水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日

学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった

後輩の回遊魚達には
軽 ....
車に乗り込むと会社に向かう
いつもの出勤時刻
晴れた朝は 陽ざしがまぶしい
光を避けて 道路を走る

段々と 車列がのびていく
大きな車も小さな車も車間距離は同じ
列のスピードに合わせて ....
   

言葉の沃野で
俺は途方にくれる
俺は詩人だ
ただ、自分一人でそう認めているだけの
もし君が世界に認められたいなら
そのノウハウはどこの書店にも置いてある
ただ、そうする事は僅 ....
増毛剤カタログふえても髪増えず

亜麻色の髪の乙女に足踏まれ

夜が来る妻の叱咤の恐ろしさ

おじ散歩犬と一緒に立ち小便

借金のかたに妻をいらないか?

足摺岬とこずれの母思い出 ....
 君は 優しすぎる
 
 笑いすぎる

 身体をくの字に折って 土砂降りの雨の中で
 ラリッたシャムネコのように 笑い転げて

 まるで その細い身体を濡らすのが
 冷たい水の滴で ....
似たものばかり 重なる油絵の厚み
偏ってゆくけれど 分野を分けたくない 

 乾く前に重ね塗る 皮膚呼吸に気がつく

似たものばかり 増えて 要約に飽きる
バランスの軸だけで 死角を生き反 ....
雨の日に
西瓜をノックすると
入ってます、と声がする

ぽこん

西瓜まるごと持つと
かなりの重量感があるのに
成分はほとんどが水なんだってね
ふうん、そうなんだ
果物を食べると
 ....
きみは あまいよ 
けれど きみの人生が きみに期待しているのは
すべての雨の音を聞いて 
すべての風に こころを寄せて

甘く実らせることさ

-------------------- ....
男爵は いつも無口で
広いとはいえない 館の庭で
空を見上げて過ごしている
男爵は いつもひとりで
社会情勢にはまるで無関心
話しかけても 退屈そうにまばたきするだけ

男爵の世界はとて ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
あなたは善い人
選手を案じる気遣いの人
でもうるさい
うるさいです
言葉にならない地団駄と感嘆符・間投詞は
極力要らない
言葉じゃないのですから
解説者なのですから

手に汗握るの感 ....
それは冬のひどく雨の降る日の夕方




雲に隠されて夕日なんて見えなかった



私は独り車内に残されて



しわくちゃの一万円札を持たされていた



夜になる ....
私とリリーは旧知の仲で しょっちゅう双子に間違えられた
リリーの周波数は私と同じで
二人でいれば何でも乗り越えられたんだ
だけど 私は知っているんだ
リリーの方が賢くて
リリーの方が絵が上手 ....
アングラな思想に
陰雨は益々逆上し
渦巻く不条理と
液状化する倫理の狭間を
横行していく出任せの正義

快楽の行く末は
琴線に触れもせず
狂い咲く恥じらいと
計算された愛憎を武器に
 ....
汚れちまった悲しみに……
中也の悲しみは
なんだったんだろう?

彼は孤独人
人を欲っしながら
人を拒絶していた

誰にも理解されない
運命を受け入れた
その引き換えに
神から創 ....
目覚めると夜が転がっている 夢ならさめないで

少し肌寒い朝に
ほうりだされたみたいな
いかなきゃいけない気分は
背後の太陽のように熱い

だれかがだれかの
噂をしている
その中で知らないふりはむずかしい

 ....
かなしみの陽光の許
ひとり公園のブランコで
揺れるでもなし
揺れないでもなし

あなたは
来ない
約束の
正午

やがて傾きかけた日差しが
わたしをみちびくように
家路を

 ....
この世は居心地が悪い

芝居小屋に立ちつくす
招かれざる大根役者のように
俺は どう振舞えばいいのかわからない

君はまるで薔薇だな
庭の生け垣に生い茂り
いつでも水や肥料に恵まれて
 ....
最新鋭の望遠鏡でも見えないのは

大気の揺らぎのせいだった

この揺らぎを測定し補正した画像を

何万光年さきの世界としてぼくは見つめていた


街道にはところどころに鳥小屋があった ....
カレンダーを捲ると標語が書いてある
『向上する意思があれば道は拓ける』
自信たっぷりのその言葉に釈然としない

テキトーに世間ではそう言うけど
さも正しい事みたいに言い切れる
その根拠は ....
雨、雨、雨、やさしく閉じて透き通る春の惑いの Aquarium の


ふるえては芽生えるおもいこの胸のうすきガラスを風のララバイ


よんでいる心を奪い冬の鳥はるか Голос 遠くへど ....
「バナナツリー」

少しでも腐らないように
バナナツリー
立ちっぱなしが
程好く深呼吸

いつも立ち止まり
溜め息混じりで深呼吸
腐らないよう心がけしてみるが
格好悪さは相変わらずの僕

遠く南国か ....
桃レンジャーになりたかったけど


いつも黄レンジャーだった。


悪の組織に捕えられる


か弱い女の子になりたかったけど



いつも立ち向かっていかなきゃいけな ....
トラックのエレメントとオイル交換をしてもらう
33万キロも大地をかけぬけた偉大なポンコツだ
いきつけのスタンドの早川さんとちょいしもねたジョークで
あいさつして笑いあう

こんな日常もいいか ....
薫風が行く
あとを追うのは誰
梢にちいさないのち
めぐる季節への
地図を広げている

薫風が行く
あとを追うのはわたし
梢に君をみつけて
初夏を一緒に
深呼吸する

朝の挨拶は ....
この顔はデンマークとか何とか
そんな緯度の産
しかもダ・ヴィンチの
妖艶ヨハネが指差す方角からの下賜品
ってところ
そして色素の少ない
血色もないこの乾いた肌は
ケルトの俗謡、ドルイドの ....
あんびばれんとな夜の街道を

風に揺れている二人の影や声や温度

はじまりの音色

揺れている

はじまっている

あんびばれんとな夜の街道を

風に揺れているビエロのやじろべ ....
突然雨戸が
何語かで話しかける どうしたの、何
小さなビスケットの家の
窓には童話色のカーテン
それじゃ無理

雨戸は不満を述べてノックする
何か起こったの、今から起こるの
小さな庭の ....
木である私は風を感じている
昨日の曇天は特に蒸したが
今はどうだ
沢筋からの一縷の風が
梢をこすり私の腋の下を涼やかに通り抜けていく

かつて私にも過去があった
たとえば私の前で作業をし ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バタ足- nonya自由詩23*12-6-17
光る車の窓- 砂木自由詩13*12-6-17
刺客- yamadahifumi自由詩212-6-17
哀しみのおやじ- 梅昆布茶川柳1712-6-17
理由を捨てて- まーつん自由詩12*12-6-17
斬新には今は届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩8+*12-6-16
雨の日に- そらの珊 ...自由詩17*12-6-16
マスクメロンお嬢様- るるりら携帯写真+ ...1312-6-16
無口な男爵- 無限上昇 ...自由詩412-6-16
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
松木さん- salco自由詩6+*12-6-16
それは雨の。- 永乃ゆち携帯写真+ ...6*12-6-15
リリー- 無限上昇 ...自由詩512-6-15
人よ一夜と洒落頭- faik自由詩15*12-6-15
【_プラスチックな夜_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-6-15
目覚めると夜が転がっている- 北大路京 ...俳句15*12-6-15
適温- 朧月自由詩612-6-15
ゆめ- もっぷ自由詩512-6-15
場違いな賓客- まーつん自由詩812-6-15
夢の話- 吉岡ペペ ...自由詩412-6-14
【_標語_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-6-14
プリズム- 石瀬琳々短歌8*12-6-14
バナナツリー- 乱太郎携帯写真+ ...16*12-6-14
桃レンジャー- 永乃ゆち自由詩4*12-6-14
古書店- 梅昆布茶自由詩20*12-6-14
実在の憧憬- もっぷ自由詩912-6-13
女神の肖像- salco自由詩7*12-6-13
あんびばれんとな夜- 吉岡ペペ ...自由詩212-6-13
雨戸のうちそと- 木原東子自由詩17+*12-6-13
- 山人自由詩4*12-6-13

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