吉野家で並を注文する時の
     卵と味噌汁は基本中の基本
     黄身を潰して軽く掻き混ぜ
     丼の上にとろりと浮かべて

     紅生姜を満遍なくまぶして
    ....
おおみそかのことを
おおみそかと呼びはじめたのは
いつだったかしら
はじめてきいたときの
みそっぽいっていうイメージが
どうしてもはなれなくって
おおみそかっていうたび
なんだか
しょ ....
悲しい歌がひとつ終わり
静けさが喜びのようにやってきて
ふたたびはじまる悲しさに微笑む
雨の花に空は映り
空には雨の地が泳ぐ



水の歌が降り
歌の水が降り
鳥 ....
冬の日に
熱いレモン汁のような言葉を胸に納め

春の日に
春雷のような瞳で足下を叩かれた

夏の日に
かき氷より冷たい涙を流し

秋の日に
火照った月を癒す星のまぎれのように
素 ....
                


支那世からぬ昔話や         
明日ん歩みそおりい
笑てぃ歩みそおりい んち
事実ぬ辛さや事実ぬ涙や
美らさぬ物ん裏んかい
美らさぬ ....
スィーユゥ


君は 
金色の 風を
朝陽になびかせて
去っていった

そうだった 
やはり 金色には
それなりの わけが
ある

残してくれた トールサイズの
モカ
ト ....
0. forget me not


  ない

ということは

  きえない

ということ  ね




1.

首筋には天使が住んでいて
風向きなど気にならな ....
ぼくにはあしが二本あり
うでが二本ある。
どうたいが一つあり
しかもそのどうたいには
おもてがあり
うらがある。
あたまが一つ、かおが一つあるのだが
左のあしを三十分
右のあしを三 ....
寄りかかれる温かいものが現れると

みんな幸せになるらしいのに

不安が増殖していく

欲しい言葉がもらえると

みんな嬉しくてドキドキするらしいのに

寂しくて堪らなくなる

 ....
低い山である。
釣客でにぎわう人造池と、
桜の並木が名物だが、
冬の夜明けには誰もいない。

狸しか通らないような、
細くて険しいけものみちが、
雑木のあいだを縫っている、  ....
散る空があり 重なって
地にひとつの花を描いた
子供がたくさんの光を飛び越えていった
声の飛沫はらせんに昇り
かがやきとかがやきとかがやきの差異が
手をつなぎ かすかな羽 ....
Molly、

君の
、を
想えば
濡れるつめたい
瓜。

十二月の
みず、水
  みず、水、瓜 みずうり
    ミズーリ
         みずうみ。


Mol ....
もう でんぐりがりたいから
ひしから はしまで いきます
ほんとは みていてほしいけど

ごはんをたべてるまえを とおるので
ごめんなさい

と、3才のももちゃんは言った。

17才 ....
こののっぺりとした皮膚の
まあるく空いた黒い空間は
だまってゆっくりあなたを吸い込んで
肺にとどめて気持ちよくなるはずだった

もったいぶって持ってかえって
夜のベランダの下や
明け方の ....
血みどろの肉塊みつめ ふるえおののく
愛死の恐怖に そそぐ熱湯の滝
ほとばしる白い飛沫でも消せない記憶
耿耿と夜空にうかぶ 摩天楼の秋。

欲望の体系埋めてねむれる都市の
清潔な熱帯の緑は ....
拡声器の夢が
拡声器の子守歌に背負われ
揺れている


道から道へ
原から原へ
静かに理想は移動してゆく


堂々巡りの内の人よ
たどりつかないは
たどりつき ....
蚊の羽音に憤怒する夜
その対策について考える

この蚊が君の化身であれば
羽音も心地よいのかも知れないが

羽音の君は
言葉を持たず

愛してると言ってるの
悲しいと泣いてるの
 ....
これは自分の部屋で彼から聞いた話
深夜に泥酔しながらドアをノックした彼の話

とりあえず水を一杯渡すと玄関で倒れ込んでいた彼は
受け取ったコップをじっと見つめたあと床に叩きつける
 ....
その男はゴミを集め
庭に溜め屋根に溜め
家の周囲までゴミだらけ
悪臭は付近一帯に漂う
注意も警告も無視して
男はゴミを集め続ける
ある日行政のトラックと
TVカメラがやってきた
そして ....
花を負う花が雀になり
鴉にやさしくついばまれている
音は聞かれる間もなく火となって
水だけを求めて落ちてゆく
別の音が別の音を得て空に生まれ
二羽の鳥の背の上から
川に沈 ....
りんごあめ かってよう

いけません あなた いつだってたべきれないでしょ

きょうは ぜんぶたべるもん

じゃあいちばんちいさいのにしましょうね

や いちばんおっきいの

どう ....
わたしはよく
一度にたくさんのことをやりすぎるので
なんもかんも中途はんぱになってしまいます
なにせ不器用なものですから
今日も
はみがきをしながら
テレビをみて
ラジオをきき
時報を ....
長いこと沈黙していた
アスファルトの隅で
地面のざらざらの下にある
本当の地面を思って

空の底には
まだ底がある
底の底は
地球の裏側の
空の底

夕暮れ
ノアの箱舟に
オ ....
{引用=以下の文章は2001年春に書いたものに訂正加筆したものです。}
 ふっと思いついて、『新潮世界文学辞典』で「フェミニズム批評」を引いてみた。1990年版だからわるいのかもしれないが、そういう ....
真面目にも不良にもなれなかったよ

受験受験!天井の染み私の影

曇り空どこから飛び降りてやろうか

一人酒人に言うほど飲みもせず

初デート付けてははずすイヤリング

{引用=
 ....
天使のようにすんだ青い空
みあげている目にうっすら
涙がにじんでわかいみそら
浮世に見捨てられ上のそら

オレンジのように光る大地
いつもいつもゆれてる位置
だからいつもひとりぼっち ....
変わった面構えだ。
へんてこりんなその顔は
エンマコオロギを見慣れた目には
ほとんど奇形に見えるくらい。

ミツカドとはいうけれど
確かに三角といえば三角だけど
角張った顔は
ミツカド ....
1/7

となり町まで歩いていく。
交差点で人がオートバイに跳ねられるのを見かける。
スローモーションで再生はされなかった。
帰りは地下鉄に乗った。
人がオートバイに跳ねられるのは ....
風があり 葉があり
木々はゆっくりと点滅する
空にとどまるもうひとつの空
もうひとつの深緑
風になれないふたつの風


一本の木が
朝をさえぎり
音をさえぎり
 ....
電熱器を横に食す
ことし最後のみかん
そのたくさんの房
ひとつひとつがいのちで
手につくつめたい湿りがちの
粉のようなものもいのちで
すじもいのち
黒くて
安塗りの
ディスカウントセ ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エール- 自由詩4*04-1-1
おおみそか- かなりや自由詩3*03-12-31
降り来る言葉_Ⅴ- 木立 悟自由詩403-12-31
夢〜風に吹かれて- 純太自由詩103-12-31
物語(むぬがたい)- AB(な ...自由詩4*03-12-31
スィーユゥ- バンブー ...自由詩203-12-31
chika- れつら自由詩18*03-12-31
古式タイマッサージ- 狸亭自由詩303-12-31
途切れた電話- 暗闇れも ...自由詩4*03-12-31
金鶏の声- 佐々宝砂自由詩203-12-31
降り来る言葉_Ⅵ- 木立 悟自由詩303-12-30
『半導体・オンディーヌ』- 川村 透自由詩3*03-12-30
ももちゃん- 山内緋呂 ...自由詩2*03-12-30
くちびる- dendrocacali ...自由詩203-12-30
星港- 狸亭自由詩103-12-30
ノート(空へ)- 木立 悟未詩・独白203-12-30
- ミサイル ...自由詩103-12-30
どこにでもある話_3- いとう自由詩403-12-30
ゴミ屋敷- 紀ノ川つ ...自由詩603-12-29
降り来る言葉_Ⅶ- 木立 悟自由詩303-12-29
りんごあめ- かなりや自由詩503-12-29
ふかづめ- かなりや自由詩403-12-29
球形の休憩- 岡村明子自由詩403-12-29
雑感&書評『テクスチュアル・ハラスメント』- 佐々宝砂散文(批評 ...10*03-12-29
普通の川柳- 佐々宝砂川柳203-12-29
透明な平目_2- 狸亭自由詩203-12-29
ミツカドコオロギ(百蟲譜14)- 佐々宝砂自由詩303-12-29
だんだん無感動になってゆく- Monk自由詩1003-12-29
降り来る言葉__Ⅷ- 木立 悟自由詩403-12-28
いのち- 折釘自由詩203-12-28

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