遠くからの雨の匂い。

青空は大きな口をあけてる。

肌の焼けるかんじ。

あたしの腹にまかれた包帯の中身は、

たくさんの飛行船。

世界は大きな水溜まり。それと雲。

地に ....
動かないで
うっかり逆鱗に触れないよう
紅を差してあげる

私の部屋に浮かび揺れる
赤い花びらに
首を傾げる友達

透明な竜を飼っている
躾はいいほうだ

私の帰りが遅いと寂 ....
        
    
     


 ぼくには子供がいない
 そのことは太陽のようなことなのだ
 ぼくには子供がいない
 そのことは月のようなことなのだ
 ぼくは一個のDNA ....
         


     サキは笑った
     蛸がパソコンを操り始めたからだ
     赤くなって蛸はワードをうちはじめたのだ
     蛸はなにが書きたいのだろ ....
 

呑もうとしても呑めない
コップのなかの氷
それは
自分の指の影だった






音が止まってしまったのに
映画はまだつづいていて
あたりを見わたすと
席に ....
覗き込んだ空が
思いのほかまぶしかったので
慌てて手を
空へ
小さすぎるこの手じゃ
空はちょっと重すぎる

飛行機が雲を連れながら
一色の空を抜けていくので
からからに乾いた校庭を
 ....
ゆみちゃんはぽろぽろなみだをながして
ひたすらなきつづけた
てくびをとると
けっかんがきもちでふくれあがって
どくどくおとをたてて
いまにもはちきれそうだった
かおがむくんで
くちび ....
海が
ちいさないびきをかきながら
かぜにふかれている


いるかが
とおいきおくを
うたっている


ゆったりと
こすもすがまわり
ぼくらはやがて
かぜになる
 
 
 
ビーチサンダルのペタつく音にアスファルト、ひとり。光るのは蛍光灯と蛍光灯とそのまた右の蛍光灯と増える増える増える、倍々に膨れ上がる音響のように目をすぼめれば「ほらほら丸くないよ」と跳 ....
加減乗除の果て。

らくだのコブには

梅酒が満ち満ちていた。
こんな風に突然ストン
と哀しくなってしまうのは

多分どこにも絶対
が見当たらないせいだろう


地上4階の
薄暗い床の上に立ち込めた

寝起きの孤独に
僕は{ルビ噎=む}せた
母方の父は
南方戦線の
密林にいたそうな

ぼくはまだ行ったことのない
亜細亜の
異国
木の香り
空気に含まれる水
そして
祖父の流した血のにおい
今はかんじられないこと ....
草原の秘密基地
今はもう影だけで

虫取り網を振り下ろす
残像が目に焼きついた
夕暮れの蝉時雨を
いつまでもそこで聞いていたっけ


通りすがりの車窓から指差した
この草原は僕なん ....
そばを
とおると
あぶないよ

いま
からだじゅうの
ネジがとれそうなんだ

おっと
ほらほら
そんなこと
いいだした
いまでさえ
ぽろり からり
おとしそうに
 ....
ゆら

ゆら 男が現れ くしゃみする
丸くなる背中 男 ひとり
ゆら ネクタイが 飛ぶ
男 引き上げられる 皮靴

会社へ 行きたくないと
取り払う 背広 ゆら 名刺
雲雀の羽 離れ ....
子供料理番組に出演。

ロケ、AM10:00。
応援多数。

放映、PM6:00。
ギャラリー満載。

「好きな野球選手は誰ですか?」
「うえはらです。」
「うえはら選手のどんなと ....
とってん
からから

ちまたを
ゆく
とけいと
ぼくの
とってん
からから
ときを
きざむ
ほうそくは
ちょこっと
そくどが
ちがう

ふと
みぎどなり
す ....
夏の時計が
連れてくる

風の羽ばたき
夢のさえずり


僕は時計に
ぶらさがり

くらりくらりと
遊びます
俺は兎を探している。

寝坊したので言い訳を考えながら道を歩いた
今頃はたぶん3校時目の途中だろう
肩かけ鞄の中で筆箱がガタゴト、ガタゴトと

何かが足に触れ
振り向くと ....
強く握ってくびれた部分
思い出せない自分を思い出す
と それだけになってしまう
肩の後ろが持ち上がる

ペダルを漕いでまっすぐになる
間に合わない僕の目は何も持てず
少し余計に歩いてから ....
 ぽこぽこ。と気泡が浮いていく雨の日の窓拭き。はいつまでも終わらない雑巾がけに苛々して爪先で突いたガラス。に途端現れた大きな目玉に窓拭きは睨まれ。窒息。するかわりに、するする。と咽元につっかえた釣り糸 ....  
 
トン、と降り立ち 
やや振り返ると 
縁側に腰掛けた私は小さく笑っている 
あ、その儘で 
軒下で傘が鳴る音 
  
誰か、いたのだろうか、 
 
少女の死はあまりに退屈で ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる


あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
ぼくの
きもちが
がやがや
かいぎを
くりひろげて
おしもんどう
したって

へやの
そとの
よるは
むしのこえと
ほしのひかりと
ゆめへ
たびに
でているものの
 ....
君のおっきい手、好き

好きだった

好きだった君の
好きだったものたちは
またきっと
誰かが好きになる

でも、たぶん
私の好きが一番おっきかった


君のしらないこと ....
     ▲
    そして
   どこまでも
  群青の闇を往く
  魚のあとを追い
 かつての白い肌は
 鈍く焼けてしまった

  水の角を曲がり
  更に水を下る
  ....
ほしいほしいほしい。
ぜんぶぜんぶほしい。
なにもかもてにいれたいのは、
わがままじゃなくほんのう。

ほしいほしいほしい。
ぜんぶぜんぶほしい。
なにもてばなしたくないのは、
しゅう ....
ひろい
のはらいちめんに
ふりつもった
ゆきが
キラキラキラキラ
すんだ
あかいひかりを
はなちだすと
うまれたばかりの
あのこが
ぽつんと
そこにたっていた
やさしく
すな ....
壊れてしまった

ふとんばさみが

とりのような

弧を描いている。

夏のベランダ
君が泣く夢を見たので今日僕は
形在るもの凡てを憎んだ。
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛行- びわ自由詩204-6-30
透明な竜を飼っている- RT自由詩10*04-6-30
鷺草のよう_________- 天野茂典自由詩6*04-6-30
- 天野茂典自由詩1304-6-30
ノート(白連符)_- 木立 悟未詩・独白504-6-30
向日葵の昇る日- 霜天自由詩404-6-30
まっかなきもち- アンテ自由詩7*04-6-30
海物語- 草野大悟自由詩9*04-6-29
カロライナ・オールラック- nm6自由詩504-6-29
ダリ算- 涼(すず ...自由詩404-6-29
ネオキ- 松本 涼自由詩4*04-6-29
ぼくの生命線- 石川和広自由詩3*04-6-29
夏の引力- 霜天自由詩1004-6-29
つゆ_ろぼっと- 玉兎自由詩8*04-6-29
ゆら- 湾鶴自由詩6*04-6-29
野球少年- 涼(すず ...自由詩304-6-29
とってん_からから- 玉兎自由詩9*04-6-28
夏の時計- 松本 涼自由詩2*04-6-28
兎捕獲方法- マツモト自由詩404-6-28
工場へ逃げる- 合耕自由詩304-6-28
窓拭き- 生田散文(批評 ...304-6-28
来客- ふう自由詩604-6-28
立春- 嘉村奈緒未詩・独白38*04-6-28
せかい_の_おと- 玉兎自由詩6*04-6-28
君のしらないこと- 大西 チ ...自由詩5*04-6-28
五感- 松本 涼自由詩11*04-6-27
ぜんぶ- 涼(すず ...自由詩204-6-27
ひまわりの生まれたとき- 草野大悟自由詩5*04-6-27
青空- 涼(すず ...自由詩604-6-27
黒迫- 有邑空玖携帯写真+ ...9*04-6-27

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