ひどく
歪んでいる
貴方は
ひどく
死を
嫌う
から

私の前にある
この
なんなのか
鼻を衝く
ひどく
掻き乱す臭い
胞子が粘つく

気怠い
肉体が億劫で
とにか ....
地中海といえど
地中に海はなかった
あるのは焚き火の跡のみ
煙は方角を知らない
はにかみながら
風の渦に飲み込まれる
まるでそこに
海があるように
飲み込まれてしまう
 ジョンガリアーノは囚人のために服を作った。
サーカスで焼け死んだライオンの葬儀と称して
ズボンには、尻尾が縫い付けられていた。
 彼らは看守がやってくると尻尾を揺らした。
すばやく振ったつも ....
路地裏の台所
いつも泣きながら言い訳を調理する
どこに傾いても、コンセントに差し込む場所が見えないので
とりあえず玉ねぎを切っていた
ということにしてみたい

  *

電子レンジに生 ....
まだ見たことのない

果実に境界線を張り

流漂する異国の砂漠

三日月が蒼く涙する

空で暗雲が轟き裂けて

光速でかおるレモン
悪それはなんでこの世に居るんでしょうか?悪がこの世に居なければどんなに平和になるのだろうか。しかし、悪はいたほうがいいのでしょうか?悪がいて初めてこの世界が循環に機能しているとも考えることも出来ます、 .... 七月の雨上がりの午後/  煮沸されるコンクリート
防水シートが波のようにうねり 
ステンレスパラペットで囲われた放課後の屋上/  脱皮するコンクリート

(目をつむって/            ....
病室前のバス停に
貼られた時刻表を覗き込み

金曜日には帰れるんだよ
お母さんが来てくれるんだよ
 
取ってあげたイチゴのへたを
おはな、と言って微笑うのさ


 ....
いきなりは そこへ いけない
まよいながら ふみはずしつつ
やりそこなって とおくはずれ
ふんだりけったりで とことん
いきぬくことを ためらわない
なにもせずに なにもかんがえずに すこしずつ ほころびてゆくよ
おさけと せっくすと たばこと ぱちんこと ぱちすろと
ばいとのぐちと くるまに ばいく おんなじはなし おんなじはなし
くりかえ ....
ひらり まいおり
くるり まわる少女の
肩のあたりの きずあと
花のように 魚のように
ひらいたり とびはねたり
ふっと こんじきの
階段がおりてくる まぶしく招待の
両翼をひろげて そのひとは
ぼくの だいじなあやまちを
消してしまうから まだ逝かない
こんがらがった平和の
リングを ひとつはずして
のぞきこむと 青空のした 
コロシアムで こどもたちが
ペットを たたかわせていた
しきたりにそって やりすごそうと
しちてんばっとう しているうちに
かどがとれて しあわせなんですが
まんまるなので さかをころがりだしたら
もどってこれないきがして こわいんです
緑の蛙は
あまがえる
尼さんが
ひっくり返って
甦るとは
鳥山明のべたなギャグ
寝そべって
漫画を読んでは叱られる
叱られては堪らない
堪らないから考えた
T−topを ....
王冠で すくおうとして
おびただしく こぼれる
純血のひとの うしろのほう
丘のうえに 月が
座礁している
7月のギラツク太陽を浴びて
どこまでもどこまでも
黙々と歩む

草の茂る石ころ道
改修なった下品な川が
白く横たわっている
白い腹に短いパンティ

もうどれくらい歩いただろう ....
真夜中に目が覚めて
水道の蛇口をそっとひねると
そこから
海の匂いがする
喉が、渇いていたので
それでも飲み干すと
いろんないちにちが
搾り取られるように抜け落ちていく

冬の海はな ....
―1・鳥頭の浩司―


ついさっき
浩司は新鮮な2歩で近所の教会に初めて入り
3歩で誰かの語る神様を引きずり堕ろして
無理矢理に小銭入れの中へ押し込み
手早く生け捕りにしました

4 ....
無言電話がかかってきたので、無言で待った。

遠くから、海の音がした。
 
 
 
 
消えてしまった夏の日のサーカス
なにもない草原に現れては溶けていく
夏の夕暮れはどこか嘘のようだった
煙のようなもの
で、構成されていると
なんとなく信じることにした
わからないこと
適 ....
おんなが なぎさで
砂を かぞえている
いくとせも いくとせも
なみだと 朝焼け色の
大漁旗を まちながら
一万匹の野良猫たち―。私はそれを
誰もいない地下トンネルのなかで見た。
小さい火花がパチッ、と弾けるのを
「―死ぬまで身体をこすり付け合うのさ。」
イギリス人の学者の亡霊が囁いた。
 まった ....
水底は、くぼませたぼくの手の平と同じ形
あるいは蜃気楼かもしれないそこに
フラミンゴはいない。一匹も。
もう、すでに?
ぼくの手の平には羽根がある。
権威をたおせ なんて
うたいながら いじらしく
虫たちが むらがっている
大樹に
おしっこを かけた
その人が、燃えていった
毎日よりも人は集まっていた
いなくなったというよりも
手放した、と言いたかった
彼らは笑う声で
透明な空を細い道にして
順番に順番に、昇っていった
花が、咲いてい ....
むこうにも なにも
ないかもしれないと
壁を
イメージするとき
すでに敗れている
壁に沿って進んでいるだけの
ような気がしたら
とりわけ 星ふる夜に
重いものを ひきずって
あるくのは やめてみましょう
風に とばされてきた
ことばが ひとかけら
髪の毛に ひっかかっていた
手にとると 雪のようにとけて
わすれていた人を 思いだした
 日経新聞日曜版、詩歌・教養欄の「詩歌のこだま」(結構、毎回楽しみにしています)で小池昌代による須永紀子著「中空前夜」についての書評が掲載されていました。う〜ん、何だか面白そうってことで、今回は丸善の ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歪み- 美味自由詩1*06-3-12
「地中海」- プテラノ ...自由詩2*06-3-12
「囚人」- プテラノ ...自由詩2*06-3-10
キッチン(拡張中)- 霜天自由詩706-3-7
レモン青書- こしごえ自由詩16*06-3-5
悪と善- こめ散文(批評 ...4+*06-2-25
湧出- 英水自由詩506-2-25
金曜の朝- ふたば自由詩806-2-17
そろもん(モットーの話)- みつべえ自由詩206-2-13
きろ、つきはなし- 自由詩306-2-11
そろもん(tattooの話)- みつべえ自由詩106-2-11
そろもん(召天の話)- みつべえ自由詩206-2-10
そろもん(知恵の輪の話)- みつべえ自由詩306-2-9
そろもん(ピークの話)- みつべえ自由詩606-2-6
緑のT-top- あおば自由詩2*06-2-5
そろもん(正統の話)- みつべえ自由詩506-2-4
ねこじゃらし- あおば未詩・独白2*06-2-4
いちにち- 霜天自由詩906-2-4
動物抄- 人間自由詩206-2-3
無言電話- umineko自由詩17*06-2-2
夕景ノスタルジア- 霜天自由詩706-2-2
そろもん(海難の話)- みつべえ自由詩406-1-31
詩力発電- プテラノ ...自由詩5*06-1-29
「オアシス」- プテラノ ...自由詩2*06-1-28
そろもん(マーキングの話)- みつべえ自由詩206-1-27
昇華- 霜天自由詩906-1-27
そろもん(スランプの話)- みつべえ自由詩406-1-25
そろもん(処方箋の話)- みつべえ自由詩406-1-24
そろもん(懐旧の話)- みつべえ自由詩406-1-23
リーマンはどこで詩集を読むべきか?- 恋月 ぴ ...散文(批評 ...12+*06-1-22

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