するどいエンピツ
つきささない

とがったじょうぎ
なげつけない

ノートにすうじをならべてみて
ほらここから

せんそうのはじまり

てきはあいつだ
けしごむとばせ

ひ ....
どろどろの浅い眠りのなか

わたしは
魚になって
汚水を泳ぐ

人間になって
包丁を研いでいる

鳥になって
雨に打たれて

犬になって
うなだれる

夢と現実が
錯綜する

明かりなんて
どこにもな ....
君は 必死にボートを漕ぎ進んでいるんだね

でもボートは後ろ向きで前に進むんだ

いつか必ず 大きな船で舵をとるんだよ





あなたはいつも 牙を剥き 鋭い爪で私を威嚇 ....
あなたは変わらず
ぶっきらぼうで

歯に衣着せぬ物言いが
むしろ心地よい

十数年ぶりに席を並べて
仕事をする

あの頃とは
立場も背負っているモノも違うけど

変わらぬことに ....
あのひとの背中
やさしい口調
あたたかなてのひら
あの大きなこころ

思い出すだけしか
できなくて

夢のなかでさえ
会えなくて

空だって
青いはずなのに
草の葉が
風にゆれて
風景と対峙する
その葉のさきに
とまる爬虫類の眼に
やどるのは人だ

さようなら

葬列のむこうへ
風はゆくが
寂寥とした気配に
残されたものは
石積み ....
夢のなか

知らない街にいた

もう
疲れてしまった

愛することに
悲しむことに
生きていくことに

知らない街で
大声で泣いた

遠く
工場の
サイレンが
聴こえる
世界は現実味がなくて
絵葉書を見てるみたい。遠い。

この窓を開けて
風を部屋に送り込めば
少し生きてること
実感できるけど

ねぇ、なんだか
とうめいにんげん、になった気分

 ....
静かなサーカスから 流星を追い越して
痛みの隙間を 夜明けが埋める

眠れぬワインで嘴濡らす
ジェラシーに踊る海燕

群青の恋を抜け
空の終わりへ 羽ばたく
傷だらけの翼をいたわりなが ....
自分で考えてみても些細過ぎる悩み事を
頷きながら聞いてくれる
復縁できたらとか下心あるのかな

彼だった頃は喧嘩ばかりしていたのに
なんだか不思議だよね
今では心を開いて相談できる
同志 ....
悲しみに黄昏れた

僕を包んでくれたのは

両手広げて迎えてくれた

温かい母の胸

悩み 迷い 閉ざされた

僕の瞳に映るのは

厳しい試練に ものともしない

大きな父 ....
真昼の星座のように
記憶の中で物語を紡ぐ
思い出せるだけの登場人物が
いつも同じ台詞
終幕はいつも引かれないまま
あきらめきったような時報で
私の視線は花壇に戻る

鬱金香、まっすぐだ ....
{ルビ人気=ひとけ}の少ない
菜の花ロード
あなたと肩を並べ
静かに歩き始める

記憶の隅っこを
居場所に選んだ
幼い記憶をたどって

とおくとおく
忘れてはいけない

ささい ....
星空を覆う月光の下
短命を謳いそよぐ枝先
姫りんごに似たその花は
果実のような香りを水面に滑らせ
波となり
風となり
記憶を繋ぐ橋となる


優美を掲げた桜は陽の下に

魅惑を秘めた桜は月下に

優雅 ....
ただ
春風のなか

悲しい言葉だけが
過ぎゆく

夕暮れの風は
ひんやりと
こころを冷たくする


この
哀しき季節
2年前

れんげ畑で
転がって泣いた

早朝
空と
れんげと
私だけ

ただ
心が痛くて
叫んでいた

自死
火葬
もう
二度と会えない

いま
れんげを
亡き友に
捧げる

小さな王冠を
薄紅色の王 ....
酸素を吸っているよ

少女が酸素を吸ってるよ

少年も酸素を吸っているよ


酸素を吸ってるよ 
酸素を吸っているよ



酸素は どこからくるのだろう
酸素は いつまで ....
この詩はいいな
栞を挟んでおいてじっくり読もうお茶を飲みながら
後で

しばらく前から
こそりと胸の奥で隠れて
それを書けそうな気がしている

この期待だけで書いてきたんだ

紙の ....
暑いのきらい いら
汗かくのきらい いら
残りひとつ
いら 三つで
あのひと爆発

扇風機にあーってやって ほう
かき氷で頭きーんってさせて ほう
残りひとつ
ほう 三つで
あのひ ....
君と僕の
柔らかすぎるところは
交わりやすくて

忘れているわけじゃないけれど
柔らかすぎるがゆえに
止まることができなくて

傷ついたと言われるまで
君に言葉を投げてしまう

 ....
陽射しが暖かさを含み始めた
ある朝の斜光の細めた瞳に
真綿を摘んだ


のせられていく色と
頼りない呼吸
指折り数えた銀世界の掟を
誇らしげに靡かせて交合する


穏やかな春日に
零れた光
それはそれ ....
たった
一つの愛しみを
抱いて
思うところを
見つめ
寄りそう人の
片時


ほほ笑んで
いる
貴女の
握りしめた
左の手の
小さな 小さな
種に
なりた
 ....
この栓を抜いたら
この水は死ぬ
この栓を抜かなかったら
この水は死ぬ




私には関係がないことなので
チェーンにかけた人差し指をくっと曲げて
生まれる音をききながす


 ....
その花は
すっくとたっていた

しなやかに
凛として

あてのない
散歩に出た
私への

まるで
道標のように

「こんな風に
生きてごらん」
花は
そう囁くかのごとく

その花は
すっくとたってい ....
いまあたしは ふたりのおとこをすきでいる
そんなことはありふれたことにすぎないが
あたしには おおきおもすぎてはちきれそうなのだ


 まるいゆびのさき おおきくない て
 ち ....
{ルビ山菜=やまな}摘み 岩清水にて 菜を洗ひ
水小屋入りて 蒸し煎じする

トントンと 微かに叩く 音すれど
何人おらず 風の{ルビ音=ね}なるか

煎じ薬 竹筒詰めて 持ち帰る
真暗 ....
夕方
ベッドで
横になっている

台所からは
母の立ち働く
音が聞こえる

サクサクいう
包丁の音

ガスレンジをつける
チッチッという音

何か炒める
ジャッという音
 ....
なんて
青い
空なんだろう

なんて
心地よい
春風なんだろう

美しき木々
遥かなる山

この世界は
美しさに満ち満ちて

気怠い午後さえ

まるで
アクセントのようで

なんて
素晴らしき
この世 ....
自分の身勝手から
すべてに放り出された男

孤独と挫折を繰り返した
男の左手首には
すべてを終わりにしたかった
一本の深い傷跡がある


何も聞かず
何も言わず


後ろから ....
近づいてはみるけれどすべては許せない体育座りでまもる心臓


異物という有色世界に混じろうか溶けきらないでよハッカドロップ


終わらないはずのよるが終わるならあたしはきみよりもっと淋しい ....
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