時間が
外から来る光を
横になりながら見つめている
花は雪
雪は花



晴れた日
道は海へつづく
ずっと空のままでいる川
とどろきの向かうほうへ
雪は昇り
落 ....
蝶をつかまえたから嬉しくて
タモに入れたまんま
おにいちゃんとこに持ってって
ほら!と叫んだ。

「こいつは蝶じゃないよ、
アゲハモドキってんだ、
アゲハの真似してるけど、
蛾なんだよ ....
アゲハは真上に飛び立つ。
目的があるみたいに
だけど少しも慌てず鷹揚に
まっすぐに。

あかるい春の日
かわいた地面に
ゆらゆらと落ちている
アゲハの影。

高く舞い上がれば
薄 ....
取っ手と とげが二つ付いただけの ちりとりに似た貧相な道具を白い砂が一面広がるなぞの世界に突き立てて 考え事をしている 考え事をするたびに地面に二重丸が増えていくので どうやら考えるという事はその場で .... ほんというと
ぶるぶるするとこわい
だけど
きらきらたのしくて
でもやっぱり
ときおりぶるぶるこわくて
あなたのためにいきている、と
ごうまんにもなれず
じぶんのためにいきてい ....
流れたくない、と
川がつぶやいたのを
聞いた詩人がおりました

詩人は
風が流れる詩を颯爽と
星が流れる詩を朗々と
時が流れる詩を粛々と
うたい紡いでは
流れる素晴らしさを川に説きま ....
みんなに嫌われた日は
母の やきそばにくるまって
少し テレビを見る

母は やきそばをもうつくらないので
15年前の
とり肉入り のかけら

やきそばに とり肉は合わないと
ずっと ....
プールサイドに、咲く
チューリップの花びら
清潔な横顔からこぼれ
水色の迷路を流れてゆく
僕たちの、しずく
人工レモン
人工レモン


デンプン質の知性から
いちごの香りが、する? ....
  はやく給料持ってこないかしら
  接待だから仕方ないのさ

三日に一度四人の家族は揃って食卓を囲み
おのおの世間話を披露する

  これで二日は帰ってこないわ
  あの女は気が狂って ....
*

ミドリイロに輝くボクのコトバ
ケータイを使わなくたって
あの100階建てのビルの
はるか上空へのぼり
ぼろぼろと
世界中の虹を溶かしこんだ
なみだを流し泣いている



 ....
悲しみてぇもんは
大きかろうが
小さかろうが
とんでもなく重たい荷物

持主にしかどんなに重いかわからない
かわりに持ってやる事もできない
置いていこうにも手からはなれない
とんでもな ....
大陸棚の向こうで誰かが手招きしている
見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている
傍らには、けだものがいて、何か囁いている

規則正しい波の音が
回転する灯と溶け合っていく
灯が波 ....
いつもそこに見えている すぐ目の前にだ
共同幻想でもあるぞ 南無阿弥陀仏
現実の世間でも至極あたりまえの
他動説 信じて生きてきた果報者

石の上にも三年 その三年間
近づくと逃げてゆ ....
「1r」

いくらがんばっても
lu, lu,  lu, lu,   lu

そのくちもとへ



「2r」

わたしには
ぉろしあ人の血が混ざってるのよ

と言って出 ....
左目を右目にあげたのに
右目は涙を流さない


目が覚めたら一緒にごはんを食べよう
そう書いた手紙を残して
眠ったまま逝った人の声が
もう一度どこからか聞こえてくるまで ....
君の頬はまだ高揚していて
唇など昨日のカサついた感触が嘘みたいに光っていた
すこし
少し休むねと目を瞑った

いつの間に寄り添って
僕達は互いを知っていたかという話題で深夜まで盛り上がった ....
1. プラス 1

足りないの、1
あたし
レンタルしたビデオだって絶対に
返すのは次の日
でしょ

生理の終わった次の日
きみが
セックスを求めたとして
まだ終わってないこと
 ....
カラダならどんなふうにもなれるのに彼女んトコに帰ってくんだね

心まで見えないと言い寄る眉根 目蓋に落ちる影ばっか見てた

暗いから「貴方だけだ」と言ったのは声が少しだけ似てるらしいから

 ....
世界の偉い人達が 島に来た
この国の偉い人達は おおわらわらしい
島の偉い人達は 自慢げで 
でも
愛する僕の家族は いつも通りだった

島にとって 大切なものはなんだろう
この ....
ワンカップを自販機で購入した人間の
いったい何割が自滅しているのだ
タクシーの運ちゃんが
酔っぱらってませんよ、って
さっきから赤ら顔で小物入れからワンカップ
出したり入れたりなで回し
蓋 ....
ひんやりした おんなのひとの細い指先を噛んで

ゆるくウェーブがかった髪のなかに  僕の手を差し込む

そう  こんな  汚いネオン街を見下ろす山道の中で

ぼくは  お ....
                      communication breakdown (7〜9)

  好物

デパートで
きみが買い物をしている間
休憩所で待っているうち
地 ....
固い蕾の頃は
意地でも匂わなかったのに
少しほころんだと思ったら
もう漂わせている

誰かの鼻先を誘惑し
唇にも軽く触れ
甘すぎる香りで
胸の奥深くまでかき乱す

通りかか ....
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分

近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、

ぶどう畑に囲ま ....
人一倍頑張ってる
人一倍強がってる
だから人一倍傷ついてる

そんなあなたを分かってるつもりだから
一人旅に出たいと言い出したとき
止められるわけも無かった

帰ってきたら
いつもよ ....
見上げれば寂しい夢のふきだまりキャラメルの箱のようなマンション

値上がりの前の定期を三月分買っておくような恋をしている

私にもあったの君と同じ頃Aカップに夢詰め込んでた日
そこにプールがあって曙と泳げる。
肥満体おどらせて水飛沫をあげる。

可愛くてたまらないまるで嘘のような
滑らかな褐色の肌をしたオンナ。

残された人間の時間感じながら
オトコの命の ....
三月九日午後四時時四十五分

僕は友達に会う約束を破られたので

しょうがなく家まで帰っていたら

前方の空 遠く彼方でカラスが堕ちていった

南無。

思ったのは それく ....
ぬくもりは、いつも
土の匂い 木の匂いで出来ている

どれほど年老いても、銭湯の湯気の中
その存在感には
富士山も
霞んで消えて、行くばかり

角材を担ぎ上げる姿 のこぎりをひく横顔
 ....
この時期ありがちな滞った美しさを切り裂け
オレンジを手に入れた飛行機ぐもは空のなかで最強だ
低くちかい真綿みたいな空
そんなのをいっぺんで音楽にさせることができる

距離あるね
自 ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
__凪- 木立 悟自由詩904-3-17
アゲハモドキ(百蟲譜23)- 佐々宝砂自由詩5*04-3-17
アゲハ(百蟲譜22)- 佐々宝砂自由詩704-3-17
論前可読- 黒川排除 ...自由詩404-3-17
いのちのぶるぶる- 玉兎自由詩404-3-17
裏川- RT自由詩3*04-3-16
やきそば遅い- 山内緋呂 ...自由詩15*04-3-16
『チューリップ・レモン』- 川村 透自由詩5*04-3-16
狭い海- 長谷伸太未詩・独白6*04-3-16
メモ- 青色銀河 ...未詩・独白204-3-15
旅路- 長谷伸太自由詩7*04-3-15
遠浅- いとう未詩・独白10*04-3-15
逃げ水- 狸亭自由詩604-3-15
彼女の_r_の発音/魔法使いじゃないので- AB(な ...自由詩3*04-3-15
ノート(右目)- 木立 悟未詩・独白704-3-15
普通の椅子- yozo自由詩204-3-14
ハッピイ・バースデイ- みい未詩・独白7*04-3-13
繁華街- yozo短歌304-3-12
ニライ・カナイ(2000年、夏に思う)- AB(な ...自由詩1004-3-12
ワンカップの夜- Heaven自由詩504-3-12
汚いネオン街の上で- 自由詩504-3-12
communication_breakdown_(7〜9)- アンテ自由詩204-3-12
沈丁花の夜- えのき自由詩104-3-12
近藤くんへの手紙_〜南仏にて〜- 馬野ミキ自由詩1304-3-11
おかあさん- KEIK ...自由詩104-3-11
無題- マグダラ ...短歌604-3-11
もう一つの理由 - 狸亭自由詩604-3-11
夕方グッド・デイ- 自由詩504-3-11
背中- 自由詩404-3-10
小世界- 船田 仰自由詩404-3-10

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