ダークサイド・オブ・ザ・ストリート
梅昆布茶


メインストリートからちょっと外れた裏通り
やや湿っぽい陰翳をおびた空気

そこに潜んで居るだろう様々なものを感じながら歩く

舗道の石畳の下に埋蔵された都市の歴史
踏みしめて行った無数の足音

ひとつ隔てた通りには建設中の巨大ビルが鉄骨をのぞかせている

変化するものと時間のなかで沈黙し続けるもの
視覚に映るサインあるいは心にだけ届くサイン

過去に行きつ戻りつしながら歩く街は
風のなかすこし切なく胸を締め付けた


自由詩 ダークサイド・オブ・ザ・ストリート Copyright 梅昆布茶 2014-11-29 20:17:04
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