短調の音楽ばかり聞いているボーイ
蝶々の服ばかり着ているガール
二人はすれ違って
互い視界にも入らない。
たから、
爆弾を仕掛けて諸共吹き飛ばしてしまった。
人を受け入 ....
飛び出してしまいたい
絶望の淵
暗い部屋
僕の部屋
声が聞きたい
幸せの音
光の彼方
最果てのロバ
雷鳴が聞こえる
僕の心は
この程 ....
やがて
海へ漕ぎ出すのだ
背後の松林を
寂寥が吹き抜ける
空疎な日をうめるように
浜木綿が群れて咲く
その眺めだけは
今が
夏だということを
信じてもいいのだ
日が落ち ....
雑踏のあちこちに
発生する
ポップな電子音
それぞれの手のひらの中
ぽろぽろと
カラフルな想いをつかまえる
まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけた
ねじれた言葉が小窓にな ....
陽のあたらない
暗い道を
ポツン ポツンと
とぼとぼと
ただ一人で
歩いて行った ――。
やがて むこうから 青い快晴のもとに
真っ黄色の向 ....
あのさ
君にはずっと黙っていたんだけど
実はね
僕は土星人と暮らしているんだ
あっ
いつものつまらないジョークなんかじゃないよ
それと
僕はたぶん正気だから心配しないで
えっ
ヒ ....
080811
4次元のポケットに石を詰めて
軽く振ってみる
4次元ポケットに石を詰めて軽く振っていたら
猫型のロボットが目を覚まし
頭の構造を簡 ....
大空の風景画
蒼白のその中を
登り詰めて行く
小さな蛙
お前は何処から来たの?
お前は何処へ行くのだろう?
張り付いた硝子は
お前を天に導いてくれるのだろうか…
このちっぽけな日常にしが ....
色んな事があった
色んな事が起きた
そして泣きたくなった
そして私は赤子の様に喚き散らした
あぁ
私の体の中に流れる血が
あなたから引き継がれる血が
嫌だ嫌だ嫌だ
私に ....
子どもの頃、夏はいつも眩しかった。
川の源と深い緑、僕の生まれ育った町は山あいにあって、
寒さの厳しい分夏は涼しく、
台風も滅多に訪れない、そんな所だった。
山の一呼吸とともに、夏はやって ....
馬にまたがって
本を閉じる
栞をはさむのを忘れたまま
目の前が揺れてる
馬とともに
風とともに
新しい物語がはじまる
馬をおりると
手料理の皿を持ってる
あなたが
あ ....
足跡を足音が追いかける
真夏の光
水の流れを彩り飾る
無垢な笑顔
ビー玉は丸くてはならない
硝子の理
軒先に並んだカラーは
わたしに平和を教えてくれるように
....
煌びやかな贅沢や
世界を動かすことのできる
怪力だけじゃなくて
幸せの震源地だって
僕らの透き通った心のなかにある
孤独な生きものだけが
見ることのできる
鏡のように耀く
大地があ ....
午後からは雨がやんだ
小鳥のさえずりを聴き
その翼を懐かしく思う
雨上がりの空に架かる
あの虹の向こう側には
僕の両親が住んでいる
会いに行く途中の道で
水たまりで溺れる魚が ....
何を知りたくて
何を見つけたくて
歩き始めたのか
なんて
曖昧な言葉よりも
どうせなら いっそ
君の殻を裂いて
剥き出しの心を
素手で握りたい
連鎖は やがて
互いを知 ....
川の向こうに
黒猫がいる
こちらをじっと見てたのに
いつのまにか
居なくなってる
遊歩道でひろった
小さなノートをひらく
知らないことばかり書かれてある
わたしは石に
名 ....
その1
カチンコチンに
かたまって
ピキンピキンと
おとがなる
道往く子どもに
すぐわかる
「あ!ロボットだ!!」
駆け寄った
子どもたち
さわって ....
できることならば
このままずっと何も変わらずにいたいのです
できることならば
何もせずに漂っていたいのです
そう
雲のように
空を漂っていたいのです
罵ることもなく
いが ....
01/08/18
昨晩生まれたやぶ蚊3匹
夏枯れの貧しい藪をあとにする
やぶ蚊3匹霧の中
やぶ蚊3匹腹空いた
やぶ蚊3匹血を探し
初めて味わう朝7時
身 ....
私は今日も朝から
作ります
顔も知らないアナタの為に
心を込めて作ります
送るアナタと祝われるアナタの笑顔の為に
愛のこもった君へのメッセージを代行します
メッセージプレ ....
まるで遠い昔に母が読み聞かせてくれた
おとぎ話の世界の様に
時間の流れがひどくゆっくりと流れる中で
私はシンデレラの様になれると思っていた
私は今、顔を上げて熱いシャワーを浴びている
....
ホリー、ホリー
見てごらん
空だ、空だよ、月夜だよ
ホリー、ホリー
おいでごらん
風が風だよ、木が泣くよ
ホリー、ホリー
手をつなごう
膝にお座り、空を見よう
ホリー、ホ ....
{画像=080808002132.jpg}
朝の路地を職場へ急ぐ早歩きの足元
細い暗渠のコンクリートの隙間から
若草色のトゲ玉がコロンと生えている
思わず足を止めて眺めてしまう
無彩 ....
天辺から雀がちゅんちゅんと
朝をまっすぐに降りてくるのが月曜日
とりとめもなくニュースは流れているように見えて
私は本当の川べりを散歩したいと思って家を出た
....
アナタの顔も名前も声も
知らないけれど
アナタは私の憧れです
アナタの頭で作りあげられた
詞(コトバ)の言霊を電波に乗せて
アナタの心の声で伝えられる
アナタのコトバは
私 ....
絶命した蝉は最期にジュっと鳴いた
夜の電車の扉の側
踏み付けた男はそのまま電車を降りた
JRの片田舎の駅
ジュは呪術の呪だろうか
それは男に向けられたものだろうか
それを男にさせた無関心な ....
焼け落ちた
羽がまた羽のように
はばたいてる
焼く前よりも羽らしく
空気をとらえ
空気におぼれながら
屋根の上に
鳥がいる
まだ飛べない
幼い鳥の声がする
途方にくれ ....
今日も一日誰とも話さずに終わってしまう
仕事柄何十本もの電話をこなし
お昼には職場の友だちとランチなんかしたけど
それで誰かと話したってことにはならない
パソコンの電源落として
机のまわ ....
心配かけて
ゴメンネ
やっぱりホントの事
言っちゃダメなんだって
思い知らされた
アタシ強い子じゃないんだ
弱音だって本当は言いたいんだ
もう、1 ....
何もかも徒労だったと誰が知る
心がはぐれそうな夜は
ただあてもなく歩くのが世のならい
街の灯りがあんなに遠い
くたびれた足で石を蹴り上げると
どこか見知らぬ闇に呑み込まれていった
....
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