すべてのおすすめ
牛乳を大きなカップに注いで
取っ手をぐるぐる豆を挽く
すうっと匂いを嗅いでホンジュラス
充分に沸騰させたお湯が好き
泡が立つ滴が落ちて
ゆっくりとゆっくりと流れて
お腹の底に渦を描いて満ち ....
とても疲れた夜はシュークリームひとつ

頬張る前に胸いっぱい息吸い込んで

放射線状に広がる口いっぱいの甘さ

幸せ歩く足音

横断歩道を渡らずに

何処かの惑星にいるような

 ....
コップにお水をいっぱい

こぼれそう

レモンを垂らして

ごくごくと飲み干せば

ため息一息ついて

落ち着いて立ち上がる
飴玉が溶けるまでじっとして
唾を飲み込み目を閉じる
飴玉が溶けるまでそっとして
軽くジャンプして
芝生と柴犬の撫で心地
飴玉が溶けるまでほっとして
息を吸い込み起きあがる
広い公園をぶらぶら探検
女の子が嬉しそうに背筋を伸ばして
自転車を漕いでいる
いつのまにかゆったりダンスしているような
大木が切られている
切り株と木の根はまだ生き生きとしているのに
そっ ....
どこかの町の帰り道
駅に向かって歩いていると
ふと足元たぬきの置物が三匹目に入る
それぞれ違う楽しそうな
わははと笑い
おっとっと戸惑って
今にもおしゃべりしだしそうな
通り過ぎるには惜 ....
雪がひらひら落ちてきて

皆少し嬉しそう

お父さんが両腕を前に出して

赤ちゃんを仰向けに抱えて

ゆらゆらゆら

嬉しそうに笑う二人

そばを歩くお母さんも微笑んで

 ....
大きな目覚まし時計が鳴っている

戸が少し傾いて

人気のない古い平屋から物が少しはみ出している

誰もいないのに

隙間を埋める古い記憶

戸に少し手をかけ躊躇い

後にする ....
朝はごはん
でもときどきパンが食べたくなる
フライパンで焼くパン
1枚出来上がり
マーガリンを塗って
アツアツ立ち食い
そうしているうちに
もう1枚出来上がり
アチチとアチチ
フンワ ....
落ち葉が濡れて
汚れが流され
綺麗な気持ち
光りの雨が降っている
いろいろいろ
いろいろいろ
一枚一枚違う
拾って眺めてみれば
私のような姿かたち色もよう
身体はしとしとと濡れて
 ....
柔らかい土
柔らかい手
指の腹からにゅういと
しぼりだされ
自然な形が出来ていく
少し不格好な佇まい
流れる時間と整う気持ち
優しい炎と温かい気持ち
山の向こう側で煙がもくもくと
空 ....
こたつたつ
少し歩く
猫を呼んでみて
夜が笑う
震える身体
注ぐ月
少し酔ったふりをしながら
夢見る団欒

こたつたつ
少し歩く
転がるみかん
時計がつぶやく
じっとして
 ....
ペリっと剥がして
セロテープ
いつだれが何の目的で
気づかれずにただそこに
一枚佇む
ぺりぺり剥がして
さようなら
思えばそこにあそこにも
よくよく見ればあっちこち
一枚一枚丁寧に
 ....
お湯がこぽこぽ
コーヒー一杯
注げば泡がもこもこ立てば
いい匂い
いい匂い
もこもこ溢れるつむじから
いいことあるよ弾ける予感
ゆっくり喉を潤し
優しい時間
ひらひら瞼の裏には透き通 ....
なんだかとても嫌な気分
並んでいるのに横入りされたり
雨が急に降ってきたり
静かなところでゆっくりしようと思ったら
おじさんがずっと喋っていたり
なんだかとても嫌な気分
気圧が気持ちが私の ....
いい天気だ
扇風機の羽根が
ゆっくりとカタカタとまわりはじめる
私は顔を近づけると
向こう側の景色は伸びたり縮んだり
跳ねたり飛んだりいきいきとしている

私はわわわわわと扇風機に話しか ....
肩こりごり
首こりごり
腰こりごり
気持ちもこりごり
ごりごりまわして
どうにかならぬかどうにもならぬか
ずきずき疼くうずくまる闇
そのうち忘れてにこり
気づいてこりごり
空こりご ....
花びらが散って
緑が眩しい輝く気持ち
身体中で吸い込む
新しい季節のはじまり
いい匂い
鮮やかな破裂と
飛び散る細胞
広がる感覚
蠢く命と呼吸音
吐き出す息と
春風がどこまでも
 ....
しとしとまあまあ
ぱらぱらさあさあ
ざあざああらあら
朝から雨で皆傘で泳いでいる
おばさんひとり
両手でちょうど
すっぽりふわりポリ袋
風になびかせて被ってね
ひょいひらふかぶか
き ....
朝の通勤
自転車こいで
なだらかな道を走る
眠たいけれど
冷たい空気が鮮やかな気持ち

すいすい流れていくと
綺麗にしっぽをたてて
ゆうゆう猫が散歩
うしろから
お爺さんが紐でつな ....
東南アジアの親子連れ
女の子が大切そうに
紅葉を手のひらにティッシュ
そっとのせている
とても嬉しそうだ
持ち帰って宝箱にしまいそうな瞳
お母さんに手をひかれて
ひらひらと落ちた紅葉を
 ....
夕暮れがそっと肩に手をかけて
淡い影が滲んでいく
ちぎれた雲の影が
ひとつずつひとつずつ
心の影のもようだなと
こつこつと
ぽつぽつと
とつとつと呟きながら
うつむくとくるぶしまでがア ....
夜眠る
じっとして目を瞑る
夜はこれから
しんとする
自動車の音も消えていき
ゆっくりとなだらかな
長い坂を下っていくような
細長いストローで息を吹きかけて
手のひらがくすぐったいよう ....
暖かい光を浴びながら
お寺の境内たくさん
手作り市
挽きたて淹れたて
コロコロくすぐる
いい匂い
ぽたりぽたりと心のリズム
もうちょっともうちょっと
いろんなモノが待っている
ほらほ ....
それは普通の文庫本
短い外国の話しがたくさん綴られていて
あまりよくわからないのだけれど
親しげな笑み
お話しが終わる頃には眠たくて
眠たくてうっすらあける瞼
文庫本のページをめくるたびに ....
本当は白菜が食べたいだけ
白菜ペロペロ剥いて
ザクザク心地よい
鍋の中で揺れる匂いがふふっ
昆布が寝てる
水炊きポン酢
鶏肉豆腐糸蒟蒻
コトコト揺れる湯気が出る
私の中で揺れる匂いでふ ....
電柱スルスル登って翻る
夜の風は
ううんうんといい匂い
もう秋だね秋だよと
電線をスウイスウイ息を吹きかければ
粒々の秋が沸いてきて
ゆらゆらゆらぐ雲の上
大きな鉄塔にょきっと一番星が飾 ....
川沿いに腰を降ろしてひと心地
よく晴れて広い空に浮かぶ雲の
自由な大きさに目が眩む

私はこの空の下に生きている人を
ほとんど知らない
それなのに時々窮屈な気持ちだなと
思うのは何故だろ ....
パン屋の軒先に
フリーペーパーと一緒に
ご自由にお取り下さいと
置かれているパンの耳
ビニール袋にどっさりと
持ち上げ少し多いなと思いつつ
買った惣菜パンより重たいなと思いつつ

その ....
幼稚園の先生2人が
それぞれ割り箸の片方を持って
かかがみこんで
真面目にほじほじ
地面をほじくりかえしている
手慣れた手つきで
ほじほじと
これも仕事のうちと
ルーチンワークのごとく ....
夏美かをるさんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(198)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝カフェオレ- 灰泥軽茶自由詩318-9-10
吸い込むシュー- 灰泥軽茶自由詩218-8-26
コップ一杯- 灰泥軽茶自由詩218-5-21
飴玉舐めて- 灰泥軽茶自由詩318-5-12
長閑な探検- 灰泥軽茶自由詩318-4-14
たぬきの置物- 灰泥軽茶自由詩418-3-10
雪ひらひら- 灰泥軽茶自由詩418-3-9
大きな目覚まし時計- 灰泥軽茶自由詩118-3-9
朝ときどきパン- 灰泥軽茶自由詩717-2-6
雨落ち葉- 灰泥軽茶自由詩216-11-19
器をつくる- 灰泥軽茶自由詩416-11-6
こたつたつ- 灰泥軽茶自由詩516-11-3
セロテープの跡- 灰泥軽茶自由詩616-11-3
コーヒー一杯- 灰泥軽茶自由詩316-11-2
鯛焼き- 灰泥軽茶自由詩216-10-26
はざま- 灰泥軽茶自由詩216-6-29
こりごり- 灰泥軽茶自由詩316-4-20
春風- 灰泥軽茶自由詩316-4-18
傘とポリ袋- 灰泥軽茶自由詩216-2-29
猫の散歩- 灰泥軽茶自由詩416-2-11
手のひらと紅葉- 灰泥軽茶自由詩515-12-17
夕暮れもよう- 灰泥軽茶自由詩815-12-16
夜のはじまり- 灰泥軽茶自由詩515-11-25
珈琲一杯- 灰泥軽茶自由詩415-11-16
宵闇文庫- 灰泥軽茶自由詩815-11-10
お鍋の季節- 灰泥軽茶自由詩1015-11-8
粒々の秋- 灰泥軽茶自由詩315-9-4
ひと心地- 灰泥軽茶自由詩415-8-18
パンの耳- 灰泥軽茶自由詩215-8-16
これも仕事のうち- 灰泥軽茶自由詩415-8-15

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する