ぼくが歩いているのは、
やすりがけした人生のうえ。
みっちょんてば、あんなにささくれだっているのに楽しそう。
ぼくってば、
なんかつまらなそう。
べつに卑屈になってるわけじゃないし、楽しくい ....
ちびまるこちゃんやともぞうが
ビフテキ ビフテキ
ゆっていて
最初なんのことかわからなかったよ。
ビーフ以外のステーキなんてありえない
みたいな考えがあるわけじゃなくって
うしとかそんな
 ....
行きつけのラーメン屋兼居酒屋、久留米の親父さんは
酒が回ってくると
いかつい顔を、ほころばせながら
五木の子守唄を歌う癖がある
いつもの寂れた店内の
やたらと綺麗な朱色のカウンターの上に
 ....
めぐりきた敗戦後五十年目の夏の日々
ひとびとの思い出がいっせいにふきだす
メデイヤにあふれいきつづける酸鼻
あれもこれもみな生の意味を問いかえす
太陽はたなびく雲をとおして下界をこがす
くり ....
さて、今あなたは、運転する車ごと橋の欄干をぶち破って、1メートル落下し、水に浸かってしまった、
としよう、突然だけど。

怪我はない。一安心。最初、車はプカプカ浮かんでいる。
しかしすぐに浸水 ....
今日はとても寒くて

僕は

暖かいものばかり飲んでいるよ

自分で入れたコーヒーは

おいしいともまずいとも

思えなくて

君の入れてくれたコーヒーは

おいしかった
 ....
なるほど きみらにはきみらの言い分がある
屋根の下 夜の室内で
呻いたり おどけたり
それはそれで結構な見世物だ
拍手!
ところでぼくは戸外に身をおき
風物とともにうつろう役である
ひと ....
「白梅のポップコーンと咲きにけり」                                 
などと 思わずつぶやいてしまう                                  ....
父の指にあわせて
ピアノがアカペラで歌う
大胆なくせに不安げなその歌声が
休日のリビングからご近所にも響いてしまって
父はますます手のひらに汗をかく

父よ
バイエルの14番から
 ....
俺は本屋が好きなんだ
久しく今日も行ってきたよ

麻雀が最強になる本を
ピラピラ見ながら
となりに立ってた押し花好きの
内気なスカートさんをチラ見して
何歩か歩いてパソコン本の棚に行き
 ....
赤のテープと黄色のテープ。
母の嘘と父の嘘。
知ってしまったら、黒のテープで口を塞がれてしまったわ!

もうぐちゃぐちゃだもん。
ぐちゃぐちゃだもん。

靴下にぎゅうぎゅう詰め込んで、
 ....
あの人が死んだ時
私は不思議と
悲しくなかったのです
頭では死というものが理解出来ても
それが心までは伝わってこなかった
まだ

もう二度と話せないという現実
もう二度と笑えないという ....
忘れてませんかね
繁栄を謳歌してるのは
地球の主役は
わたしらでっせ

哺乳動物がなんですかね
冷血どもがなんですかね
もちろん鳥なんて
あんなものは滅ぶべきですな

もっとも多く ....
 暑い日だった。どうも影が黒い黒いと思っていたら、蟻が群れていた。蟻は集団でいながらまるで一匹であるような挙動で蠢いていたが、しばらく放っておいても害がなさそうだったので放っておいた。蟻は蟻の言葉で会 .... 彼らの地面が

迷うことなく飛翔している

その背筋に

私はここから

敬礼する
瀕死の人間の魂が電波を操れるわけはなく
だからあの明け方に二度鳴ったベルはあなたのおじいちゃんの仕業ではなく
単に誰かの間違い電話だったのだよ、 と言われ
冷静な私はそれを十分わかっているの ....
しばらく詩をかくのを忘れていた                                 
それはいいことだ                                     
そして ....
森に 街に 空に                             
さんざめく                               
いきものたちの ささやかないとなみ       ....
からだが
ちいさくぶんれつして
ゆるい葛湯のなかで
しびれてしまった

熱いコーヒーで
眼を覚ませと繰り返して

無駄

口腔を越えて
咽頭を流れ
食道に向かうけれど
感じる ....
長谷川七郎八十二歳の詩集『もうおしまい』
くもり空の伊豆高原で祝いの酒宴をはった
そこには詩人のぶあつい生の風景が舞い
夏の夜はたのしい談笑のうちにふけていった
女流反戦詩人の膝枕はやわら ....
人間はいつもゴキブリの飛翔におののく。
りっぱな羽根があるんだから、
ゴキブリにしてみりゃ、
飛ぶのは当たり前なんだが。

ゴキブリ自体は、
単に飛びたいときに飛ぶ。
問題をややこしくす ....
  +

忘れていたことすら忘れていたのに
嗚呼、忘れていたことを思いだしてしまった
思いだしてしまったことをいつかまた忘れられるだろうか




  ++


花の絵を描いて ....
幾度も季節は過ぎ行きて
過去に残せし我が心
舞い散る枯葉は
千夜一夜の我が夢か

咥えし煙草も燃え尽きて
儚く灰になりにけり
空の彼方を待ちわびて
夏の背中も今遠く

星の無き夜の ....
非番の日
みえこは赤ン坊をつれて外出中
(退屈なので)ぼくは
近所のスーパーに出かけた
食品を手にしてはいちいち
(退屈なので)
表示内容を大声で読み上げた
「着色料に発色剤 合成保存料 ....
寝起きはネコのようであり
うつぶせで顔をあげると
アザラシのようであり
つかまり立ちしてキョロキョロすると
イタチのようであり
よつんばいで這いあるく格好は
イグアナのようであり
ゲジゲ ....
平成元年五月六日午前八時三十八分
きみはこの世にあらわれた
なんて真新しい
しわくちゃないのちなんだ
嫉妬と羨望 そして羞恥から
たちなおるための時間を少し
ぼくにくれ
そのあとでなら  ....
くもり空のおもたい朝
欠伸をしている川獺
頭にかぶっている笠
ぷんと鼻にかおる野糞

きみの眼のまぶしい若さ
よれよれになっている裾
てのひらにあふれる乳房
白い毛の犬がのそのそ
 ....
ずっとずっと まわりで
小さな音が鳴り止まない
バスから降りて バスに乗る
またバスから降りて またバスに乗る
いつのまにか隣に
歌がふたつ 座っている



小さな支えを失っ ....
君は僕を

まだ待たせる気なんだね

今まで20年も待っていたのに

更にあと30分も
博士。あなたがあちらに行って何年になるのでしょう、
数えてもしかたないけれど。

あれから、人間は全く進歩しておりませんが、
技術は立派に進歩しております。
治るようになった病がたくさんあり ....
たもつさんのおすすめリスト(3889)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やすりがけ- かなりや自由詩204-1-27
ビフテキ- かなりや自由詩104-1-27
民謡- 自由詩904-1-27
八月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-27
沈む車_〜イタロ・カルビーノ風- クリ未詩・独白2*04-1-27
★13_コーヒー- 貴水 水 ...自由詩104-1-27
なるほど_きみらにはきみらの言い分がある- よねたみ ...自由詩304-1-27
ぼくは春の行商人だ- よねたみ ...自由詩7*04-1-27
幼い手つき- 石畑由紀 ...自由詩704-1-27
マイノリティー- 純太自由詩504-1-26
絡まる- 浅野 す ...自由詩404-1-26
あの人の死- 快晴自由詩6*04-1-26
六本脚からごあいさつ- 佐々宝砂自由詩4*04-1-26
灰と黒蟻- 黒川排除 ...自由詩304-1-26
飛行機雲- 石畑由紀 ...自由詩404-1-26
眉尻- 石畑由紀 ...自由詩504-1-26
しばらく詩をかくのを忘れていた- よねたみ ...自由詩804-1-26
森に_街に_空に- よねたみ ...自由詩704-1-26
からだだから- あみ自由詩304-1-26
七月のバラッド- 狸亭自由詩204-1-25
ゴキブリ(百蟲譜18)- 佐々宝砂自由詩5*04-1-25
(幾つもの)ある午後- 石畑由紀 ...自由詩804-1-24
夕暮れ- 快晴自由詩4*04-1-24
非番の日- よねたみ ...自由詩604-1-24
寝起きはネコのようであり- よねたみ ...自由詩604-1-24
平成元年五月六日午前八時三十八分- よねたみ ...自由詩504-1-24
ぼくの童話 - 狸亭自由詩504-1-24
ノート(まぶしい日)- 木立 悟自由詩504-1-24
君を待っている- 快晴自由詩4*04-1-24
真冬に百合、白ければいいのに。- 佐々宝砂自由詩5*04-1-24

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