雨よ
私を砕き流し
消し去っておくれ
灼熱の太陽よ
私を溶かし
消し去っておくれ
いくどとなく
願った思い
叶うはずもなく
今日も自分の罪に罰を与えられ
....
朝食は最近抜いてばかりです
睡眠の方を優先させたいんです
鏡も見ないで髪をセットします
時間はあるのに駅まで走ってしまいます
満員電車の窓に映る姿が
自分じゃないような気がしま ....
断崖の端で
はまゆりになった魚が
惜別の海をおよぐ
ゆれるはまゆりの
遠く
積雲のかなたまで
もう夏だ。
プリン
水ようかん
ティラミス
カスタードシュー
かき氷
かき氷
キャロットケーキ(クリームチーズフロスティング付
チョコバナナマフィン
杏仁豆腐
アフォガート
か ....
パパの笑い声で安心
ママの笑顔で満たされる
抱き締められて、
気分次第でキスまでしちゃって
はい、
目の前で崩壊
頭痛と吐き気
夜は涙が邪魔をして眠れない。
保健室で ....
明日が怖いから
今日に終止符を打つ
足元がふらつくから
先が見えないまま
振り返れば
見るも無残な死体の山
差し伸べる貴方の手は
ガラスの向こう側で揺らめいて見えて
明日が ....
立ち止まっています
雲を眺めるくらいしか
能がなくて
あぁ ぁ ぁ
も ぅ
何処へ行けというのでしょう
あなたは
....
*
優しく風が吹く、
僕はそれを背に受けて、走り出す、
追い風を受けながら
加速して行く
風を感じなくなる迄
加速して、
風と並んだら、
風を孕んだら、
今度は一気に、
向かい風を生み出す位に ....
12階のベランダから地上を見る
得体の知れないものが
あたしたちの体の中にある
欲望
空気の中にみえない
何かが飛び交っている
愛
悪意
諦め
執着
春を
夏を
秋を
冬を
....
080703
カワガラス
オレンジ色を
四角に染めて
生きる渇きに
備えてる
(保有期間が過ぎたので
(補修用性能部品を
(絶対に
....
さあ 何を信じようか
目を見つめ合い 考えよう
朝が来るまで。
答えを焦る必要はない
怖くても 見えなくても
さあ 何を信じようか
間違えだらけの風が吹く
この世界で。
....
水たまりをこえて
スキップ/ステップ
ちいさな虹が
雨あがりの足のした
まあるく架かる
地球を蹴って
スキップ/ステップ
みずいろのドロップ
ほおばって
たかくたかく
大気圏を ....
自分から 崩れていった さらさらと
灯なんて どうでもいいの
最初から 分かっていたわ 結末は
だから知らない 何も言わない
何度でも 生まれ変われば いいじゃない?
風がそよそよ ....
身体の中で潮騒を飼っている
辞書はそれを焦燥や憂鬱や歓喜などというが
潮騒はそんなにもシュハリ、と
姿を変えるものだろうか。
生まれて初めての始発に乗った。
どうしてだろうかとは考え ....
月は満ち夜が来て
花の傍に居たはずの何かは
綺麗に溶けて夜に闇をたしました
いくら伸ばしても届かない何かに
綺麗に溶けてしまった闇に
それでも腕を揺らしながら考えます
闇の中に自分 ....
食うために仕方なく働いていますが
食われる側であると自認しています
働いています
路上に脅されながら
それは嫌々行っています
口元の躊躇い傷は
笑って隠します
どういうわけか
撃 ....
なつかしい猫
いつか啼いていた気がする
私だけの思いが影を引いて
路地を今曲がってゆく
そんなに淋しい瞳で
私を見つめないで
やさしく撫でてあげたくなる
さしのべた指先を ....
休む間もないバイトのシフト
朝から晩までタイトなスケジュール
単調に繰り返す毎日の中で
青空が呼ぶ声がしたんだ
理由なんて必要ないよ
後から書き足せば問題ない
今風の合 ....
沿線に建つ安普請のアパート
かたかた揺れて
かき消されたラジオからの古い曲に
毛布にくるまりながらそっとツッコミをいれた
いいえ、わたしは東京に住んでいました
やっぱりまぶしい時期
....
泣いていいのよ
とお歌が言うから
泣きました
ら
母はお止しとお尻を
パチン
とぶちました
泣きたかったけど
母の手が痛かったので
私は
自分の部屋へ駆け込む間もなく
口元を
....
知らないなんて言わないで
ちゃんと あたしを見ていてね
一人になんてしないで
壊しちゃいそうだから。
あなたは いつだって
煙草の煙越しに微笑う
あたしは いつだって
霞ん ....
きみは嵐のなかにいた
こぼれるような
こわれた叫びごえをあげて
男の叫びごえもした
それが愛しかったんだ
なんどもメールしそうになった
きみにしてやれることなんか
....
―幾年も思い浮かべる蓮の根を身篭りたいの貴方のだから
「ランティルディ」を纏う真夜中
ひねた顔した満月
薄汚れた監視カメラに写るほのかな人影
部屋の中でキー置く音が響く
....
080701
オールナイトの再録画
可笑しくって眠れないが
睡眠薬が切れたので
お酒を飲んで起きている
早く眠らないと
明日の仕事に差し支えると ....
この地でいちばん
高い建物から見る北の海は
ひかる帯のようだった
そこには
かつてこの地で受けた
恥辱や挫折がにじんでいた
それでも失えなかった
希望のようなものもにじんでいた
この地 ....
握り締めたのは
あの日の青
解いたのは
いつかの夕焼け
ねぇ
時さえ許せば
気の遠くなるあの日まで
歩いてだって行ける
朝が来て
夜が来る
不変の真実ばかりを
抱き ....
(1)
あなたにはじめて出逢ったのは
この廃屋が未だ駅舎として機能していた頃のこと
夏草の浸食に怯える赤錆びた鉄路と
剥がれかけた青森ねぶた祭りのポスターが一枚
この駅を訪れるひとと ....
地上が息苦しくなってきたので
えら呼吸に切り替えて川に潜る
存分に泳ぎ回る
懐かしい開放感に浸っていると
おなかが空いてくる
視界に入ってきた獲物に喰らいつく
と同時に上へ上へと引き上げら ....
生まれた時から存在するものは
当たり前にあると感じてしまう
あおあおと茂る緑の大地も
いつまでも続くと思ってしまう
だけど激しい雨が降り
容赦なく花を枯らすだろう
だから忘 ....
蓮の葉ベットの上 雨水が風に合わせコロコロ遊んでる
水玉が転がる やわらかさで 落ちる闇の雫 揺れる花
心情も背景もモノクロで
理屈ばかり浮かんでる
疲労の蓄積に心も肩も背中も凝 ....
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