しののめの そらがほのぼの あけるころ
       さみしくなった 終着駅は
           歯磨きをおえれば
          始発駅のかおになる
              だが ....
秋の空は澄んでいて
すすきの穂も揺れて
淡い気持ちがどこまでも
流れていき
ぼんやり眺めていると
空は遠くへ遠くへのびていく

私はだんだんだんだん
小さく小さくなっていき
米粒に描 ....
まだ三日月が出ている

朝日が昇る前の暁は
昨夜寝る前より暗い気がした

冷たい風が吹くと
私たちは身を縮めて祈る

朝靄が街をぼかす
雲がべったりしている
今朝を描いた画 ....
街が饒舌な無意味で錯乱しているように
天使たちの尻尾がつかまらないままに浮遊している

あり得ないものを対比することに慣れてしまわないように
日々を煮詰めて抽出する

自分の組み立ての順序 ....
取り忘れたのだろう
束ねられた
豊かであった髪を
解体しながら
(舞踏会は終わったわ)
ていねいに
抜き取ったつもりでも
女の指から
逃げおおせた
小さな
黒いそれが

おそら ....
青臭い茎を裂いて
心地良さげに破綻の痛みを噛み潰す
細道だらけの旅が古着のように似合っていた
友よ 
ただただ蠱惑な蛤の歌声が
あの括れた坂道から
忘れ物の顏でそぞろ出でる
ああ無明のチ ....
グリルの中の
魚のように
何度も
何度も
裏返され
生焼けのまま 
今夜も
薄明かりの下を
彷徨う
行けど
行けど
見つからない
百目の案山子が
跳んで追いついてくる
ぬか ....
壁に掛かった能面たちは
電灯に照らし出されると
生き返る

幼い子には
能面たちの話す声が聞こえるのか
じっと見つめ後ずさりする

激しい風雨の夜は
般若面が半開きの口の奥で
歯を ....
陽が沈むころ
コウノトリのコウちゃんは鉄塔に帰ってくる

ねぇ、コウちゃんいてないわ……。
洗濯物を抱えて二階から降りてきた妻がいう
鉄塔のてっぺんで夜をすごすコウちゃんは、まだ三才
個体 ....
木苺に僕が夢中になってたら ずるいよ母さん消えちゃうなんて

どんぐりをバケツ一杯食べた日は 僕の内からひしめく芽吹き

こんばんは独りになって見上げれば月も偉大なひとりぼっち

熊の皮か ....
それなりに成績は良いほうだけど、
発想力とか推理力とか、
所謂持って生まれた知的能力はおそらく平均以下。
それでも頭良い人の振りはできちゃうの。
最近読んだ本に小難しい小説を挙げてみたりね。
 ....
幹はとても太くて濃い
樹齢とか想像もつかない

違う。

黄色い花の名前はわからない
元々つけられていないのかも知れない

違う。

昨日の雨を吸い込んだ土
かさかさに乾くのもじ ....
「仮面って、 外すこと出来る?」

そう言ったわたしに、

「出来るさ。
その代わり、別の仮面を 被ることになるけどね」

あの日、あなたはそう言ったね。




 ....
歯ぎしりしないよりは
するごまめでありたいと思う

井戸の底から出られなくても
空を見上げる蛙がいい

賢い猿になれずとも
見て聞いてものを言い

出ないより
出る杭でありたい
 ....
イナフは目を閉じ 耳を閉じ つま先をそろえて12時方向を見つめている 
その列車はやってきた。
サフランの花畑のなかを その列車は 悠然と走る

花たちは その風に揺られると まる ....
トイレに駆け込み排便する
ああ、すっきり!
尻までしっかり手を伸ばして拭き取った後
レバーを下げれば
ばい菌まみれの そのおぞましい物体は
あっという間に流れ去る
そのうち臭いも消えるだろ ....
今、空の底にいます
屈折した光に包まれて
案外うまく歩けています
地図を読むことは
相変わらず苦手だけれど
磁石を温めて
風を読むことが出来れば
目的地にはいずれ
たどりつくかもしれま ....
優しさがモニター越しでも泣いた日を懐いて今でも生きている私  
心が凍えそうな夜

カレーなんだな

みすかしたように、カレーなんだな



 
       青い春の 赤い夏の
賑わった滞在地は フェードアウト
  おいらはリグレットを噛み潰し
いまや 熾きをみつめて感じている

秒針が刻む一分間の 長いこと を
 長針が流す半生 ....
君のいないリビング

殺風景でアウェイで時間しか癒しきれない悟り

時折涙の理由を問いたいくらいに溢れ出す

寂しいよ とても

君のいないリビング 心にぽっかりとあいた穴

寂し ....
灰色に覆われていた重たい空は
夕方から雨に変わった。

わたしは宿の大きなガラス窓を打つ
雨の音を聴きながら
目の前のドッグラン広場を見ていた。
窓を伝う雨にわたしの顔は
 ....
生きづらさ

なんでこんなこと考える

スマイル

幸せを考えるなんて

現状否定みたいなもんだから


ほんとうのぼくを

ゆっくりと解き放とう

ガンダーラガンダーラ

デイセーイトワズインイーン ....
月のそばでよこになる

半分の月が星をしたがえている

きのうまた行ってしまった

ことしもう三度めの大きな発作だ

思考を放棄しても

なにか考えごとをしてしまう

泣いてい ....
からからからから囁く声
冬の神様が
落ち葉のカードで占いしている
シャッフルシャッフル
さあ一枚ひいて
雪が降るのは明日です
とたんにゴーと風が吹く

この忙しい年の瀬に
冗談じゃな ....
スーパーマーケットで、安寧芋という名前の芋を買ってきた。鹿児島の種子島の特産品らしい。
よく出回っている鳴門金時芋より少し高いけれど、トースターで焼くと黄金色の身は柔らかく溶けるようで、それだけでも ....
ごシュウギ目当ての

全国オセロ大会が始まる

以前は俄然合戦

セイトウ的陣取りゲームの囲碁だったが

近頃では多くのイシが

「我らシロにもクロにも決めかねまする」

投じ ....
デジタル信号に変換された
音色の濁流から
そのUTAをすくい上げたのは
ただの気紛れだった

はけ口を求めて迷走する魂を
水先案内するように
君のUTAは胸の裏地に棲みついて
僕の ....
彼女の名は、るーしー。
る の 文字の書き順で 自分の頭のネジを
くぃと回すと、しーと、清いものが流れる


彼女の姿は、蛇口
流転の物語の筋道を たくわえていて
ひつようなだ ....
ブラックボディの
ノートパソコンを開け
キーボードに伸ばす手
を追い越し
パネルに伸びた指

夜明け前の画面に触れる指先
から泡立ち溢れる渦 
胸の傷口が割れて
大輪の洋蘭

隠 ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
にがいしわぶき(七)- 信天翁自由詩214-11-21
米粒大- 灰泥軽茶自由詩1014-11-21
日常- 凍月自由詩7*14-11-20
リゾット- 梅昆布茶自由詩12+*14-11-20
Uピン- そらの珊 ...自由詩17*14-11-20
鬼映- ただのみ ...自由詩19+*14-11-19
入り口- Lucy自由詩15*14-11-19
能面- イナエ自由詩11+*14-11-19
朝の日記_2014夏- たま自由詩17*14-11-19
月と小熊- そらの珊 ...短歌12*14-11-19
17歳- ららばい自由詩414-11-18
出会いの散歩道- あ。自由詩3+14-11-18
ペルソナ- chiharu携帯写真+ ...4*14-11-18
ごまめのはぎしり- Lucy自由詩17*14-11-17
『サフランの髪飾り』- 座一散文(批評 ...314-11-17
浄化- 夏美かを ...自由詩21*14-11-17
この手の先にある空の果て- そらの珊 ...自由詩22*14-11-17
優しさがモニター越しでも泣いた日を懐いて今でも生きている私- もっぷ短歌414-11-17
カレー- 殿上 童自由詩23*14-11-17
熾きをみつめて(八)- 信天翁自由詩214-11-16
君がすごしたリビング- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-11-16
時雨傘- chiharu自由詩5*14-11-16
スマイル- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...414-11-15
月のそばで- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-15
雪が降る- Lucy自由詩8*14-11-15
夜更けの紙相撲_霜月あるいは食物月(おしものづき)- そらの珊 ...散文(批評 ...15*14-11-15
オセロ- ただのみ ...自由詩11*14-11-15
UTA- nonya自由詩17*14-11-15
彼女の名は、るーしー。- るるりら自由詩19*14-11-15
水路に盛り上がる鯉を見た翌朝- イナエ自由詩7*14-11-15

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