど輝いていた
肩車して虫かごを渡し、小さな手で星をつかんではかごに入れていた
ときおり龍が飛んできて、尾で夜空をあ ....
まばゆさに目をとじれば
暗闇となった世界に浮かんだ
円が燃え上がる
そんな遊びを繰り返していた

あれはぶらっくほーる
宇宙への入り口か出口だった

だれもかれもみんなおとなになってし ....
駅から続く桜並木
だらだら坂のドン詰まり
君がいた病院があります。

桜並木の木の下には
死体と狂気が
埋まっています。

もう四年も前の想い出ひとつ
今年も桜の木の下で
散りゆく ....
ぼくの朝は完結しないつめたい夜を引きずってはいない
ぼくの大腸は閉塞して夜をためこんでいたけれどもね

カーテンを引くと天使はねぼけまなこで羽ばたいている
窓からのぞくと景色のはじに満開の桜の ....
もしも 三人が しゃれこうべになったら
三人は親子だと すぐにわかる 
なぜなら 同じ頭の形してる。 と、言われ
ハチマキ姿のタコの絵のような 立派な おでこを
三つ つきあわせて
婆さんと ....
もうすっかり春になりましたね
今日は風が強いです
咲いたばかりの桜の花が
ゆらゆら大きく揺らいでいます

 ■□

私は街を周回していた
人波物凄い都市だった
(流れに乗り遅れたら、 ....
すっかり日々は暖かくなり
桜もいよいよ開花間近

なのに私の心は鉛の様
不安と恐怖が波打って
奥底から沸き上がる
(昨夜は凶暴な悪夢に襲われ
汗みどろで目が覚めた)

すっかり日々は ....
A

光とパッションで
あい わず ぼおおん
おもわず ぼんぼぼん

三叉路のような枝先に
咲いているのは紙様の花
花の名は みつまたで

なぜだか知らぬが いにしえの人は紙を梳い ....
はるのいろが
のはらをそめて
きれいだね

ぼんやりかすんだくうきに
ひかりがきらきらちらばつて
きれいだね

ひとびとは みな
やはらかいいろの
そらをながめてゐる
 ....
人混みのなか
孤独に見つかってしまう

笑顔で元気に明るくしているけど


孤独が私を放さない

悲しみと苦しさが私を覆うとき
降りやまぬ雨に
溶けてしまいたくなる
この忌々しい
憎しみに満ちた
いつも苛立っている
人生を棄てたい夜もある。

そっと、だ。

人も、仔猫も、眠るコタツで
ここからはじまる春の風に寂しさが
青ざめていくのだと ....
そこには多くの家族がいて
大きな机の上に並べられた
温かいものを食べていた

それぞれが思うことを
なんとなく話して それとなく呑み込めば
喉元は 一晩中潤った

天井の蛍光灯が点滅を ....
あの春から この春がやって来た
馨りはまだ手のひらの上
ふわっと小さな宇宙を乗せて
ここへ ここへとやって来た

呼び覚まし 瞬間にカチッとアルバムにはまる
大事な 大事な一期一会を刻んで ....
ひりひり痛いあなたの詩
きょうもひとつ読みました
ズキズキ
ズキンズキン
ヒリヒリ
ピリピリ
そんなことばはベトナムにはないという
家族の痛みも
親子の痛みも
どこの国へ行ってもおな ....
旅にあって
飲めない酒を飲んだ

目の前にひらける黒い雲
灰褐色の光
酩酊船

錨の切れたラテン帆の船
波頭
眩暈

眩暈。

いつしか、酔うのは私なのか
それとも船なの ....
宝石が輝く未来を映す
約束をしてる指輪のように

細かい傷さえ命の鼓動を
刻んだ証に選ばれた音

エレベーターの最上階で見る
夜景と同じ眩しさを知っても

転がる釣銭を追い求めてる
 ....
見たところ肝臓のようだ。中学校の階段の踊り場の高窓から差し込む夕日に照らされて、赤黒い肉塊が落ちている。まるで今しがた体内から摘出したばかりとでもいうようにてらてらと艶めかしい輝きを放って、よく見れば .... 雪が降っている感覚に、薄目を開けた
凍りつく湿度と、ほのかな光を感じる

雪の一片一片には
冬の陽がほんのわずか宿っているのだという
だから真白く淡く輝いているのだと
幼い頃、母が聞かせて ....
制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま

片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌

美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか

鞄の中 ....
こっくりとした
黄色の満月が

ぽっかりと浮かぶ
十月の夜

すっかりと冷えた
心を温める

まっすぐな光に
酔いしれて

うっすらと重くなる
瞼を閉じれば

しっかりと ....
母の手は魔法使いのように
何でもできた

欲しいものを
何でも作ってくれた

「母の手の中の林檎が
うさぎになってゆく」

いつも傍で見ていた
幼いわたしを思い出した、朝
摘み取るために育てた花を愛でているのは
貴方の愛し方そのもので


薬指にだけ好きな色をつけて
ずらりと並べた人形の瞳の前でくちづけを交わしましょう


これは幸福ですか? それと ....
秋晴れや雲なき空の青深し

汝が静か深まる青に吐息つく

秋深まり君なき夜の銀河濃し
雀ほどの大きさの塊が手の中にある。線路に沿って歩くと片側がコンクリートで補強した斜面になり、さらに行くと竹藪の奥に家屋や井戸が打ち捨てられている。その先には登山道に続く道端に白い花の群生。あそこまで行 ....


痛み
沁みこんで
真夜中に叫ぶ
狂おしい祈りの雨音




苦味
留まって
飛びたてない鳥
古ぼけた日めくりの呪い




痛み
流れれ ....
ふうと
ため息がでる

皺が増えるだろう
夢が失われるだろう

シーツに潜り込んで
嗚咽を堪えて
涙を拭う

息を止めてみる
ほんの少し

救われない気持ちが広がる
この一 ....
誰にも染まりたくないと
思春期の残骸のような思考を張りつけたまま
自由と空虚の違いもわからないでいる


ただ過ぎる時間に沈んでいくだけの日々


ねぇ
そもそもわたしは誰で
 ....
お袋が危篤
数年に及ぶ認知症の果てに

俺を産んだ女
俺を育てたかも知れない女
ほんとうはほとんどほったらかしだった

親父の母親に任せっきりで
自分は金を稼ぐのに一生懸命だった

 ....
けだるさの中で空港についた日だった
僕には連れも出迎えもなく 一人
何も照明のあてられてはいない
異国の暗がりの道を歩いていた 


僕には 守るべき何かが そして
今はあったはずだ ....
月曜日は買い物日和だ
砂漠の中のショッピングセンターへゆこう

遠くの部族が集まる日曜日よりはましだから
きみの前髪を上手にきってくれる人をさがそう

くだらない思想でこころを壊さないよう ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星狩り- 山人自由詩14+*19-12-8
ぶらっくほーる遊び- そらの珊 ...自由詩1919-4-11
鬼と桜- ……とあ ...自由詩12*19-4-9
夢路- 梅昆布茶自由詩1419-4-5
ほね- るるりら自由詩15*19-3-22
春の夢- ひだかた ...自由詩519-3-21
walk・on_11(改訂)- ひだかた ...自由詩7*19-3-20
みつまたカノン- るるりら自由詩519-3-18
早春- 石村自由詩9*19-3-14
ひとり- 舞狐自由詩1*19-3-10
ありえない、くそったれの夜にも- 秋葉竹自由詩1219-3-7
台所- 為平 澪自由詩1719-3-6
小さな春- 朝焼彩茜 ...自由詩1319-3-5
ひりひり痛い- たま自由詩619-2-4
旅にあって- Giovanni自由詩4*18-10-21
少年の夜- ミナト ...自由詩218-10-21
偽文集- 春日線香自由詩318-10-17
「春を待つ」- 桐ヶ谷忍自由詩518-10-16
聴診器- ミナト ...自由詩618-10-15
神の椅子- ミナト ...自由詩418-10-14
林檎- chiharu自由詩14*18-10-14
花束の輪郭- 十一月の ...自由詩518-10-13
秋空- ひだかた ...俳句13*18-10-13
南の信仰- 春日線香自由詩10*18-10-13
秋の傷あと- 橘あまね自由詩518-10-12
ひとりの夜- 坂本瞳子自由詩2*18-10-10
回想- 十一月の ...自由詩318-10-10
数年に及ぶ- こたきひ ...自由詩1118-10-10
未来の選択肢- 番田 自由詩318-10-9
ショッピングセンターにて- 梅昆布茶自由詩1918-10-8

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