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硬直した男根を吸い上げる炎にも似た女の表情が大写しになっているデスクトップ、唾液の滴る音まで聞こえてくるような絵面だった、バックグラウンドミュージックはずっと同じリズムをキープしていて、終ろう ....
人影まばらな平日の寂れたアーケイド、二〇時過ぎ
四弦鳴りきらないカッティングで愛をうたう男
暇を持て余している何人かが立ち止まるが
すぐに興味を無くして立ち去っていく
....
この夜
この場所で
眠ろうと試みているのは
この俺によく似た
なにかであり
見たところ
そいつは
試みに
成功していない
外は小雨が降っていて ....
夏の星座の下で
コカ・コーラとポテトチップス
行き場を
排除した僕らは
廃棄された遊園地で
誰も居ない遊園地で
こんな歌あったなと思いながら
夏の星座の下で
....
では、ぼくの友人の話をします。名前を仮にNとしておきます。明るい、いいヤツでした。Nの実家は県境の山のすごく奥の方で、高校のときから市内に出てきてひとり暮らしをしていました。生物が好きで、生 ....
指先を切り裂いて、騒がしい血を全部抜いて、滴るものを飲みほして、温い悪夢を循環させる、脳下垂体に張り付いた、混然一体の俺のグラフィック、歪み、千切れ、撒き散らされながら、どんな軌跡 ....
あなたの唇を枯らし
血をにじませるもの
わたしのこぶしを引き裂き
血をにじませるもの
冬
凍りつく冬の陽射し
寒い朝には人々の胸中に隠れたものが明るみに ....
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
ぼくだけの洞窟の奥へと入りこんで
そこから何処へも出て行かなくなるだろう
ぼくは生まれた時から、なにもかもに納得していなかった、いのち ....
冷えはじめた午後にやたら腹を壊しうんざりするほど柔らかくてくせえ糞を何度も垂れ流しながらジョンレノンの一部ばかりが垂れ流されてる繁華街へ繰り出せばだらしねえ尻を見せびらかして歩いてる女子高生にげん ....
膝までの深さの
泥水のプールに
君と潜ってはしゃいでいた
君と潜ってはしゃいでいた
僕たちは19歳で
怖いものなんか何もなかった
僕たちは無敵で
青春は永遠だった ....
雨など降っていないのに
どしゃ降りみたいな夜だ
冷えた心が苛立って
手元に割れた息を吐く
あなたの心まで
届くはずだったベル
今は部屋の隅で
小さくなって転がっている
いく ....
爪先が深く沈み
濡れた砂が潜り込む
薄曇りの空の下
静かに呼吸している海は
黒に擬態している
青のような色をしている
ひとの姿はなく
ひたすら ....
サンデーバザールのあと
あらしが何度か通りすぎ
片腕の乞食が食いっぱぐれ
捨て猫みたいに骨と皮だけになって
水気で頬をいっぱいに膨らませた雲は
策略的なハンターの目つ ....
無菌状態に保たれた部屋の中できみは横たわっていた
酸素と、栄養を身体中に装着された管から受け取りながら
常に心拍数や体温をチェックされていた
みんなきみのことを眠っていると思っていた ....
痺れを切らす午後が
薄皮を穴だらけにする
口の端にこびりついた
昼の餌の放つ臭気
洗面で洗い流して
あとかたもなく洗い流して
遮光カーテンの向こうで
目も合わさない今 ....
人々が浮かれた声を上げる明け方、俺は
狂った声を壁の穴ぼこにねじ込み続けていた
その向こうでは標準的な雨の音が隣家の屋根を叩き続けて
睡魔はとりあえず二の次にされていた
生きる ....
ぬるく閉じこもる夜のなか、渇いた唇に刻まれた運命、なにをするでもなく、ただ、なにをするでもなく、押し黙り眺めていたパーソナルコンピューターのディスプレイに表示されるさまざまな、さま ....
空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…
....
生きてることには文句を言え、こんなところに突き出しやがってと、天に向かって唾を吐け、どうせ俺たちゃ日蔭のシダさ、明るい朝日は拝めやしねぇ、荒んだ日々のウサ晴らせ、そら、神さんこちら、金 ....
湿気が脳幹を溶かして、俺の意識は肉体と断絶する、白濁する視界と馴れ合う網膜、弛んだ自我が滑り落ちる先は…僅かに開けた窓から、初夏の雨が滑り込む夜だ、しっとりと濡れていて、透明な存在 ....
うそつきな服を着た少女たちがすべってゆく表通り
中華料理店の裏口の窓に三度高く上がった炎
路面電車の停車音が精神異常者の断末魔の叫びを中和するダイヤグラム
ボサノバ気取ったニュー ....
液晶ヴィジョンで見かけた
クロコダイルが連れてきた幻想
半分のビート
半分の鼓動
無造作に
床に転がる
フェィドアウトの速度
むやみにシャットダウンすんなよ
明日の為に少し ....
このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は
あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
無作為過ぎる
光線の向こう
落ちた椿と
濡れた路面
道路わきのドライフラワー
いくつかのスナック
そこに佇んでいるのは
たぶん年端もいかない子
....
そうさ、おれは、いつくたばってもいいように、こんな感じでいつも書きつづっている、どうせ、きっと、まともな死に方は出来ないだろうからね。そんなことどうこう言ったところで仕方ないのさ、おれが選 ....
脾臓に隠れたものが一番正直な感情だ、駱駝色の夢が見たくもない動機を浮き彫りにするころ、短いうわ言の隙間に考えてはならない衝動が見え隠れする。有無は問わず。亡霊的な位置に甘んじている ....
踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、内側から死滅するものたち、皮膚の表面に浮上して落陽の踊りを踊れ、俺は曇天の暮れ時に死亡するがらくただ、踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、息切れて汚い泥をその喉から溢れさせ ....
真紅の壁を
真っ白に塗り潰すような時間の中で
喉の渇きを覚え、だが
ページをめくる指を止めることはなく
幾つか咳をして
唇を舐める
昨日より冷える気温と
昨日より
....
煮つめられた、ような
まよなかのにおいを
くたびれた寝床で嗅ぐ、遠いこめかみの痛み、ディスプレイの照明を、受けとめ続けたせい
おとなしい雨の日の
波打ちぎわみたいな間隔で ....
世界がきみを見放したと感じるときは
甘いカフェオレを飲んで横になっているといいよ
だれもそんな気分に風穴など開けられやしない
きみは自分が紙かなにかで出来た人形みたいに感 ....
salcoさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(80)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
俺はこれを選んだ(含まれる代わりに)
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
13-10-27
君は英雄なんかじゃない_(歌うたいと詩人と絵描き)
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
13-8-7
いらない夜に
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
13-5-28
夏の星座の下で
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
13-5-23
人魚
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ホロウ・ ...
散文(批評 ...
4*
13-5-13
まだ見ていないものがある限り俺は何も知らない
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
13-3-7
冬の日
-
ホロウ・ ...
自由詩
9*
13-1-6
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
12-12-16
俺が死んだあとに訪れるものたちのことを生きてるあいだに教えて ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-11-18
夏の死体に埋もれて
-
ホロウ・ ...
自由詩
12*
12-11-12
いまだにどしゃ降りみたいな夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-11-2
アンモナイトをおぶさって
-
ホロウ・ ...
自由詩
10*
12-10-8
街角で簡潔に詰め込んだ食事のあとで
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
12-9-25
ジョーイ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-9-20
夜のぬかるみの中で不十分な手入れの銃を構えている
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ホロウ・ ...
自由詩
4+*
12-8-24
さよなら、と黒焦げた蛾は言った
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-8-15
喚く死の影のエコー
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
12-7-14
樹海の夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-7-10
生きてることには文句を言え
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-6-25
喀血するリリックの落ち窪んだベイビー
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
12-6-17
饒舌する不在(それが伝言板ならどんな言葉も読み取れることはな ...
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ホロウ・ ...
自由詩
5+*
12-6-6
サマー・カニバル
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
12-6-3
生きてるかぎり書けるもの
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ホロウ・ ...
自由詩
9+*
12-5-14
閉まるドアと開くドア
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
12-5-5
すべては砂のようにそこら中にあって
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ホロウ・ ...
自由詩
3+*
12-5-2
連続する増幅、扁桃腺の様な幻
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-4-7
連中
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
12-3-28
欠伸
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-3-19
1/2_A_Loaf
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ホロウ・ ...
自由詩
7*
12-3-14
夢の中の硝煙の臭いが、ときどき鼻をつくことがある
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-1-25
1
2
3
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