どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... すすけた茜のカーテンにつつまれてゆく君は
自分の瞳の裏側を見るように わたしをみつけ
やる気のないそぶりで わらう
足踏みを繰り返すが去っていかないところに
したしみ 
早口でしゃべる 西風 ....
わたしを
知りたいというわたしはいない
わたしは
わたしが鳥でも人でもかまわない
わたしは
あなたによってかたちになるのに
わたしは
あなたがあなたなのかわからない
わたしは
 ....
ろくがつの洪水の夜に
しばらくぶりに泳いでみたが
溺れるすべを知らない僕は
たいへいようおうだん
とうとう魚になってしまった
今となってはもう
せめて、魚大好き!な君に食べられたいと
だ ....
あぁ..

書くのが すきなんだなぁ..

「ちぇっ..」 

うまいなぁ..

みんな

きっと

読むほうも 貪欲なんだろうなぁ..

「ちぇっ..」

みんな 
 ....
この世界
この大地
この地球


性別があるとしたら
女だ

勝手に征服され
勝手に耕され
勝手に区分けされて

でもあまり
関係無い

ほんとは
関係無い

そ ....
溜まっていた切手を
壁に一枚ずつ貼っていく
染み付いた匂いと
色の抜けてしまった壁と
すべり落ちていく手のひら



薄く伸びていくドアの隙間の光を
セロハンテープで ....
しゃがみこんでいたら
かたつむりが横切ったので
雨はどうして降るの?
と、問いかけてみた。

かたつむりは
にょきにょきとツノを出しただけで
何も言わずに
つるりと通り過ぎた。
目玉 ....
ジェット機が切り裂いた
灰色の空
僕はその狭間に揺れて
あっちとこっち
どっちへ行こうか
迷っている
びしょびしょの雨空の下
もう ずっと 前から
自動ドア
が開いた途端もうなにも聞こえなくなるくらい饒舌の坩堝なのだった
新参者が特等席でハバをきかせている
いたるところで人が出逢い
魅了され きつく絡み合い 約束を交わし 駆け引きをし 嫉 ....
緩やかな翳り
窓枠を溶かす


鐘のこだま
スピーカーの喚声

宥め掬う



夕方という
懐かしき翳りに


独りが
飽和する
どうでもいいことの流れ着く浜辺で
どうでもいい流木に
どうでもいい曲線に
どうでもいい女のことを思い出す

浜辺で出会ったどうでもいい女が
どうでもいい空き瓶の中で
どうでもいい手紙を ....
くっきりとあなた
顔 も良く分かり
なめらかで豊かな曲線 も
温かくやわらかな感触 も
鮮やか
昂り も
息遣い も
鮮明に
ただ 熱心に セックス
透明な セックスをすると
夢精 ....
 先日、午睡機械さんが私の詩をひろげました。彼との出会いは、一遍の詩『遠い自殺』に関する対話からと振り返られます。いつも感じることですし、あまり大きな声で伝えることでもないのですが、引き寄せられてし .... 赤坂や六本木のある街だと思い込んで
温かい田舎から
運河の走る場所に出て来たのは
いつの事
     だったっけ


見える景色はいつも同じ

ときおりジェットの音が
す ....
そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
朝起きたら
田中だった

田中くんおはよう
よう田中
あ 田中君だ
田中の言うことなら間違いない

田中さんこれ受け取ってください
下駄箱で告白までされる

本当の事を云 ....
ぱちり
めを
あけると
どうやら
ねていた

ほんの
ひととき
ゆめもみずに
わたしは
どこへ
いってたのだろう

おきていようとする
じがが
ねむってしまうとい ....
ざ・・・ざ―――ざ・ざ・ざ――
雲っています。どんてんです。
いちごが売り切れています。
横断歩道に吸い込まれそうです。
いつものように歩くと
危うく、車に引かれたであろう雀を
踏 ....
二人で地下室に入り
暮らそうか

そうね


なんていらない

あいしてる
あいしてる

まるで二人は
日差しを惜しむように
ひたすら

気がついて
しまったから
 ....
泡立たず
飛散した
夏の光の下
沸騰前のアスファルト
その沈黙、の蒸れ上がり
その、陽炎


提げた虫籠の中
音から立つ
蝉の
匂い
それを
汗を分泌して拒み ....
つゆやみの夜
降りしきる蛙の鳴き声
このたくさんの鳴き声の中にも
さみしい蛙はいるのです

呼ばれているような気がして
サンダルを履いて庭に出てみると
蛙の鳴き声が辺りを包みます
白い ....
空くはず無いと思っていたのに空いた場所に
キミが寝る前に羽織るパサッりした服

部屋を見ればドコで何したか全部わかるのに
本体が消えちゃった今、そんなもの残されてもなぁ

一つ一つの形跡か ....
まぁつまらないこともないんじゃないでしょうか

一応空くらい見上げられるし

でも当然飛べないし

可能性なんて在るようで無いようで

やっぱり在るのかな

 ....
小さな声で
好きと言ってみる
夕立の降りはじめ

小さな声で
好きって言ってみる
夕立のうちに

ときおり
馬鹿と言ってみる
夕立の終わるころ

小さな声で
好きと言 ....
みつめあうたび 気づく

左右でちょっと 長さがちがう まゆげ
左右でちょっと 色がちがう ひとみ
もしかしたらかんちがいかもしれないけど
かんちがいしたままでいいの

たぶん

左 ....
あいかわらず颯爽と世界は血をはく
めくるめく憂鬱にようこそとぼくは言いたい
今日も殺される夢を見たよ
教室によくいるちょっと苛立つ奴の真似とか
無駄に上手くなったりしたよ
削除されたホームペ ....
食卓レモンのかなしみは
食卓ってなんだ?と
となりのワサビに聞かれたり
きいろの表面に こまかい凹凸
みどりのふたが 大きすぎても
レモンになろうと 
もがいているようで
かなし ....
昨日 いつも市場で会う少年と水遊びをしたとき
「お兄ちゃん、腕まくりが似合うね」って言われて
戸惑って
戸惑ってしまったまま 朝が来て起き上がる
いつもと同じように寝床に向かい
膝を曲げ 腕 ....
空き缶だらけの中から割り箸を見つけて
しかも 割れてなかったから割ってみた
それだけだ

見通すことも 燃やすこともない
トイレの壁紙はお前のシャツの柄に似てくるだろう
その薄い胸毛を 蹴 ....
たもつさんのおすすめリスト(3889)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光、スロウ、アウェイ- nm6自由詩5204-6-10
帰り道すがら- 湾鶴自由詩404-6-10
ノート(わたし_あなた)- 木立 悟未詩・独白604-6-10
FISHMAN- 本木はじ ...自由詩604-6-9
感想の次- 蒼木りん未詩・独白2*04-6-9
地面の性別- チアーヌ自由詩604-6-9
ふるなつの風- からふ自由詩604-6-9
水溜まり- 望月 ゆ ...自由詩3*04-6-9
雨空- ロク自由詩104-6-9
書店にて- 石畑由紀 ...自由詩8*04-6-9
夕方- 松本 涼自由詩4*04-6-9
どうでもいい返事- クローバ ...未詩・独白5*04-6-9
ふたつまぶた- 石田 圭 ...自由詩3104-6-9
「迷いというもの」返信/午睡機械さんへ- バンブー ...散文(批評 ...704-6-9
- AB(な ...自由詩304-6-9
きれいなきもち- アンテ自由詩24*04-6-9
名前- いとう未詩・独白23*04-6-9
ぱちり- 玉兎自由詩5*04-6-8
西の空- 湾鶴自由詩5*04-6-8
えいえんのあき- チアーヌ自由詩6*04-6-8
夏災報知器- A道化自由詩504-6-8
つゆやみの夜- ワタナベ自由詩20*04-6-8
空き- ips自由詩704-6-8
- 小宮自由詩2*04-6-7
夕立の音- AB(な ...未詩・独白404-6-7
そんなもん- かなりや自由詩404-6-7
血を吐く世界で- 船田 仰自由詩1304-6-6
食卓レモン- 湾鶴自由詩19*04-6-6
拡大コピーの時間- 合耕自由詩1604-6-6
蹴りたい田中- 合耕自由詩904-6-6

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