石段かけ登り大人になれないような予感 ねぇ 覚えてる
あの日助けた子ダヌキ
それがわたしよ

そういって妻は
スカートの後ろから
大きな尻尾を出して見せた

そんなことは
トウの昔にわかっていたさ
私もズボンの ....
球体の全方向へゆけること水無月の坂はゆるりと続き

七分袖着るか着ないかしてるうちドミノ倒しで夏の到来

夕刻のうすくかげゆく西向きで満ちていくのはクライミー ア リヴァー
今年友達になった人が
フウセン蔓の種をくれた
うちの庭に咲いたの
私が種を採ったのだから
春になったら撒いてねと言った

フウセン蔓の花というものを
私は見たことが無い
二十年も前に
 ....
 
風呂で屁をこいでみた

すべてからの自由を約束する泡が破裂する

諸君! 解放だ! 解放だ!!



 
バーチャル世界を漂う夥しい単体から
吐き出される0と1の記号は
フェロモンを伴って 波に乗り
キーボードの前に佇む孤独な心の
隙間に入り込む

 ディスプレイの 
 向こうとこちらで ....
(知人)

友人ではないが、親戚ほど疎遠ではない。

最近は特に犯罪報道でよく見かける

匿名性を条件で被害者との関わりを能弁に語る者

推理小説の真犯人ではない。

現実の世界で ....
僕は
罪のない
ハエトリグモを殺した
昨夜のことだった
酔っていて覚えていない
今朝
丸めたチラシに叩き潰されたハエトリグモを発見した

もし
ハエトリグモではなく
バッタだっ ....
花ばさみ取ってけねが と
庭からあなたの声がする
走り寄って
手術用具のようなそれを渡すと
あなたは百合やひなげしを
少し摘み取ってくるのだった


花ばさみ取ってクダサイ と
庭か ....
おみ足で、探る新鮮な立ち位置
なまあ詩人の

なは、縄張りしらず
まは、マイペース
あは、明るい挨拶あはあはあは
しずかに咲いてる朝の散歩の

すみれの花
仕上がった作品を手にとり
出来栄えを確認する
(……駄作だ)
地面に叩きつける
が 割れない
金槌で叩いてみる
が やはり割れない
もしやと思い豆腐の角にぶつけてみる
が そういう問題 ....
ベランダにビニールシートを広げ
寝そべって星を見た
焼けた地面にぺたりとつけた背中の熱っぽさ
母親は綺麗ねとだけ言った
私は黙っていた
真暗な虚空に私は吸い込まれそうだった
小さな光の粒が ....
若稲よ
一途にのびる
若稲よ
晴れの日も
風の日も
雨の日も
迷わずのびる
若稲よ
境遇を嘆くことなく
使命を忘れることなく
ただ ただ 
一途にのび
生きる

若稲よ ....
夏柳デカビタCで飲む薬 手なずける

胸を押し開き、雪崩となって溢れ出す
小鳥 薔薇の棘 北極星 壊れたピアニカ
みんな開口一番に聞いてくる
「この世の生血を味わってるか」

破壊したもの
手の平で包んで、か ....
裏から表までの30メートルに世界があった


国道1号線を命かけて 一目散に横切るのだ


安楽の幅2メートルは ユートピアへの出入り口


たった20センチメートル背中の側をかすめ ....
 その使命は知らないだろう
風と光に甘えながら柿の小枝で
休みなく首を傾げ続けている子雀たち
ニンゲンを脅すように無闇とわめく
グロテスクなハシブトガラス
ときには思ひついたように唸りだす
 ....
陽炎のように萌えて
蜻蛉のように消える
普段着の市松模様の
気持ちよさそうな光

下駄を脱いだ少年の背が
泥で真っ黒だ
春泥の季節はとっくに過ぎたが、
走り足りないような元気な顔を
 ....
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
現場の製造のトラブル対策について計算する
私はオペレーターでもエンジニアでもないが計算する
力、空間、時間について感じながら
私の思考は原液バルクの中に溶けていく
私は充填ノズルで液ダレする液 ....
他人のせいにできないから
簡単に
諦めたり
開きなおったり
すべてをしかたなく
肯定したりもできないから
君はいつも
自分に厳しい
そんな君を
素敵だと思っても
緩い自分の
誉め ....
豆飯やナンシー関のゴム版画 約束の
場所へと
続く道で
恋する自転車を
旅のために
丘を越えて
君へとこいでいく

暗がりを
ヘッドランプで
照らして
今という瞬間は
手のひらのなかで
ぎゅっと
握ら ....
断片を思い出しては吐息が悲鳴を上げる
痛みの記憶ばかりが鮮やかに焼き付いて
彼岸花に託せば常世に流してくれるだろうか
けれどかなしみで形作られた私もまた消えるだろう

つまりあなたが愛してい ....
はいよ、どうも。

…ここかい?あんた、お客さん、虹の市は初めてなのかい。ここは反対屋さ、そら、そこらに反対が売ってるだろう?そっちの端が一番安いので、お客さんの正面ぐらいがまあ、ほどほどの反 ....
あさきゆめのように ひとつ星  
だきすくめられ 星めぐり
ゆめのなかには 花めぐる
はなれていても
ちかくにいても なにひとつ かわらず
こころの中に 花は咲く


ゆめ ....
最近私は夜毎

生の人参一本齧っている

皮を剥いて縦に七等分ぐらいに切って

何もつけずに無心に齧り咀嚼する

生ゴミのような味のときも

柿のような淡い甘みのときも

ジガ ....
雨の後の晴れた日に
溜まった洗濯もの急ぎ洗い終え

隣の辻の電柱に出来始めた鴉の巣
遠望出来てもシカトして
ベランダ一面
満艦飾のパジャマやパンツ
気分良く午睡の隙に

くそっ やり ....
キスの日もそうじゃない日も変わりなくおはようのキスおやすみのキス ようやく咲き始めた
耳たぶを
かすめるように
散ってゆく
くたびれた
きのうの薔薇

美しい季節はいっとき
残酷な
まやかしのようでもあるけれど
改行される刹那こそ
愛おしい
 ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
石段かけ登り大人になれないような予感- 北大路京 ...自由詩514-6-2
_帰ろうか- アンドリ ...自由詩514-6-2
クライミー_ア_リヴァー- そらの珊 ...短歌8*14-6-2
ふうせんかずら- Lucy自由詩20*14-6-1
こく- 殿上 童自由詩18*14-6-1
ネットの恋人- イナエ自由詩11*14-6-1
何人??- ……とあ ...自由詩9*14-6-1
僕はハエトリグモを殺した- ichirou自由詩9*14-6-1
花鋏- フユナ自由詩814-6-1
おみあ詩人- るるりら携帯写真+ ...14*14-6-1
ウイルス効果- ただのみ ...自由詩23*14-5-31
家族- ららばい自由詩8*14-5-31
迷わずのびる_その心を- ichirou自由詩11*14-5-31
夏柳デカビタCで飲む薬- 北大路京 ...俳句314-5-31
◎手なずける- 由木名緒 ...自由詩9*14-5-31
突き抜けるまでの秒針- 芦沢 恵自由詩22*14-5-31
グレーの黙示_五- 信天翁自由詩214-5-30
短題- あおば自由詩7*14-5-30
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
計算の美- ichirou自由詩9*14-5-30
きみはいつも- Lucy自由詩15*14-5-29
豆飯やナンシー関のゴム版画- 北大路京 ...俳句414-5-29
恋する自転車- りゅうの ...自由詩6*14-5-29
「痛みのコラージュ」- 桐ヶ谷忍自由詩12+*14-5-29
反対屋- フユナ自由詩4*14-5-29
アルルカバの恋- るるりら自由詩14*14-5-28
人参健康法- 灰泥軽茶自由詩1314-5-28
フンガイ- イナエ自由詩8*14-5-27
キスの日もそうじゃない日も変わりなくおはようのキスおやすみの ...- 北大路京 ...短歌114-5-27
ことづて- そらの珊 ...自由詩1214-5-27

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