さみし石
こん


 うまれた時に にぎっていたのは
 青いちいさな さみし石

 てのひらからもぐりこんだそれは
 ぼくの ひざっこぞうになった


 ときどき いたいの
 とっちゃいたいと おもうの

 でも それをとっちゃうと
 ぼくも しんじゃうの


 さみし石をもつこどもは
 ちっちゃなトゲでもすごく痛くて
 すこしの風でもふきとばされそう


 痛がりやの寒がりや


 夜淡く 瞬いている
 ひざっこぞうの さみし石








自由詩 さみし石 Copyright こん 2004-01-03 18:12:31
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