乞食

たった一杯のコーヒーを飲めずにのたうち回っている老人
その瞳の中には険しい眼差しとオドオドした炎のちらつき
言葉を無くした老人は襤褸を纏って道を彷徨う
ぶつぶつ世間への呪詛なのか
 ....
            120828

着いたのは午前3時の丑三つ時さ
母校の先輩に促され
待ち続けていた男をぶん殴る
バイト先の先輩だった
シチューの具にした子分どもは
あっというまに ....
冬の朝
ランドセルを背負う前に
背中にしんぶんしをおふくろが入れてくれた
と夫が言う
ホカロンなどなかった時代

結構あったかかったんだな、これが

しんぶんしはあったかいのか

 ....
足踏みをして
空気を送り込んで下さい
それが
おとになるのです
白い鍵盤の上でこどもが遊び
黒い鍵盤の上でスキップをする
電気もいらない単純でのどかな楽器
足と手さえあればあとはなんにも ....
いつから声を出さずに
泣くようになったのか
赤ん坊の私は
なににも遠慮せずに泣いただろうか

夜だけが変わらず
くらいままにそこにある
明るい朝を
体内に隠しながら
すべてを覆って
 ....
ファネーチカ
発音が響く
茶色い地味な装丁の教科書
やわらかいO(オー)とЯ(ヤー)
教室の端と端
長いすにかける
座り姿が美しい
ハラショー

鳩は飛び立った/極寒がやってきた/車 ....
週に一度だけ深夜、君が一度目の眠りについた後そっと部屋を抜け出し
近くの公園で煙草に火を点ける

今日までの一週間を整理するために僕が壊れないための一服

愛おしい君を救えない非力な僕
い ....
二十五年前のある日
おとうとの幼稚園の授業参観に行った母が
苦笑いしながら帰ってきたことがあった
なんでも恥をかかされたらしい
その日のテーマは
「お友達に手紙を書く」というものだったのだけ ....
{ルビ交響曲=シンフォニー}♯シックス
弦楽が明ける朝の牧歌に
ボクの勃起が目を覚ます
世界の片隅の中心で充血が
エイトビートの殺意を叫ぶ
 ♪ Bang! Bang! Clang! Cla ....
ぎこちない科白
きれぎれの言葉

不恰好にしかこなせなかった
それを悔やんではいないけど

空は高く陽は眩しく
気温はうなぎのぼり




言葉を交わしながら苦しくなる
必 ....
大海原の真ん中で
 立ち泳ぎ
途方に暮れて日も暮れて

せめて目指すべき陸地が見えたなら
それが遥かに遠くても
そこに向って進もうと
いのちの限り泳ぐだろう

だが今 四方八方 
 ....
悲しむことは
私にとって一番たやすい
同じ列に苦しむもあるけれど
それは
くらべての話しになって
後味もすっきりしない

さめざめと泣いて
シャワーや霧雨みたいに
すずしくなる効用が ....
インベーダーゲームみたい。bang、それからshoot、戦うことしかでき
ないので自滅の最終章。これはきっと運命なのって、ブロックひとつ
壊して、はねかえるビームにやられた。コンティニュー ....
電車は遅れてやってくるだろう
通勤客も 学生も
深く蔭を巻く階段の一足ずつを
うつむいて上っていくだろう

すべて死すべきもの
と歌われた地上で
今日もなお月は
広がる木々の枝々に黄色 ....
台風何号かの接近を数えているうちに
夕暮れの窓から入り込んでくる
それはいつの間にかやってきた
秋の気配をはらむ風

誰かが、もう夏も終わりねと呟く前に
静かに後退してゆく日々を
僕は前 ....
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
 ....
僕らは終わりゆく夏の片隅に凭れている
空中に半透明の骨がいくつか漂っている
(時々うっすらと虹色を帯びて見えたりする)
何が朽ちたあとに残った骨なのか などと
僕らはもう考えることもな ....
                120825





AKBも大ファンでと
初老の男が声を高めた
テレビ中継でないから
顔が見えない
歳が声に現れないよう
やけに若作りに話題を ....
風鈴の
風さわやかに
響けども
暑き昼間は
ただ眠りおり


唐突な
冒涜をなす
ご老人
後ろに誰が
ついているのか (風刺にチャレンジ。しかし現実の情報がまだ ....
逃げていくキラキラ
水際から雲の先っちょまで
白い捕虫網をもって追いかけた
ぼくの夏やすみ
めくるめく透きとおった羽から羽
声から声の甲高い呪文に
ぼくは敗けてばかり


シュクダイ ....
あの深紅の風には
乗れませんでしょうか?
わたくしは夕空に
問いかけるところでした
時間がたなびくのを
この目が確かに
みとどけていたのでした


ピアノの白い鍵盤の上を
光のくちづけが降りかかり ....
風邪をひいたと言う人の見舞いには行かない きっとまた迷うから

真昼間に蛇口から出た熱い水「お湯じゃなくてさ」と言う君が好き

放課後の少女は三つ編み解きつつ運命などを未だ夢見る

あ ....
夏、それは
裏とおもてのある季節
裏道はどこへも
繋がってはいない

向日葵、それは
追いかけていた肩甲骨の高さで咲いて
自転車で踏んでしまった蝉の音で枯れた

波、それは
壊れた ....
駅から流れる

家路を辿るひとの群れのなかで

ただ恐かった

人生や血脈が

にほん足でとぼとぼ歩いていた

それが恐くて


点滅する信号を見つめていると

生きてい ....
週末仕事で新潟へ行く
風の噂で耳にした話
久々に聞いた貴方の名前

ずっと消せずに残していた
メールアドレスに期待を込めて
無茶なことお願いしてみたんだ

「高崎駅でずっと待ってる
 ....
あなたの視界の片隅に浮かぶ塵だから

息を吹きかけてくれるとうれしいよ



(それだけで舞い上がれるだろう)







大した重さも持っていないから

そ ....
列に帰属する蟻
ときたま
はぐれて戻らぬ蟻もいる

白いカナヘビが忍者のように
するりと岩陰に隠れた

彼女は言った
東京は子供が住む場所じゃない もはや
20キロも200キロもおん ....
 
いつもの朝食 いつものテレビ
そして、いつもの一日

いつもの幸せ




 
{引用=一部内容に猟奇的な表現があります
不慣れな方はお読みにならない事をお勧め致します}
序章 ― 既視との遭遇 ―

尿意を催し真夜中
廊下の電気を点けた時
玄関の暗がりに一瞬、顔が浮 ....
潮騒を聞いてあなたを見ていたのあなたはずっと海を見ていた
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
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