君の包容力以上に ぼくの欲望以上に
この飛翔は力強い
その羽ばたきは 常識の追従を許さない
だが
舞いながら上昇し続けた その最後に
君がいたとしたら
この体は そこを死に場所にするだろう ....
空はあたらしくてあかるかった

すがすがしくって淡くって

ほのぼのとしてあたたかだった

あなたの匂いがとけていた


まんなかにつらなる街路樹が

もこもこと夕日を浴びていた ....
恋人の片隅で私は
命を紡いでいたのだろうか
知らぬ間に
さみしいとはまた違う所に
引っ越してきてしまった

「マイルドセブン、1カート下さい」
ツタヤへ行って旧作を1週間 ....
目をつぶればきっと
涙がでるとおもうのです
泣かずに
眠るにはどうしたらいいですか

思い出される昨日のうたに
抱かれたまま眠りたい
目覚めないよに

君は泣くこともこらえて
前を ....
採石場に行った
一面が雪に覆われて、水星みたいだった

使われなくなったプレハブの鍵を
壊そうとして指を切った
「絆創膏ならあるよ」と自分で言った

雪はまだ降っていて
すり鉢の底から ....
眠ることでなんとか赦されているように思えて、夜はそ
のために親しい。けれども、眠れない夜はいつもやって
きて、私を不安にさせる。たとえば石のような硬さと冷
たさのなかで、それでもふるえながら眠ろ ....
「ぶっとび市」というのがあって
白地に赤の幟旗が何本も
雪の壁に並んでいる
二〇一一年二月十一日
町は風が吹いて
人は四方にかしいで
青空が小さな冬の森を翳らせている
何がいやと言って  ....
ウマウアカの谷に
春が来たよ お嬢さん
ウマウアカの谷が
歌っているよ お嬢さん

聞きかじったフォルクローレが
頭の中でループする

空を突き刺す白い山脈の彼方から
響いてくる ....
優しくなんかはないけれど
こんな雪の朝は寒かろう
あなたの心も寒かろう
そう想うからこの心も
なんだかきゅうっとなるのです

優しくなんかはないけれど
私の指の動きでも
あなたの支えに ....
評価されるのが怖いです
褒められるのも、貶められるのも

若い内から楽なことばかり
苦労をしてこなかったのね、と
私を知らない人は言うけれど
その通りです

どんなに苦しいことがあって ....
皆 求めていた
この時間

たおやかな時間
ほっとする空間

言の葉を発することを


開店したばかりの
明るいガラス張りの
こじんまりとした
ポエトリーカフェ ....
季節外れの白い落下傘
寂しがり屋が落ちてきた
懐に六花が染み込む

透き通った空なのに
心の突っかかりに似ている
治る手立ては無限対数か刹那か

閃光は何時でも下ごしらえ
落とし所は ....
  日が沈むと駅は
  生きるものの
  蒸れた匂いで一杯になる



  人々はそぞろ歩き
  鴉が飛んでゆく
  何もかもが
  草臥れてしまったようで
  それでいて
 ....
久しぶりの君は髪が白かった
最初は帽子かカチューシャかと
一般的な白髪とは違う
老化ではない白髪

「どうしたの?」と聞いたら
「触ってみる?」と言う
優しく触れたはずなのに
パラパラ ....
黒い心臓の中心における永遠の別れは何物も意味しない
お前の涙を虹が貫くときつまりそれはあの鳥たちが死に絶えるときなのだが
今日より五倍ほど膨れ上がった欲望が隠された軌道をめぐる
その先端で眠る透 ....
 こわれてゆく街のなかで
 こわれてゆく耳になって
 ぼくは
 通りすぎてゆく乾いた硬い音をきいていた
 ビル風に
 靴とアスファルトの
 靴とデパート通路のリノリュームの
 靴 ....
音もない暗がりに横たわって
あらゆる感覚を
シャットダウンしようとしても
無にはなれない

手足の在りか
胃臓の満ちよう
呼吸の往復
感受されざるを得ない事々

意識にともなう ....
10秒だけ数えてみる
6秒だけ目を閉じる
2秒だけ触れて
1秒

ここから10歩、歩き出せれば
空間的には別の世界だ

もし、白い息のまま着地したら
それを呼吸してつぎの場所へ
 ....
きみはキッチンに立って
フライパンで喋りはじめる
押したり引いたり
きみが規則正しく振るたびに
フライパンが言葉を紡ぎだす
それは、
「美味しいですよ」とか
「残さず食べてね」とか
そ ....
もしそれが 性急で短命な安息だろうと

たとえそれが 如何わしい行為と呼ばれようと

決してそれが 確保不能の妄想だろうと

それがぼくにとっての真実ならば

多くのものを犠牲にしても ....
やっとあらわれた
あらわれてくれたのだ
光芒が

父が死んだ時も見た
さぞ悔しかったことだろう
今日までここにいたのだ

まだいくわけにもいかなくて
今やっといけたのだ
 ....
上野の美術館を出た帰り道 
焼芋屋の車が、目に入った。 

財布の懐が寒いので 
「半切りをひとつ」と言い 
小銭三枚をおじさんに手渡す 

紙袋からほっくり顔を出す 
焼芋をかじりな ....
悲しいひとがいたら

そのひとを

大切に思うまわりのひとも

きっと悲しいだろう

楽しいひとがいたら

そのひとを

大切に思うまわりのひとも

きっと楽しいだろう
 ....
忘れていることが
いくつもある。
それは
大切なもので
あると同時に
さりげなさすぎて
人々は
あまりにも簡単に
その前を通り過ぎていく。
もしかすると
なくなったとしても
しば ....
僕の息子は自閉症だ
養護学校への送り迎えは
妻がしている
朝夕、電車とバスを乗り継ぎ片道1時間かけて

学校の先生は
常日頃言っていた
息子さんなら自立下校も大丈夫
その言葉は、僕らに ....
皆が悲しい時
感情が感情に嘘を付かせる時がある
「私は大丈夫だから」と言わせる
「そちらを先に」と言わせる
高齢者も子供も男も女も
誰もがそれが誠の嘘だと分かっていて
そして世界で一番短い ....
ふっと一息 TVのスイッチを点けた
震災関連のニュースを眺めてた

ある震災経験者の男性のメッセージが流れた
『もうこれ以上頑張らなくていいんだよ 甘えてください』
これ以上ない最大限のエー ....
広島で一番
遠いところが見えるのはどこかときくと
君はちょっと首をかしげながら
「江波山」だねって答える
去年だったかな
それっきり忘れてたけど
遠くが見たいと考えた途端に
君の怪訝な顔 ....
同じ体温を探している

ずっと

生まれたときから

死んでしまうまで

花は少し冷たい

犬は少し熱い

コンクリートはカメレオン

ぬいぐるみは反射する鏡



 ....
ルクトさんの住む家
から見える
パッチワーク的な畑
風が吹いている
鳥も二、三羽

屋根は赤い色
瞳は茶色
たまにやっている
散歩など

太陽がどちらへ沈むか
月がどこからひょ ....
beebeeさんのおすすめリスト(6567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
響_/_****'99- 小野 一 ...自由詩4*11-3-27
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とまどい- 朧月自由詩411-3-27
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眠ることで- 岡部淳太 ...自由詩4*11-3-26
ぶっとび市- オイタル自由詩511-3-26
ソング_・_オブ_・_インディオ- nonya自由詩15*11-3-26
優しさのアンテナ- 朧月自由詩211-3-26
in_my_head- mizunomadoka自由詩311-3-26
たおやかな時間- 森の猫自由詩12*11-3-26
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雪解- 木屋 亞 ...自由詩1*11-3-26
スケッチ- ぎよ自由詩111-3-26
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走る者として_/_****'91- 小野 一 ...自由詩5*11-3-25
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芋と言葉_- 服部 剛自由詩8*11-3-22
告白- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-22
貴重な瞬間- 美琴自由詩111-3-22
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同じ体温を探している- 小原あき自由詩4*11-3-21
ルクトさん- ふるる自由詩10*11-3-21

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