すべてのおすすめ
映画を観てのことばは
批評や感想ではなく
あくまで実作において
綴らなければならない
実作すなわち脚本、そこに
書くことの時間全てを当てよう
カタルシスの意味において
....
お父さんセンサー稼働中 んがしかし
やっぱりポンコツはたしてアナログ
溜息で曇るカレンダー
ようやくつきとめた洋子彷徨う大阪
西中島南方
北方面東出口は見つからない
最 ....
洋子は旅立った
蛍光グリーン一色ビシギメ
聖子ちゃんカット逆風になびかせ
ラメの瞼で睨みをきかせば
誰もが慄き道を開ける
(くそ親父のラジカセくそ重いし)
ハラジュクにた ....
お父さんは近頃おもしろくない
洋子の微笑が何よりおもしろくない
あらためて増えてもみた透けてもみた消えてもみた
しかしそのたびに穏やかに見つめてくる
かの慈母のような微笑が
はな ....
本日はお待ちかねの映画館である
空見上げれば花曇り
いかにも上天気
これぞ絶好のシネマ日和というもの
イッツァビューティフルディ
おなかはペコちゃん、まずは腹ごしらえっと
....
昨年春から、実在したサラブレッド、レースをテーマにした、競馬ライターかなざわいっせい氏の「ファイト!〜麗しの名馬、愛しの馬券」というショートショート集を、オリジナル作も混ぜながら、連作作品としてシナリ ....
目を閉じてください
そして
駆けている
馬
を思ってください
西暦一九八三年
いちばん後ろから
ぜんぶ抜き去っていく
黒鹿毛を見た人は
叫んだのです
太古 ....
求めても求めてもとどかない
手に入れたと思えば指の間からすり抜ける
同じ躓きに気持ちは折れかかる
つまりは失敗の連続
それでも
また立ち上がって
駆けだしていく
幾度 ....
ぐうっと伸びる
四肢が
おのれにおのれの目覚めを知らせる
大あくびが
まずは昇ったばかりの太陽を食らって
牙が汚く光る
ゆっくり開いた目
の血走り
冬の間中 ....
久しぶりだよね
日曜日お父さんと二人でいるの
何よその目
なんか警戒してるっぽい
あ、いっしょにお風呂入ろっか
なぁんてうっそ冗談
慌てちゃってかわいいんだから
え、親を ....
四年京都に住んで
今でもよかったと思うのは
はる を覚えたことだ
生まれ在所に戻ってからも言っている
開けてはる居てはる植えてはるえづいてはる起きてはる
噛んではる切ってはる ....
おまえは
スプリングステークスも函館記念も勝っている
実にたいしたものだ
でもそれだけじゃない
皐月賞もダービーも菊花賞も走っている
それも五着六着四着だ
クラシック全出走全 ....
出場種目を決めるホームルーム
男女を問わない千五百メートル走なんて
陸上部の長距離走者でもないかぎり
誰もがいちばんいやがる
手を上げる人なんていないのに
コーナーで ....
あなた何をそんなにしょぼくれているんですいいじゃありませんか海へ行くっていったってべつに達也くんとふたりっきりってわけじゃないわ男の子七人女の子七人ですよ臨海学校に毛の生えたようなものですよおまけに ....
男がいた
一度は膝を屈し生まれ在所へ戻った
そこまではよくあるはなしだ
だけど男は
厩へ戻ってきた
きっとそのとき思ったのだろう
もう俺にふるさとはないと
体を鍛 ....
河川敷の少年野球
バックネットにへんばりついていた
アロハシャツのオッサンが
グラウンドに入り込んでくる
小柄なオッサンは
ウェイティングサークルまでやって来ると
いきな ....
ところで洋子のことだと思いながら
お父さんは鉄板上のオムソバを前にしている
オムソバを最初に発案した人は神様じゃなかろうかと
焼きソバを卵で包むという所業など
もはや神の領域に達して ....
消えた
増えて爆発して透けて頭に何かピュンと出して
今日とうとう消えた
テーブルの上 虚空に浮ぶコーヒーカップ
円を描くように回ってたのは香りを楽しんでたのね
今ゆっくり傾い ....
水金地火木土天海冥
そのすべてが一直線に並ぶという
惑星直列というとても珍しい現象です
今夜、外に出て空を見上げてみましょう
先生が言ったとおりにしたボクだったが
土星の輪っ ....
いくら追い込んでも
届かないままの馬が
逃げたのだという
土日はずっと仕事だから
もうずっと競馬中継は見ていないし
そもそも
もはや預金残高ゼロ円だ
賭けようたって、 ....
竹柵に
水壕に
生垣に
バンケットに
すぐに慣れたわけじゃない
平地競走で勝てなかったから
障害競走を走る馬になった
けれど十八回走って一つしか勝てなかった
....
まっピンクゴール裏
アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント一回戦一発勝負
ダービーの息はずっと過呼吸
おぉ バモス セレッソ
セレッソ セレッソ バモス セレッソ
おっおっお ....
きょう、小学生のとき
はじめて好きになった同級生と出会った
いつものように
タイムカードを押した後でも
とりあえず売り場の前を
いったりきたりしている、そんなとき
彼女 ....
ぼくはカウンターに肘をついて給料日
それこそは至福のときだ
さっきからボックス席の爺婆父母長男次男長女が
やかましく
カンパチヒラメ鳥貝シマアジウニ軍艦
赤だし鶏カラ揚げエビチリ ....
ちがうよ
べつにデートってわけじゃ
ぜんぜんそんなのじゃないし
楽譜を買いにいくだけだし
二人で
キュラキュラキュラ キュラキュラキュラ
(洋子)
合 ....
よいしょ ほら これで見えるだろ
うん お馬さんいっぱい歩いてるね ねえお父さん
何だい
あのお馬さんピカピカできれいだね
どのお馬だい
ほら あの4番のお馬
ああ あれはト ....
深夜の競馬番組
通を気取る三流芸人が
したり顔して言いやがった
最終レースにはね、美学があるんですよ
この野郎
寝言ほざいてるヒマがあるのだったら
芸でも磨け
か ....
種付けのために
つれてこられた済州島で
その馬は
霧雨に濡れてさみしげに
たたずんでいたという
皐月賞と日本ダービーを
勝っていた
でも隣の国に贈られた
走る仔を ....
駅裏路地の喫茶店
奥の席でわたしが
そっと開く小さなノート
八月昼下り
お店の外、炎天下
陽炎がゆら、ゆらり
でもここは
寒すぎない冷房
照明は月明かりの夜みた ....
昨日の晩は蛸を甘辛く煮て食べた
最近は昔に比べて値が上がり
生意気にも百グラム二三八円とかしやがる
おまけにどいつもこいつも
モロッコとかモーリタニア産で
明石のこやつな ....
夏美かをるさんの平瀬たかのりさんおすすめリスト
(46)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
荒野に針路を取れ
-
平瀬たか ...
自由詩
2*
15-6-19
親父八景洋子戯(おやじばっけいようこのたわむれ)
-
平瀬たか ...
自由詩
5*
15-3-23
恵女羅流怒・洋子
-
平瀬たか ...
自由詩
8*
15-1-22
父よ憤怒の河を渉れ
-
平瀬たか ...
自由詩
11*
15-1-10
吉田茂のラーメン
-
平瀬たか ...
自由詩
3*
14-11-21
完成させよう。
-
平瀬たか ...
散文(批評 ...
3*
14-3-30
よび覚ますもの
-
平瀬たか ...
自由詩
2+*
14-3-3
さらば、青春
-
平瀬たか ...
自由詩
4*
14-3-1
春のおおかみ
-
平瀬たか ...
自由詩
9*
14-2-24
レインボーお父さん
-
平瀬たか ...
自由詩
5
13-11-20
はる
-
平瀬たか ...
自由詩
15*
13-10-10
喝采
-
平瀬たか ...
自由詩
7*
13-9-6
洋子ミーツ青春千五百メートルランナー
-
平瀬たか ...
自由詩
6*
13-9-4
お父さん、海へ
-
平瀬たか ...
自由詩
7*
13-8-30
心に鞭_—加賀武見へ—
-
平瀬たか ...
自由詩
10*
13-8-16
愛と誠と福本豊
-
平瀬たか ...
自由詩
6*
13-8-11
木枯らしお父さん
-
平瀬たか ...
自由詩
10*
13-7-24
インビジブルお父さん
-
平瀬たか ...
自由詩
8*
13-7-17
なんて思い出が
-
平瀬たか ...
自由詩
3*
13-7-12
冬の熱量
-
平瀬たか ...
自由詩
4*
13-7-10
飛越とその誇り
-
平瀬たか ...
自由詩
4*
13-7-7
声は凱歌を歌う前に
-
平瀬たか ...
自由詩
8*
13-7-4
後厄純情労働歌
-
平瀬たか ...
自由詩
12*
13-5-23
バッテラ譚
-
平瀬たか ...
自由詩
9*
13-5-21
パパが戦車でやってくる
-
平瀬たか ...
自由詩
5*
13-5-17
一九九三年十二月二十六日午後_中山競馬場パドックにて
-
平瀬たか ...
自由詩
7*
13-5-16
たそがれの約束
-
平瀬たか ...
自由詩
10*
13-5-15
済州島の霧雨に濡れて馬は
-
平瀬たか ...
自由詩
4
13-5-15
殺意の夏
-
平瀬たか ...
自由詩
4*
13-5-7
蛸に思う
-
平瀬たか ...
自由詩
8*
13-3-28
1
2
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する