夕日のないここでは
のどをヒューヒューいわせながら
貝の尻尾みたいに
ハミだしたまんま
ぶらさがったまんま
いつ誰が 帰ってくるの
テロテロのシャツ
色の抜けたシャツ
君の言葉はいつだ ....
気持ちよさを知る前の ただただ促されてたような
目をやる場所がわからなかったころ
もう大嫌いだったよ

いつまでたっても無職のまんま
灰色によどんだタタミの部屋と
ちらばる雑学
外はのび ....
error

今日が明日に変わる瞬間
明日が今日に変わる瞬間
昨日が昨日が増えてゆく

昨日を集める行為
プレゼントの交換も無いのにたまってく
それを君のポストに入れたい

もう八 ....
若い頃
「やさしさ」は理想の全てで
自分や人の 心も 体も
真っ白なペンキで塗りたくろうとしていた

大人になるにつれ
白いペンキはふしぶしで{ルビ剥=は}がれ落ちた

テレビの箱 ....
あの頃 世の中は不公平だと呟いたあなたに
何も答えることができなくて
なんとなく悲しくて 曖昧に笑ったけれど

今ならば
あなたに答えられると思うのです
たしかに 世の中は不公平にでき ....
軋みを撒いては走り去る鉄
遠い悲鳴のように過ぎてゆく
またひとつ助けられない小さなものが
手の甲に重なり 増えてゆく


開こうともせずに開く瞳が
そばにたたずむふた ....
ぴあの の上


根が 張って
指に さわる

薄暗い へや
夜 の 木

眠る
なぜ
友人から「いかにせん 茶飲み友だち」の上五、中七 を示されて、下五のみ、考えてみたもの。本来なら、「未句」という欄があれば、そこに出すべきものですが、ことばの面白さにつられて、付けてみました。

 ....
白の白からはじまる声
ゆるくほどける水の鳥
ひろくとどまる陽の光
町に渦まく影を着せる


散る鳥 生まれる鳥の中心
人と機械の目のなかでさえ
生きた絵のように咲きひらき
 ....
秋深く 山を染めにし {ルビ紅葉=もみじば}に 涙も忘れ 想ひくれなゐ

今日限り 失うものと 思ほえば 愛しくもある もみじの散るも
片目を瞑り、絵描きの筆を持ち
灯台と私との距離をはかる方法は
私には大切なもので、片目だけ瞼の裏を見る

そこにある虚像は
私の中にある真実だから
これをいっぱいにしたくて
絵を描き続け ....
エレベーターに乗るとお線香の匂いがしておじいちゃんが帰って来たんだと思いました
10階にあるマンションのドアを開けるとおじさんやおばさんや知らない人がいっぱいいて
みんなでお寿司を食べ ....
二年振りに
帰ったときには
通夜はもう始まっとった

大往生や
ええ顔しとるやろ
せやな

いう声が ぽつぽつと
わしは
なんでか 
涙もでえへん
ここ何年も口きいたこと
あ ....
(十八歳のノートより。走り書き。)
整然と暮らす人々への激しい憎悪
違和感が劣等感でしかないことを理解して私は身悶えた
一時もここにいてはならないという強迫観念
しかし他にいるべきところもない ....
朝の土手のチンピラの遠吠えから(採録)

  *

 ちょっとだけ
 オレのはなしをきいてくれ
 土手をあるいていたら
 ひとりばあさんがいたんだ
 ばあさん
 さむいのに
 はん ....
あなたは、加藤商店で
アイスキャンディーを
買ってくれました

川沿いの道並んで歩き
アイスキャンディーを食べました
おばあちゃんが待つおうちへ

「あ、おばあちゃんのがないよ」
 ....
[バリケードのこっち側]


その前日
あたしは工場で残業した
まんまるいちんち段ボールの箱と格闘して
それでもまだ働けとベルが鳴った

自転車をこいで家に帰ると
戦いは明日だと言う ....
いい天気ですね
がはじめの言葉だった
G線上のアリアが流れていて
あんまりできすぎたシチュエーションに
笑いをこらえるために
コーヒーを一口すすってから
やっと私は
ええ
と答えたのだ ....
空を泳ぐ雲の魚
誰のもとへ?
君のもとへ?
月のもとへ?

金色の海を越えて
逃げていった空の果て
まちがいさがし

赤い帽子は青い帽子
青い手袋 赤い手袋 
ショルダーバックのかけかた逆で
ついてるひざは右が左
積もった歩道に あしあと増えてて
くつひもを結んでいるおとこのこ

 ....
ピジョンロックというから
鳩岩 鳩の岩なのに
一羽の鳩もいないのはどうしたことかと聞いたら
人が撃ってしまったのだという

だから 鳩岩に鳩はいない
ベイルートに平和が来ないのは
まさか ....
「町田康みたいになりたい」
と言って出ていった人は
「みたいに」
と言う時点で
きっと 駄目なのだけれど

そういう私は

映画館で赤い便箋を買って
別れたい男に
「愛しています」 ....
[か]


彼女は語る
空笑いを髪に飾って
かりそめに交わすカタルシスを
からみあうカドリールを
軽やかなカデンツァを
金切り声で語る語る

彼は彼で
寡黙な肩で風切って
 ....
[あ]


憐れみを集めても
飽きられあしらわれ
愛されない

諦めはあたしに合わない

綾織りの雨を浴びて
あてなく歩こう

嵐のあと
あげひばりは
明るくあらがい
 ....
 みんなおらっちのこと
  さんらー 
 ってよんでるけど
 おらっちはもっとちゃんとした
  せいとく
 っていうかっこいいなまえがあるのに
 でもかんじはかけないからさ
  さんらー ....
右耳に車は聞こえない
左耳に降る金属音
追い抜くたびに空は笑う
切れぎれに拍手は過ぎてゆく


飛び去れ
飛び去れ
ひとりと
ひとりの道
ひとりの自転車の他はみん ....
おいしい
ためいきと沈黙の時間に
脇にはベッド
シャワールームには
不思議な大きな女の子の絵が
目隠しに貼ってある
濃密な時間を過ごすための空間

おでんが冷めていく
こういうホテ ....
人間の目は二つ並んで顔についていて
顔には体躯がつながっているから
目だけを切り離すことはできない
自分の体躯と一緒に目は移動する
しかも目は外を見るようにできている
生まれたばかりの赤ん坊 ....
星ふたつ、よっつ、
あるいは星がひとつもなくて、
真っ赤、真っ黒、真っ黄色。
みんな、ナミテントウ。

落ち葉の下に集まって
身を寄せあって。
風、さむいね。
さむいから、みんなでいよ ....
AM6:00の空が寒くなった
木の幹からはABAが出ているのだろうか
土手道を歩くと落ち葉の音がする
(焼き芋がおいしい季節だ)
少し長い木の棒を拾って振り回す
乾いた音が空に舞って
どこ ....
たもつさんのおすすめリスト(3908)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
18sai- dendrocacali ...自由詩103-12-6
17sai- dendrocacali ...自由詩103-12-6
error- dendrocacali ...自由詩103-12-6
荷物違い- 服部 剛自由詩2*03-12-6
神様の法則- 月夜野螢自由詩403-12-6
ノート(たたずむ瞳)- 木立 悟自由詩203-12-5
部屋- 砂木自由詩7*03-12-5
いかにせん茶飲み友だち- 狸亭俳句503-12-5
ノート(けだもの)- 木立 悟未詩・独白403-12-4
もみじ- 春日野佐 ...短歌303-12-4
瞼の裏- 佐々井自由詩403-12-4
お帰りだけで埋まっていく- いとう自由詩603-12-4
おかえりだけで埋まってゆく- AB(な ...自由詩7*03-12-4
十年後- 岡村明子自由詩5*03-12-4
朝の土手のチンピラの遠吠えから- バンブー ...自由詩503-12-3
ゆうべのアイスキャンディー- サダアイ ...自由詩603-12-3
小詩集「マルメロジャムをもう一瓶」- 佐々宝砂自由詩18*03-12-3
Air- 岡村明子自由詩803-12-3
雲魚- 春日野佐 ...自由詩203-12-3
なくなっているものは- バンブー ...自由詩203-12-3
ベイルートの鳩の岩に- 狸亭自由詩303-12-3
嘘つき- 山内緋呂 ...自由詩17*03-12-3
五十音頭韻ポエムか〜こ- 佐々宝砂自由詩3*03-12-3
五十音頭韻ポエムあ〜お- 佐々宝砂自由詩3*03-12-3
さんらー_は- AB(な ...自由詩1403-12-3
ノート(自転車)- 木立 悟未詩・独白603-12-2
「猫」という名のホテルにて- 岡村明子自由詩603-12-2
百億の目の数だけ目の位置があり- 狸亭自由詩203-12-2
ナミテントウ(百蟲譜13)- 佐々宝砂自由詩203-12-2
るららる- ふある自由詩203-12-1

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