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ジョンレノンが歌った

目を閉じれば生きるのはたやすい
開いても見えるのは誤解ばかり

それでもいいと思うのだ

何も知らなくていい
観念ばかりが先走りするよりは

いま見えるもの ....
平凡な沿線のこの街に
夕暮れが密度を増してゆく一刻

零れ落ちそうに客をのせて電車がレールを軋ませ
商店街は夕餉の想いに満たされて

帰ってくるあるいは帰ってこない主人を待つ願いも時間が経 ....
赤とんぼ 無数に浮かぶ 夕まぐれ
あの石切り場 遊び呆けて つまづいて
ちょっとこころをおいてきた
指切り忘れて ふりかえる

鼻水垂らしたあいつやら しょんべんちびったあいつやら
みんな ....
もうずいぶんひとにに押されていきてきたようなきがする

妻や子供にもめいわくをかけた

でもいっぽん筋を通そうと思った

この年で


せめて残りの時間を拡散しない正しいもの ....
夜に浮かぶ幻想群

いつも夜の湾岸線を走る度に思うのだ
川崎と木更津を結ぶアクアラインも然りだが

陸上の建造物よりも海上の光のなかに浮かびあがった巨大建造物は
何故か深く心を打つ

 ....
おそらく僕の知らない
無数のははがいたのだろうと思う

まあ今も昔も聞いたってこたえないだろうが

母の遺品を整理している

書道用具

浦和のなんとか堂とかいうところで購入した
 ....
君は少年のような頬と
薄い胸をしていた

感情が高まった時に
鋭く視線をさまよわせては
まるで炎を吐くように絶叫するんだ

震える肩からは
幾筋かの血が流れ
世界を汚していった

 ....
張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く

切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り

儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった

国家が機能しない病気の国 ....
またささやかな給料日が来て
しばしの間は
生き延びられそうだ

いっそのこと
草間弥生さんにでも出向してもらって
赤い水玉の流通する世界で生きていたい

部屋の隅のワゴンには読めない本 ....
  真夜中のいきものたち

真夜中の市場にはすでに
大都会の胃袋を満たすための供物が
続々と魁偉な動物のような巨大車両や
あるいは中型や小型のさまざまな甲虫たちによって
到着し並びはじめて ....
発酵と腐敗は兄弟で
人間生活に有用なものは発酵
有害な場合を腐敗というらしい

母の遺産のふるーい缶詰がある日でてきた
台所のすみで静かに時を過ごして
僕と対面したわけだ

すでに缶は ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんてたいしたことじゃないさ

金星はゆうゆうと太陽面を通過して
菊地直子もつかまった
消費税も上 ....
かろやかな韻を踏んで彼女はやって来る
きせつのすべてを引き連れて
草原や潅木の露をあつめたりミツバチたちと
あかしやのはちみつをつくるんだとか

神殿の壁はまだひんやりとして小さな蛇がやすん ....
母のおむつと尿漏れパッドを買う
要介護度3でデイサービスと訪問介護で
助けてもらっている

食べ物にたいする執着がつよくなっているようだ
それが生きるということなのかもしれない

子供た ....
あさひばり月の弓から放たれて飛び

川面より一筋のひかり朝靄を切る

遺伝子のテーマかかえて君を想うその先にあるのものはなに?

奪われしすべての愛に花を手向けん

回答をさがしてみよ ....
病院のベッドに三日間泊まった
聖なる牢獄に三日間も居たんだぜ
すごいことさ

可愛い看護師さんは小首を傾げて言った
何処に居たってあなたの生きる不安は同じでしょ
そう彼女はとても魅力的でセ ....
じつと待っていた感情が対象とともにやってきてこころをつくる

こころは波うちまた対象も変化して感情も泡立つ


月夜の魚は狂おしくかつまた慌ただしく波間に飛び散る月の光を追うている

島 ....
校庭に響くチャイムが空にまいあがってゆく

ぼくは思いっきりボールをけってはしる

ボールはぼくの意志のように草むらにとまる


ねころんで見上げるとぼくが世界の中心になった

大地 ....
夜のインターチェンジは光の花がつらなっているように

僕の孤独にしみわたってくるし

それを限りなくかみしめてきた気がする


つれない過去など捨ててしまったほうが良いのかもしれない
 ....
血を流して働くのだね

愛のために


世界はとても素敵なシステムでそれを搾取してゆく

欲望は限りない狡さをもって知恵を滅亡させようとするのだね


世界は愛ではなりたっていない ....
風景は音楽のようにながれる

車窓を光のトンネルが通過して

次の小さな駅に停車する


僕の頭の中には今も何もないな

心の揉め事は置いてきてしまったそんな午後

発車の合図が ....
ひと気の無い遊園地の回転木馬は何の夢をみているのだろうか

つまらないことで君を傷つけてしまったり

幼稚な振る舞いを見せびらかしたり

いま秋は深まる


間違いなく哀しみはやって ....
salcoさんの梅昆布茶さんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
苺畑のきのう今日- 梅昆布茶自由詩1413-11-3
沿線暮色- 梅昆布茶自由詩1913-10-7
夕まぐれ- 梅昆布茶自由詩1613-6-9
流れながら- 梅昆布茶自由詩1713-3-27
夜に浮かぶ光のように- 梅昆布茶自由詩2413-1-29
母の行方- 梅昆布茶自由詩2312-12-16
パティ・スミスのように- 梅昆布茶自由詩1212-12-5
タイトロープ- 梅昆布茶自由詩1612-11-25
弥生会計- 梅昆布茶自由詩612-11-20
目覚めゆく街- 梅昆布茶自由詩15+12-10-4
台所のかたすみで- 梅昆布茶自由詩10+12-9-22
夕餉- 梅昆布茶自由詩2512-6-7
彼女- 梅昆布茶自由詩1212-5-27
買い物- 梅昆布茶自由詩2412-5-8
花をたむける- 梅昆布茶自由詩13+12-4-29
自由或いは生きる意味- 梅昆布茶自由詩2212-4-8
お魚の夜- 梅昆布茶自由詩812-3-9
あったかで大好きでさわれないもの- 梅昆布茶自由詩812-1-25
夜の漂流と光と孤独- 梅昆布茶自由詩23*11-12-27
ワークソング- 梅昆布茶自由詩311-11-13
高原へ行く列車の窓で- 梅昆布茶自由詩511-10-29
衛星の秋- 梅昆布茶自由詩311-10-23

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