ほのめかしおめかし
おかしかかし
すれっからし
おでんにもからし

ずるいからすだから
からまわり
あからさま
からからからわらい

やめてからかうのは
まじめだから
からだだ ....
数年来、乳脂肪の丘に佇んでいる
そこは森だった
森には十字がびっしりと生えていた
木は一本も生えていない
それでもそこは森だった

オレは森に尋ねた
「君たちの屹立した性器はどこにいるの ....
雪の匂いをさせて
やってくる 月の
銀の 貝の 死の
なまめかしく
純潔な 女と
あたしはそう言って
ぼくは吐いて
あたしは介抱して
ぼくは振り払って

ぼくはひとり走った
いま すれちがったひとの
顔のうろこが すこし
はがれていたよね なまぐさく  
だれしも さむいものを
海に はこぶ途中なんだ
前へ どこまでも進むのが
希望の原理です
その道は きみ自身の
背中の扉まで つづいているから
いまは ふりかえるな
質に入れたはずの女房が
ある日ひょっこり帰ってきた
質流れでもしたのだろうか
おかえりというと
ただいまもいわず
お茶だけ
のひとことで
台所に立ちお湯をわかしはじめる
そのうしろすが ....
飛んでいこうとそれはしったこっちゃない

形式の中でしか息ができないおのれだから何らかのバックボーンでひとを殺めて笑いころげておりますよ
と投げやりな態度で喋ってみたものの、部屋にはいきものが蠅 ....
死んでいたのに
旅人が きまって ここで
小便をするもんだから
芽をさまし 他人の木に
花をつけて しまった
もう風もみえない
そろそろ いいか
木のねっこがあれば そのそばに 
たおれて 土にかえろう 
なあんて まだ言わないよーだ
猫のミーが
窓から初雪を見ている
たんぽぽの綿毛よりも
静かで美しいそれは
いつか別れた母親の
しっぽの色だった


ミー
君の耳も
同じ色をしているよ
きみはきみんちの猫が
病気なので
結婚式には来られないと
朝メールしてきた
安物のハンガーみたく
燕尾服を着たぼくは
そうかいそりゃ大変だ
いいよケッコンなんてまたにしようって
ニコニ ....
ハッピーエンドから
はじまる ほんとうの物語
それからそれから どうしたの
うれしいときに いやというほど泣いて
かなしいときは ふつうに笑っていたさ
問い
「ドーナッツのあなだけ残して
ドーナッツを食べなさい。」



ふとんのなかで
かんがえた
ドーナッツふたりで食べこぼしながら


答え
 
は忘れてしまった


 ....
かかないほうが
異常であること
いくらでも つくれる
魔法の装置になって
詩を ほろぼすこと
かわいいね おはだ つやつやして いつにもまして きれいだよ かわらぬ
そのわかさ はんそくだぜ なんだか ぼくだけが としを とったみたいで
ずるいなあ で どうだい しばらく ごぶさた だった ....
少しだけ
夢見るように
呼吸してみる
赦されているかどうか
確かめるために

わたしたちはすべて
結ばれていない
それはわかっている
結ばれることはない
それも
わかっている
 ....
冬の空のしんとした質感に
しなだれる肺のたおやかなこと

木枯しに枯れていく太陽のもと
不透明な雪の結晶となる重さを
熱く呼吸して火照る

湾曲している波に共鳴する
空との境界で
風 ....
一.




おなじ速度で落下する
きみと
きみ
の 心中しようか


亡命 なら
考えたかもしれない




二.


きみに似ているもの
・深夜のガソ ....
やもりのしがいと
くものいと
こいびとのよだれと
みみあかを
なべで にこんで
私がついていると言った人が役に立たなかったので本当にありがとうございますと二回言った ひとり立ち姿

死んでいるように
つぶやく灰の後ろに映る
星の塔が旋回してから
七色のアーチをくぐり
一瞬する視界の腐蝕する太陽へと身を焦がす

失えるものなら失ってみなさいな
零の ....
三途の川を見に行った

積み上げられた石が不安定だなと思いつつ周りの観光客を見ると皆さんが泣いておられるので三途の川に手を浸し瞼を濡らして突っ立った

「さぁそろそろ行かないと、僕らの道は続い ....
見慣れない肌の子供が立っていて
おまえは苦しんで死ぬと囁くものだから
そんなもの
首を絞めたっていいじゃないか
結局のところ
君たちは知らないんだ
君たちは知らずに転げる
転げている、ろ ....
銀杏の枝に 月が
ひっかかって ゆれているから
それとなくわかる 風の道を
じぶんのいない 未来のことまで
しのんで あるいてきた 
子守唄のおかげで眠ったばかりの男が、
夢の中でも子守唄を要求している―

部屋の中をさまよっては壁にぶつかり
青白い火花を散らすブリキのこうもり。
それと一緒に地下室にしまわれていた、
未 ....
少年は粘土でイカの化け物を作った。
「これは何?」と先生が訊くと
「バケモノイカ!」と言って、
あまっていた粘土をイカの化け物にぶち当てた。
ふっ飛ばされたイカの化け物は、
隣にあった「潜水 ....
子供が
消えて
雲と、雲以外のものの境界が
曖昧になってゆく
遠い飛行機の轟音と、鼓膜とが
混同されてゆく
昼なのか、それとも
冬なのか
子供は
過ぎる為に走るのだっ ....
ぐるり、と
回ってみて気付いている
下敷きにされた世界は、ほんの少し暗くて
それでも透明、に何処かへ繋がろうとしている
きみは
あの頃の夢の続きを見た後で
ぱあん
と、弾けてしまって
 ....
その公園にはたくさんの小僧がいる。
「ハナタレ小僧」に「ヨダレ小僧」
「お漏らし小僧」に「汗かき小僧」のせいで
地面はビッショビショ!
芝生が枯れるわ臭いわで、たちの悪い動物園みたい。
人足 ....
たもつさんのおすすめリスト(3902)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ZUZU自由詩205-12-22
なにもない森- 英水自由詩205-12-21
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物語だけがみたいからドラマでもマンガでも小説でもなんでもいい ...- ののの自由詩105-12-20
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春の人工衛星- ZUZU自由詩21+05-12-17
- ののの自由詩1*05-12-17
そろもん(復活の話)- みつべえ自由詩505-12-16
そろもん(大往生の話)- みつべえ自由詩105-12-15
「白雪」_冬の童話より- 茶釜自由詩11*05-12-15
愛の不毛(鯖の味噌煮)- ZUZU自由詩305-12-14
そろもん(続編の話)- みつべえ自由詩805-12-12
宿題- ZUZU自由詩6*05-12-10
そろもん(テーゼの話)- みつべえ自由詩305-12-10
そろもん(一発の話)- みつべえ自由詩405-12-9
希望- いとう未詩・独白605-12-7
しおり- こしごえ自由詩16*05-12-6
断片集「連れていけない」- 簑田伶子自由詩20*05-12-6
そろもん(レシピの話)- みつべえ自由詩2*05-12-2
架け橋- ののの自由詩2*05-12-2
空の原- こしごえ自由詩12*05-12-2
冷凍- ののの自由詩2*05-12-1
そして君たちはろうりん- いとう未詩・独白1105-11-28
そろもん(来歴の話)- みつべえ自由詩605-11-25
子守唄- プテラノ ...自由詩2*05-11-19
彼こそ天才!- プテラノ ...自由詩2*05-11-18
設問ごっこ- A道化自由詩13*05-11-17
坂の、その先の雲の落としている影- 霜天自由詩605-11-17
「公園」- プテラノ ...自由詩2*05-11-15

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