まちがいさがし

赤い帽子は青い帽子
青い手袋 赤い手袋 
ショルダーバックのかけかた逆で
ついてるひざは右が左
積もった歩道に あしあと増えてて
くつひもを結んでいるおとこのこ

 ....
ピジョンロックというから
鳩岩 鳩の岩なのに
一羽の鳩もいないのはどうしたことかと聞いたら
人が撃ってしまったのだという

だから 鳩岩に鳩はいない
ベイルートに平和が来ないのは
まさか ....
「町田康みたいになりたい」
と言って出ていった人は
「みたいに」
と言う時点で
きっと 駄目なのだけれど

そういう私は

映画館で赤い便箋を買って
別れたい男に
「愛しています」 ....
[か]


彼女は語る
空笑いを髪に飾って
かりそめに交わすカタルシスを
からみあうカドリールを
軽やかなカデンツァを
金切り声で語る語る

彼は彼で
寡黙な肩で風切って
 ....
[あ]


憐れみを集めても
飽きられあしらわれ
愛されない

諦めはあたしに合わない

綾織りの雨を浴びて
あてなく歩こう

嵐のあと
あげひばりは
明るくあらがい
 ....
 みんなおらっちのこと
  さんらー 
 ってよんでるけど
 おらっちはもっとちゃんとした
  せいとく
 っていうかっこいいなまえがあるのに
 でもかんじはかけないからさ
  さんらー ....
右耳に車は聞こえない
左耳に降る金属音
追い抜くたびに空は笑う
切れぎれに拍手は過ぎてゆく


飛び去れ
飛び去れ
ひとりと
ひとりの道
ひとりの自転車の他はみん ....
おいしい
ためいきと沈黙の時間に
脇にはベッド
シャワールームには
不思議な大きな女の子の絵が
目隠しに貼ってある
濃密な時間を過ごすための空間

おでんが冷めていく
こういうホテ ....
人間の目は二つ並んで顔についていて
顔には体躯がつながっているから
目だけを切り離すことはできない
自分の体躯と一緒に目は移動する
しかも目は外を見るようにできている
生まれたばかりの赤ん坊 ....
星ふたつ、よっつ、
あるいは星がひとつもなくて、
真っ赤、真っ黒、真っ黄色。
みんな、ナミテントウ。

落ち葉の下に集まって
身を寄せあって。
風、さむいね。
さむいから、みんなでいよ ....
AM6:00の空が寒くなった
木の幹からはABAが出ているのだろうか
土手道を歩くと落ち葉の音がする
(焼き芋がおいしい季節だ)
少し長い木の棒を拾って振り回す
乾いた音が空に舞って
どこ ....
兎の好きな彼女のために
ペットショップで衝動買いをした
白地に茶色で小さくてかわいくて
その頃僕たちは同棲をしていて
彼女はその兎をピーターと名付けた
2DKのアパートの寝室だっ ....
君と僕は天気予報をしよう。小さな声で。今日のことで明日のことを考えるので、植物がのびるようにそのまま続いていくから、おぼろげな勘でいい。


ウェザー・リポート、ウェザー・リポート。スープはトマ ....
目を閉じて
自分の身体をなぞる
髪がある 冷たい感触
耳がある したのほうが柔らかい
眼窩がある 目が飛び出そうで怖くなる
鼻がある 少し油っぽい
唇がある 言葉が溢れそうだ
首がある  ....
ねむるためのよるに
ねむらない

とかすはずの砂糖を
とかさない
珈琲は苦いほうが目に痛い
肝油ドロップをふたつぶ口に入れて
つくりかけのシャツをつくりきる

かたづかない部屋に
 ....
・マキャベリの「君主論」が好き

・「”不況だから貯金”の意味がわからねぇ。だから不況なんだよ!」と散財

・断末魔のようなヴァイオリンを聞いて ボクシングを観戦するのが好き

寺山修司が ....
供養の途中で 焦点の合わぬ眼球の底から 更なる深みへ静かに それは石段の香り 冷たく流れる幽霊の 砂が塗り込められた手すりを伝って あるいはそれは灰 前は生きていた生物の 一欠片の骨をみんな持ち寄って .... もしかしたら私は
口にしていいのかも
俯瞰したようだ
街並みである
硝子だった
観葉植物である
イキモノかもしれない
混ぜてある
というのは嘘で
風はある
風だけはある
ほかはみ ....
  
向日葵の迷路で迷いながら倒れこんで
そのまま眠りにつきたい
とつぶやきながら汗を拭い
晩夏の土間を掃除なんかしてる

今どき土間なんて貴重よう
なんてPTA会長がすました顔で言って ....
脊椎小脳変性症による両上肢機能の軽度障害 6級

両下肢機能の著しい障害 2級

心内膜床欠損症による心臓機能障害 1級

脳性麻痺による日常動作が殆ど不可能な両下肢機能障害、歩行が不 ....
できるだけここから逃げたい
外は雨模様
すべて流されてゆけ、
ぼくの逃げる必要がなくなる

明日は晴れるかい、と聞いたけれど
足跡すら何も答えない、
さようなら、
言葉では簡単だけれど ....
途方もなく大きな岩です
上空に浮かんだ岩が頭上をすっぽりと覆っていて
地面からのびた一本の柱が支えています
大勢の人がその下で暮らしています
街の周囲には巨大な壁があって
だれも外に出られま ....
ここには居ますのよ。
薬漬けの仔猫が。
とってもおりこうです。
気まぐれではないので、触ってもいいわよ。

分かっているのですが、
分からないことにしておきます。
だって、それが一番楽だ ....
何にも見えない黒い空も
何にもないわけじゃなくて
ただ見えないだけで
たくさんの星
あの夜空
どこからかきっとここも
あの夜空などと呼ばれている
数珠繋ぎのテトラポットを登り
いつも地平線のありかを探した

カモメは空で首をかしげながら
背伸びする僕に不思議そうだね

心は遠く海を渡ってゆくけれど
身体は海を歩んでいけないん ....
正方形を書くと
その中に全て収まってしまう
俺の生活とはいったい何であるか

いつかどこかが
縦笛の接点の傾きにおいて
赤く染まる空の角度よ

今日もワイシャツを
裏返し蒸し返す
 ....
☆立原道造「さびしき野辺」の場合





いま だれかが 私に
花の名を ささやいて行った
私の耳に 風が それを告げた
追憶の日のように

いま だれかが しづかに
身をお ....
 譲治は
 転んでもすぐには泣かずに
 ひざ小僧の痕を
 ひとつふたつと
 数えていた
 数えているうちに
 血が滲んできて
 滲んでくる血を見ているうちに
 お婆が寄り添ってきて
 ....
空を破る鳥があり
空を貫く鳥がある
裂けめと裂けめの間から
別の空はすぐ消える
見る鳥だけがそれを見る
去る鳥だけがそこへ去る


雨と緑に
鴉ばかりが実っては鳴 ....
灰色の朝でも、
朱色の朝であっても、
六時の時報をラジオが伝え、
その日がたとえば八月十五日朝六時のニュースです、と
個性を消した声がする。
日々つみかさねられ、くりかえされてゆく
あたら ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なくなっているものは- バンブー ...自由詩203-12-3
ベイルートの鳩の岩に- 狸亭自由詩303-12-3
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五十音頭韻ポエムあ〜お- 佐々宝砂自由詩3*03-12-3
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ノート(自転車)- 木立 悟未詩・独白603-12-2
「猫」という名のホテルにて- 岡村明子自由詩603-12-2
百億の目の数だけ目の位置があり- 狸亭自由詩203-12-2
ナミテントウ(百蟲譜13)- 佐々宝砂自由詩203-12-2
るららる- ふある自由詩203-12-1
ピーターと僕- いとう自由詩1403-12-1
ウェザー・リポート- nm6自由詩603-12-1
からだ- 竹節一二 ...未詩・独白403-12-1
ねむるためのよるに- 竹節一二 ...自由詩603-12-1
スーパースター(男)- 山内緋呂 ...未詩・独白203-12-1
杞憂- 黒川排除 ...自由詩103-12-1
もしかしたら私は- 佐々宝砂自由詩103-12-1
向日葵娘- AB(な ...自由詩703-11-30
_- 自由詩8*03-11-30
背を向ける。- ふある自由詩403-11-30
ミッシングマス- アンテ自由詩403-11-30
世界一賢いと?- 浅野 す ...自由詩903-11-30
あの夜空- 春日野佐 ...自由詩5*03-11-29
海_を_渡_る_風- 松尾多聞自由詩103-11-29
零才- 青色銀河 ...未詩・独白303-11-29
風のオマージュ_その9- みつべえ散文(批評 ...603-11-29
天国のない島- AB(な ...自由詩803-11-29
空に咲く鳥- 木立 悟自由詩303-11-29
ぼくはあたらしいか- 狸亭自由詩1003-11-28

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