みたされない思いや                                 
過剰な言葉に                                      
ひき寄せられるので  ....
また春がきたね
「のどかに愛し
 愛して死のう」
と囁くたびに
あなたも歳をとり
ぼくも
樹木の内側に広がる空洞のように惚けて
なみだいっぱい流したことも
愛されたことも
みんな忘れ ....
俺の手は

とっても冷たい

血が通っていないみたいだぜ

お前に

握っていてもらえば

ちょっとは暖かくなるかもな

そういう時に限って

お前はいないんだな
届いたのは
明日の朝刊だった
あわてて死亡欄をチェックし
自分の名がないことに安堵する

そのあとゆっくり
予定を手帳に埋めてゆく
背広の背中よりシワシワで
ボロボロの笑顔でもう一軒営業
俺の夏休みはいつになったら来るのだろう
何年もそれを考えている、何年も
不快指数が愉快指数だったこどものための
振り返れば一瞬だっ ....
亀吉スワディ・イワノヴィッチが世界を救ったことは
渋谷センター街でさえ知らない者はないほどだった
ある物質の組み合わせと形態と北枕システム
これを独自に創造したのが亀吉だった
その名も「メ ....
ラブレターが届いた
「好きです」とただ一行
紙切れに書いてあるだけだった
でもどこかほんのりと甘い匂いがした

僕はメモ帳から一枚紙を引き千切って
ペンを走らせる
「僕も好きだよ」
僕 ....
お姫様は考えていました。
「やっぱり武器は必要かしら」
もう、大好きなオレンジジュースを飲むの、我慢するから、
と泣いていましたとさ。

最大のヒントです。
自分を愛してくれない人たちのせ ....
雪が降る朝
こたつにもぐりこんで
みかんなど食べていると
外で誰かが
“あ”と

こんな寒い朝に
誰だろうと
障子を開けば
雪ともつかぬ
白い梅のつぼみ一つ
“あ”と
ほころび ....
 連続する夜に
 コンビニの光も消え


 ダイヤ表剥がれたバス停


 バスが こない音
 聞こえる 
 体の内側に入って
  外に 逃げない
  のに 音源を ....
このようにして世界がおわる                                 
あなたの腰に手をまわし                                     
ささ ....
                                 
「売らんかな花の心をともどもに」                                     
外まわりをしている人 ....
小さな肩を上下させながら
またひとつふくらませて
きゅっと口を結んで
あなたは風船を
すれ違うだれかに手渡す
物珍しそうに手を差し出す人がいる
迷惑そうに拒絶する人がいる
丁寧に例を ....
真夏の草いきれ。
立っているだけでじっとりと汗。
しかしこいつだけは
やけに涼しげだ。

やさしいみどりの草のうえ
冷たい泡で身体を覆って
まるで
クーラーの効いたワンルームの住人。
 ....
しがないの
皮膚のうちがわでピシーパシーと速球と直球が電気信号みたいにせわしくて
私はなんだか むずむずと空っぽになる

夜な夜な
世界のはてを切実に望んでいるのだけれど
胸を張って言えな ....
見捨てられたガラスの温室は
屋根も壁も割れて
折れた支柱には
へくそかずらが絡まって

でもその支柱のそば
深紅の小さな薔薇が咲いていた
頼りなげに細い茎には
淡い色の棘がたくさんあっ ....
六月には
オタマジャクシが泳いでいた
薄ぼんやりとした水槽に
粉雪が降り積もる
染みては消え ふぶいては また粉を撒き
どれくらい染みていったのか
もう消えないや
ガラスの檻を静々埋めて ....
駅からちょっと斜め方向の
ひまわり商店街は
活気をとりもどすために
商店街の名前を
マシンガン・ストリート
に変更した

それぞれマシンガンと銘打った品を出す
ことにつき 


 ....
流されているのではなく

流れていく快さ

静かに静かに時の流れに身を委ね

しかし けして自分を失わず



出会う事物に

ひとつひとつ感動し

ひとつひと ....
なぞなぞ好きの俺に

君はなぞなぞを言う

君の生き方がクイズだから

なぞなぞ考えるふりして

俺は後ろめたくなってしまう
ぼくが歩いているのは、
やすりがけした人生のうえ。
みっちょんてば、あんなにささくれだっているのに楽しそう。
ぼくってば、
なんかつまらなそう。
べつに卑屈になってるわけじゃないし、楽しくい ....
ちびまるこちゃんやともぞうが
ビフテキ ビフテキ
ゆっていて
最初なんのことかわからなかったよ。
ビーフ以外のステーキなんてありえない
みたいな考えがあるわけじゃなくって
うしとかそんな
 ....
行きつけのラーメン屋兼居酒屋、久留米の親父さんは
酒が回ってくると
いかつい顔を、ほころばせながら
五木の子守唄を歌う癖がある
いつもの寂れた店内の
やたらと綺麗な朱色のカウンターの上に
 ....
めぐりきた敗戦後五十年目の夏の日々
ひとびとの思い出がいっせいにふきだす
メデイヤにあふれいきつづける酸鼻
あれもこれもみな生の意味を問いかえす
太陽はたなびく雲をとおして下界をこがす
くり ....
さて、今あなたは、運転する車ごと橋の欄干をぶち破って、1メートル落下し、水に浸かってしまった、
としよう、突然だけど。

怪我はない。一安心。最初、車はプカプカ浮かんでいる。
しかしすぐに浸水 ....
今日はとても寒くて

僕は

暖かいものばかり飲んでいるよ

自分で入れたコーヒーは

おいしいともまずいとも

思えなくて

君の入れてくれたコーヒーは

おいしかった
 ....
なるほど きみらにはきみらの言い分がある
屋根の下 夜の室内で
呻いたり おどけたり
それはそれで結構な見世物だ
拍手!
ところでぼくは戸外に身をおき
風物とともにうつろう役である
ひと ....
「白梅のポップコーンと咲きにけり」                                 
などと 思わずつぶやいてしまう                                  ....
父の指にあわせて
ピアノがアカペラで歌う
大胆なくせに不安げなその歌声が
休日のリビングからご近所にも響いてしまって
父はますます手のひらに汗をかく

父よ
バイエルの14番から
 ....
俺は本屋が好きなんだ
久しく今日も行ってきたよ

麻雀が最強になる本を
ピラピラ見ながら
となりに立ってた押し花好きの
内気なスカートさんをチラ見して
何歩か歩いてパソコン本の棚に行き
 ....
たもつさんのおすすめリスト(3908)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
深淵を携行するひと- よねたみ ...自由詩604-1-29
また春がきたね- よねたみ ...自由詩6*04-1-29
☆31_ツメタイテ- 貴水 水 ...自由詩304-1-29
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時間飛行士へのささやかな贈物- クリ自由詩6*04-1-29
メビウス・プリオンとクラインの壺焼き_<承前>- クリ自由詩2*04-1-29
メリーゴーランド_ラブレター- 桜 葉一自由詩504-1-29
お姫様の休日- 浅野 す ...自由詩8*04-1-28
“あ”- 春日野佐 ...自由詩7*04-1-28
消耗- カンチェ ...自由詩4*04-1-28
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このようにして世界がおわる_ってか- よねたみ ...自由詩304-1-28
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ソーダ水- あみ自由詩8*04-1-28
ハゴロモ(百蟲譜20)- 佐々宝砂自由詩3*04-1-28
ザルノユキ- 湾鶴自由詩204-1-28
夕焼けが足りない13(マシンガン・ストリートの少女2)- AB(な ...自由詩1104-1-28
「_なりたい_」- 椎名自由詩304-1-28
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ビフテキ- かなりや自由詩104-1-27
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八月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-27
沈む車_〜イタロ・カルビーノ風- クリ未詩・独白2*04-1-27
★13_コーヒー- 貴水 水 ...自由詩104-1-27
なるほど_きみらにはきみらの言い分がある- よねたみ ...自由詩304-1-27
ぼくは春の行商人だ- よねたみ ...自由詩7*04-1-27
幼い手つき- 石畑由紀 ...自由詩704-1-27
マイノリティー- 純太自由詩504-1-26

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