第二十三号の地球が
悲しみの瞳を見せている

太陽の中の蒼だけが
灼けつくように孤塔をふちどる

啓示を失った永遠の
――それは羽搏きか痙攣か

見者たちは黒い手帳に
 ....
緑の森の伏魔殿

蒸す青い夕方

ひとのざわめき

2時間ばかりいるうちに

昭和のニュース

闇のなかの光

黒い森の伏魔殿


審判は未来にあるのではない

今に ....
{ルビ日日=にちにち}を雑巾雨に打たれてる
一茎だけの蘭の花
百合より白い貌うつむけて
お前も夢に見ているか
さふらんのあの黄いろ

淡むらさきのさふらんは
遠く乾いた国に咲く
雨に溺 ....
     
ああーあ イラツク イラツク 

人間どもに騙されたのだ アメリカの野放図に広がった森林から誘拐されて日本の都会の隅の小山の麓の一角に囲われ 夏の陽射しを直接受けて 原色の皮を被った ....
綺麗な愛で首をしめられている 久々の晴れ間に浮かれていた午後


汗で膨潤した角質層が汗腺を塞ぎ
汗腺から出られなくなった汗は
俺の真皮の中で暴れている

汗よ
もがけ
閉じこめられた苦しみに
負けるんじゃ ....
事務局の調べでは
慎重な審議をという
わけが分らぬ鶏が
僅かばかりの
青りんごを突っついている
本人が参加しているのだから
これ以上は望めません
閣議決定の後に表題が昇る
日の丸崇拝者 ....
朝は晴れ晴れと
色とりどりの花の中歩く
季節六月、紫陽花の花

朝は晴れ晴れと
君を見て花の中を歩く
季節六月、紫陽花の花

言葉を交わす余裕なく
六月晴れ渡る梅雨入り前
紫陽花の ....
よいちがいちどだけ出会った日
だいだらぼっちに出会った日
サクラの花散るやまのみち
風にふかれて舞う花弁(はなびら)と
花弁を追う犬の子一ぴき
よいちは小さな村の子で
姉にはぐれて泣いてい ....
しんしんと夜の降り積もる
時計の針をすすめているものは
いったいなんなのだろうか

森深く一角獣のみる夢が
遠く聴こえる気がする
こんな夜にふさわしい響き

一角獣が問う
あなたの角 ....
    コンパス

―家でコンパスを使って円を描く練習をさせて下さい―
先生から届いたメール

 さあ、早速コンパスを使ってみよう!
 こうして物差しで半径の長さを測ったら
 紙に針を刺 ....
夜明けの空の椅子に腰掛ける女神が
今朝はなみだせず
澄み渡った東京の青を見せてくれた
いまの彼女はとても気紛れ

やがて陽も落ちてしまった頃
わたしはまた、時を不幸にしたと嘆く
いつもの ....
麗らかな忘却の朝
とりとめのなく少女の眠る家
旅人のために庭では薔薇の惜しげもなく
善い水を湛えた井戸はそこかしこの
古の村の

麗らかな忘却の夜
朗らかに悟って少年の眠る家
旅人のた ....
 
涙が しょっぺー

砂糖をぶっかけても しょっぺー

わかっちゃいるんだけどなー なー




 
背中合わせから愛はじまりました 雨に濡れたアスファルトが映す街は
モノクロの写真
音も止まる
古いスチル写真
動いているのは
私の影
そして
雨粒と水の波紋

雨水に浸食されていく電柱は
濡れて黒い墓標
匂 ....
旭山動物園 シロクマ兄弟 




なあアニキ 
ちょっと脅してやろうじゃないか

 おれは面倒だ 勝手にやりな

じゃあ 見みててくれ 
あのこども脅してやっから
 
 白 ....
わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
 ....
今思えば、私は最初から躓いていた。


小学校一年生の算数の授業。

たす、ひく、たす、ひく。

簡単な問題でも両手を使う。

両手で足りなければ両足を使う。

えんぴつ ....
こんこんあんたはどこゆくおひと
日もくれ 野もかれ たびするおひと
げるげろ ふとっちょ ひきがえる
めそぽたみやあの 古池や

 ―――もっと もっとはげしく

おんおんあんたはなぜな ....
さちこさんは
聖書を
私に読んできかせた
「ヒソプをもってわたしを浄めてください
私は清くなるでしょう
私を洗ってください
私は雪のように白くなるでしょう」
そんな言葉が私を泣かせた
 ....
上から目線に竦められて
声も平たく聞こえる
コロラトゥーラソプラノの声が
頭の後ろから貫通しているはずだが
何も聞こえない
夜の女王はイイモンかワルモンか分らないままに
おいらはいつも殺さ ....
 .... 歪んでいるこの音が心地よい

衰えた左手の指が
強く弦を押さえられなくなっていても
コードが濁っていても
GAINを上げれば
心地よい歪んだ音が出る
フレットと弦がカスれてビビっても ....
鳥のくせに空が飛べないなんて
と言われても

空を飛ぶのは結構大変なんだ
 体重減とか
 筋力増強とか
だから大型肉食獣の居ないところ
餌のたっぷりあるところにいた鳥
たとえばダチ ....
星の王子様は
蛇に咬まれて
しんじゃうんだよね
ってうっかり言ったら
最近その本を初めて読了したという年下の友人が
驚いて言った
えっ?死んだようになるだけだって体は重すぎて持っていけない ....
    なぜか ほほえんではくれない
   日当たりの悪い 我が家の庭隅は
   色艶に乏しくなった 紫陽花一株
     水無月の梅雨空となったのに
 葉っぱばかり大手を広げているばかり
 ....
梅雨を仰ぐひととき 燦をご褒美に置いておく
今は灰色が銀色と柔らかな同盟を結ぶ 梅雨が前髪に透明な雫を創る
弾き出す紫陽花の衣に 新鮮な時代を吸い込むように 前を向く

天然に無意識に私の魂は ....
母のゆりかごの中で
赤子はやわらかく眠る
そこが永住の安息の地であるかのように
母の鼓動と赤子の鼓動が重なり合って
まるで三日月の夜のセレナードの聴こえるかのよう
母の恋人は夜勤で不在
赤 ....
インク花の囁きのさやかなるここは
六月の雨の庭
アジサイの清楚に花盗人の恋をする
いのちの謳歌の聴こえる
ほら、あちらではカエルも
カタツムリもそれぞれに
恋をしている

乙女もわざと ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒い手帳- 塔野夏子自由詩8*14-7-1
緑の森の伏魔殿- 吉岡ペペ ...自由詩314-7-1
黴雨- salco自由詩1114-6-30
__独語するオオカミ_ー名古屋市東山動植物園ー_______ ...- イナエ自由詩7*14-6-30
綺麗な愛で首をしめられている- 北大路京 ...自由詩614-6-30
汗よ_この地球の大気に飛び出せ- ichirou自由詩15*14-6-30
表題- あおば自由詩9*14-6-30
五年前の紫陽花の花は- ……とあ ...自由詩16*14-6-30
よいちとだいだらぼっち- ……とあ ...自由詩5*14-6-30
しんしんと夜- 梅昆布茶自由詩1814-6-30
コンパス- 夏美かを ...自由詩37*14-6-30
星を見たい- もっぷ自由詩814-6-30
寧去- もっぷ自由詩414-6-30
しょっぺー- 殿上 童自由詩21*14-6-30
背中合わせから愛はじまりました- 北大路京 ...自由詩614-6-29
雨が降る街にて- ichirou自由詩13*14-6-29
シロクマ兄弟_−旭山動物園ー- イナエ自由詩10*14-6-29
ひとつの殻の中で崩壊して往く- ただのみ ...自由詩23+*14-6-29
数学的思考能力の欠如- 時子自由詩23+*14-6-29
てまりうた- 乾 加津 ...自由詩11+*14-6-28
私が子羊だった時(part2)- Lucy自由詩9*14-6-28
低題- あおば自由詩7*14-6-28
削除- atsuchan69自由詩5*14-6-28
心地よい歪み- ichirou自由詩7*14-6-28
ペンギンー旭山動物園ー- イナエ自由詩6*14-6-28
星の王子様- Lucy自由詩8*14-6-28
丘の街で_(三)- 信天翁自由詩314-6-27
灰色と銀色の梅雨- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-6-27
いのち素描- もっぷ自由詩414-6-27
六月の埋葬- もっぷ自由詩5+14-6-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219