去年の朝の
球根が
臓器のように
どしんどしん、と
土の表皮で呼吸した

高く鳴る
拍動に
ためらう闇が
蒼く余韻し
彼の路を隠しゆく

慣れぬ夜を呼吸して
水路を拓き
彼 ....
人肌が
恋しくて



輪郭がなくなるくらい
とろけて






‥満たされた。








ふいにかすめる不安混じりの溜め息




 ....
――すべて、断片。断片・・・・


・・・深海へ。本当は降りてないし今までもなかった気がする

いまは、ふわっと浮いてる感じ
かるくなったりおもくなったりそのくりかえし

 ....
ゆれる
ねんだいがゆれてる
かこたちが
こおるこおり
ぐらすにひとつ

とけてゆらゆら
しずむまで

ひみつ

わすれたふりして
レディオから
あの日もたしか
げつようび
 ....
とけそうと
ひとがいったので
そのとおりですねと
ひとがいったら
そのとおりになって
かたちをとどめながら
ひとはなみだがかわくまで
そうしていた

とけていく
 ....
     080714





ゆれる
木の葉
イソギンチャク
財布の中身
人でなし
この野郎表に出ろ!
喧嘩するので
騒がしい
ヒトゴロシ
 ....
思い込みから想像妊娠をした女の 子どもは
一体 どんな顔をしているのだろうか

上目遣いの鋭い瞳をしているだろうか
それとも
夢見がちな丸い瞳をしているだろうか
いいや
きっと
焦点の ....
貴方の、
あの黒いワンボックスは
今頃、何処を走っているのだろうか?

錆びたワイパーが、
くすんだフロントグラスを磨き、
ひび割れた塗料が、
何となく良い感じに模様を描いてた

それは、
貴方の ....
タンゴの旋律に
呼吸を合わせるように
茜色のロウソクの火が
ゆらめいている


凪だった{ルビ水面=みなも}を掻き立て
眠っていた感情に爪を立て
ゆさぶりながら


身体の中を貫 ....
空咳に転ぶ
換気扇の下
フライパンに灰が落ち
洗っても洗わなくても
そこに立つ人はもういない
戻ることのない忠告を
体内に留めようと
タバコを外して息を吸う
吸うだけでいたかった
そ ....
太陽だけが焼く砂丘に
裸足で踏みいる
私という存在に影は現れたが
大きな耳の黒い犬が居た海の家は
まだない

   深雪に分け入るようだ
   試みの生はなく
   試みの死もないので ....
疑った。

生まれたての やわらかな命に
答えは用意されていないのだ。


この地へようこそ。


君は もうすぐ
光を見つけるんだ。

今までの闇を忘れて
ニコニコと。
 ....
鼻の頭に絆創膏を貼った少年は
違うものを見ていた
どんなに目を凝らしても
その私が何を見ていたのか
もうわからなかった
どこでもドアがあったなら




ダイエットして
新しい服を買って
メイクをして
キレイになって


君の街まで。


きっと、君の街は広いから
簡単には会えないだろうけ ....
 *灯台

   かすかにまだ
   光っている
   間違えたままの、
   やさしい思い出
   わたしの幸福な思い違いを
   あなたは
   そのままにしてしまったから
 ....
雨の匂いに誘われて
夏の雨傘心地よく
浴衣の裾に滲む柄
季節に遅れた紫陽花の
色鮮やかに溢れ出し
世界は少し傾いている
だから僕は少し方向違いな
君の斜め45度右に言葉を投げる
ほら、上手く届いた
だけど君は45度左を向いて
誰の言葉か探している
僕だよ、と言っても信じない
だからも ....
生きることを諦めたら
死にも辿り着けないのに、

あたしは 今も
虹をさがしてる。

君は 今、
空を見てる?

明日の空を知らぬまま
灰色の街を歩いてる...

そうか、 ....
あまりよく、覚えていない

ふらふらと適当に帰りついた夜
白く重たいドアの先で
お父さんが
ガチガチに冷凍されていて
あれ、しっかり保存されていたんだ
そうドアの前の過去に
気が付つい ....
月曜日
仕事から帰って
メイク落としシートで顔を拭いた
ゴミ箱に捨てる瞬間
シートがため息を吐いたような気がした


火曜日
上司に怒られた
理不尽なことが世の中には詰まっていて
 ....
夕立は、ぼくのことなんか忘れてる。
低い声で、かみなりが鳴いている。
さっきまで明るかった空が、とたんに表情を変えた。
なんだろう、よくない雰囲気がする。
まなざしが暗い、落ち込んでしまっ ....
熱い帯にタイダイの笑い声が響く
電気工事のおじさん
駐輪場のおじさん
建設現場のおじさん
交通整備のおじさん
ペンキ塗りのおじさん
たくさんのおじさん
設備工事の父さんも
あんな風にタ ....
携帯電話のカメラモードを
セピアにセットして
梅雨の晴れ間の街を歩く

写り込む世界は

春まだ浅い砂浜で風に吹かれ
総てをなくしてしまったことを悟った
あの時のまま止まったように
 ....
プロミネンス、
追いかけてみろよ/思い出すのは音/蝉/sem
i/miserable/定義したのはだれだ?/dare?
bear/心のまずしさは見えない/

プロミネンス、
 ....
きみのはだけた地図を

わしづかみして

通ったおとこたちを

ミキサーにかけたのだ


はやく爆ぜろ

たましいを

すりあわせていた

もうすぐ何処からか

鈴の ....
夜の池に
落ちた星達が沈みゆく

あこがれは
しろい石となり

ざりがに達の
洞くつとなる
正確に言うと
「わからない」

未来のことも
現在も過去も。

真剣に考えていない
そうかもしれない
深く考えすぎてる
そうなのかしら

わかんないのっ
だから
わかんないん ....
メールに添付された
君の写真ばかり眺めていたけれど
「さっきはごめんね」
そのメッセージが 愛おしい そっと
撫でた

そうやってぼんやりしていたら
ノートパソコンはいつのまにかシャ ....
先生
ボク帰って来ました
この教室に
円周角やら
関係代名詞やら
習った
この教室に


先生
あなた方が座っていた
デスクに

ボクが座っています
こんなにも
広かっ ....
夏に拾った蝉のぬけがらは甘く脆く
シャーベット踏みつけて 赤い
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
再生- ポッケ自由詩4*08-7-15
とろり- 長谷川智 ...自由詩3+*08-7-15
誘導性ストレス過敏装置- 長谷川智 ...自由詩7*08-7-15
ゆれる- 小川 葉自由詩4*08-7-15
梅サワー- 小川 葉自由詩208-7-14
ゆれる- あおば自由詩4*08-7-14
想像妊娠- あきな自由詩5*08-7-14
黒いワンボックス- 遊佐自由詩3*08-7-14
タンゴ・ダンサー- 渡 ひろ ...自由詩23*08-7-14
いっそ阿片のように- 佐々木妖 ...自由詩7*08-7-14
波と黒の犬- たりぽん ...自由詩608-7-14
ぎゅっ。- Izm自由詩4*08-7-14
モザイク- ここ自由詩208-7-14
もしもの話- 三奈自由詩8*08-7-13
海辺の詩集- 嘉野千尋自由詩48*08-7-13
夏の雨- プル式自由詩5*08-7-13
斜め先。- プル式自由詩2*08-7-13
虹の向こう- Izm自由詩4*08-7-12
- 二瀬自由詩16*08-7-12
メイク落としシート- 小原あき自由詩22*08-7-12
創書日和「音」_夕立- ゆうと自由詩2*08-7-12
タイダイのおじさん- たちばな ...自由詩22*08-7-12
ヨウ素液世界- kauz ...自由詩12*08-7-12
プロミネンス- 春日自由詩408-7-12
- 吉岡ペペ ...自由詩408-7-12
あこがれ- かとり自由詩308-7-12
でも好きだ。- Izm自由詩308-7-12
Happy_Birthday- くま出没自由詩608-7-12
Uターン- 北村 守 ...自由詩31+08-7-12
untitled- かとり自由詩108-7-12

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