吊り輪にぶらさがってる
隣の女の子を
虫ピンでとめた
面影がみている瞬間
終電だけにゆるされた
いちばん夜の街
帰れないうつくしさ
ノイズみたいに走る車窓
ひそやかにリアルをのりつぐ ....
コンクリートの塀に添って
浅く掘られた排水路には
緑色の水が
日照りの夏も
凍てつく冬も淀んでいて  

水中に浮遊するべき
ボウフラ・ゾウリムシの類いも
泥中にたむろするミミズの姿も ....
もぬけの殻の四郎は小さな山の頂に立った
6年前美智子と交わした約束
「3年後のこの日に もしまだ好きだったらここで会おう」
美智子は涙をいっぱい浮かべながら細い頤を振って何度もうなずいた
その ....
破滅へ向かうバスの窓は覆われている
バスは奈落へ向かって疾走する

車内では半裸の乗客たちが
飽きることなく痴態を繰り広げる

恍惚の表情を浮かべ重なり合う肉体ひしめく叫喚
内耳から滴り ....
精神は境界に達する時、全ては粉々に、あらゆる事象が無
になってゆく。間違いだけが瑞々しく犯され、あらぬ嘘と
信じがたい嘆き、あなたにだけは苦労をかけぬ、と在りし
日の祈りはこ ....
【水だ】

空が、しだいにコーラルブルーに
かすむ

骨だけになって、鯨は
今日も尾頭付き

水族館の いっかいから 
          二階にかけて
       ....
むもくてきな独り言
ついに剥奪された虹
爪にかりかり 梅干
関与 火の鳥 カン

かまざりし 草々庫
ライオン折り紙 河
身持ち崩すちりとり
月 落としても 朝
私の重みで、凹んでいる
タイヤの椅子のブランコが
ぎっしり…ぎしり…と{ルビ軋=きし}んで、ゆれる

軋んで、ゆれていくほどに
ぷらたなすの樹は、詩いだす
ざわつく若葉も、踊りだす

 ....
雨が降ったあとだけ
わたしは
この世に生まれます

黒い空から
産み落とされたというのに
見上げれば
 ――おもいわずらうことなど最初からなかったように
 ――おもいわずらうことは誰で ....
太陽が見えない
月も星も輝かない
この地上は暗く濡れたまま
夜が明ける

夏の黒富士に残雪の傷
目前の山肌は湯気立ち霊気を放つ
この血は静かに震え
夜が明けた

この命が熱り立 ....
わたしの猫は名を呼ぶと
どこに居たって走って来た
わたしの隣に居たとして
動けばどこでもついて来た
疑うことを知らない仔
たとえばそこがガス室でも
あるいは壁が押し迫ってくる
そんな部屋 ....
ときめきを紙飛行機に託す夏の夜
すれ違っただけのあのひとが忘れられない
再会の祈り込め
紙飛行機に託す夏の夜
飛んで飛んで紙飛行機
どこまでも飛んで
わたしの想い乗せ
あの星までも
あ ....
訪れるきみはだれだい
夜なんだろう  きっと永遠の
届かないものばかり
手をのばしていたね


憶えているよ
降り注ぐのは星だった
断罪を求める指は
切り落してしまうよ

明ら ....
橙や娘も母となりにけり 小舟のようだ
夕闇を漕ぎ進む
君だけが
それを孤立と呼ぶのなら
力を込めて
一漕ぎ
ふた漕ぎ
頑なに握る
黒錆びた銀のオールの先から
反転しながら
零れる飛沫は
やがて発光する蒼 ....
庭の薔薇が咲きはじめました
南の海の暖かな水蒸気を
たっぷり含んだ風が吹き
シャワーの様な雨が
ビルや街路樹を濡らします
やがて虹が出て
雲の切れ間から陽が射すと
梅雨晴れの街は
浅い ....
ひと押し
ふた押し
み押しするたびに
深いところから
吸い上げられてくる
手応えがあって
ほとばしる
夏でも冷たい水、水、水

水という命を手に入れるために
用意された
一連の単 ....
さて、聖書にはじつに多くの殺人行為の記載がある。

「この時、主の霊が激しくサムソンに臨んだので、サムソンはアシケロンに下って行って、その町の者三十人を殺し、彼らからはぎ取って、かのなぞを解いた人 ....
今まで観た映画で一番印象的だった作品は?
そう問われたら、私は即座にフランス映画の『天使』と答えます。
この映画を観たのは、たぶん三十年以上も昔だと思いますが、当時、吉祥寺に五十人劇場という小さな ....
水が氷になると、体積がいくらかふえる
でも水蒸気になると1700倍になる
最近やっと知ったのだが(あまり当てにならない)
そうかそれで蒸気機関車ね

いわゆるビッグバンか何かが
どうし ....
ショッピングモールで
娘たちと七夕の願い事を短冊に書き
楽しんでいると

ふと目に飛び込む
誰かが書いた短冊


  もう二度とこの世に
  生まれて来ませんように


見知ら ....
留まらない
停めない
滞りない
止めどなく
流れ行く粒に
何か見立てが欲しいかと聞き
くだらないから止せと遮られ

消え行く君に
消えない体に
本当に仕様がない私に
葉っぱが微笑んでいる
もうすぐ枯れて落ちてしまうのに

私達が やがて落ち葉になったなら
どうぞ皆さん 踏んでください
素敵な音楽 奏でましょう

葉っぱは その命の最後にも
悔いは無 ....
狩猟生活より農耕生活を選んだのは

富の蓄積だとか食生活の安定だとかが理由ではなく

命の剥奪から逃れたかったからではないか

命の剥奪はひとを満たすのだろうか

幸福とはぼくらのどの ....
詩 舌足らず
詩 知ったかぶり
詩 失敗ばかり
詩 四苦八苦
詩 死んでたまるか
詩 しらけちゃダメね
詩 しっかりしろよ
詩 叱咤激励
詩 獅子奮迅
詩 試行錯誤の
詩 支離滅裂 ....
 
メガネをはずそう

まわりがかすむよう

少しは自分が見えるかもしれない


 
とうとう 
頭蓋ドーム内をコンチュウ軍団に
乗っ取られたのだ

先日から始まったW杯は
もはや故郷の国は敗退したというのに
一日中 声援が盛り上がっている

今日の試合は 
コオロギ ....
小雨の中
モンシロチョウが
ヨロヨロと飛んでいる

どこかの葉陰で休めばいいものを
そんなになってまで
なぜ飛ぶのだ

腹が空いて蜜を探しているのだろうか
子孫を残すために相手を ....
図書館からの帰りに
海まで回り道をする
梅雨の雨の香りと
潮の匂いが混ざり合っている
夏の海は
まだ未完成のパズルだ
子供の頃の浅い海の色
去年の海の濃いインクブルー
どれもうまく組み ....
板の切れ端が 軒下に放り出され
横に立てかけられ 忘れ去られている

陽をあび続け だんだん色があせ
雨をあび続け 湿って腐りはじめ

風からは遠い 身動きもしない
雪の積もる夜 ただ  ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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_約束- アンドリ ...散文(批評 ...114-7-9
_1千億光年の孤独- アンドリ ...自由詩2+14-7-9
酒場の狂人- 青土よし自由詩214-7-9
【水】引き潮- るるりら自由詩22*14-7-9
ひるまない_わ- 砂木自由詩6*14-7-8
ぷらたなすの樹__- 服部 剛自由詩614-7-8
水たまりのひとりごと_【詩サークル群青_六月の課題『水』への ...- そらの珊 ...自由詩15*14-7-8
この命が熱り立つ- ichirou自由詩8*14-7-8
わたしの猫は- もっぷ自由詩6*14-7-8
夏の夜の紙飛行機- もっぷ自由詩414-7-8
ニュクス- 三上あず自由詩314-7-7
橙や娘も母となりにけり- 北大路京 ...俳句114-7-7
熱帯魚- Lucy自由詩11*14-7-7
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古井戸__【詩サークル群青_六月の課題『水』への提出作品】- そらの珊 ...自由詩14*14-7-7
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さよなら狩猟生活- 吉岡ペペ ...自由詩414-7-6
おれの……- ただのみ ...自由詩17+*14-7-6
メガネをはずそう- 殿上 童自由詩22*14-7-6
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葉書_夏風- まんぼう ...自由詩614-7-6
照らす者- 砂木自由詩9*14-7-6

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