みにくいきもちは
みにくいまちのはずれの
みにくいしょうきゃくじょうのかたすみにすんでいて
みにくいごみにしみこんで
まいにちまいにち
みにくいほのおでやかれた
みにくいえんとつからた ....
すっと
ミントのような そよ風すべる
{ルビ前髪=かみ} 瞬き
瞳 連れ添う

ベランダの袂から
ぐーんと伸びやかな庇に
土くれた妻壁
斜めに線を曳いている

切り取られた
屋根 ....


はがき一葉
舞いこみ、大要、

「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電話中に失言症になり、思う通り表現できなくなりました。脳血管障害なら軽い症状で、希望が持てますが、アル ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
 まず守りたいものを準備します。それはなんでも構いません。個人情報でも他人情報でも不倫の証拠でも消したい過去でも悪い成績でも仕方なく結婚した配偶者でもなんでも結構です。それをまず、柔らかい布で丁寧に包 .... 結婚式で 打ち上げた祝砲

幸せを祈り
永遠を誓い

襲撃と 思った米の飛行機

爆撃そして
みなごろし

ニュース番組の中 
子供も女の人も男の人も

棺に しがみ ....
艦を降りた
降りてから数週間が経って、僕は何も変わらない
ホッと出来た反面、逃げ出したかのような
背中の角度が、そんな居心地の悪さを証明している
不必要なほどに、窮屈に歪んだ作業服の皺
綺麗 ....
うぐいすあんこの芝生には
昨日あそんだプラスチックが点々と
とりどりの花を咲かせ
雲の金糸から こぼれる朝露の
グレープフルーツっぽさよ
高速で自転し公転する地球に
ふりおとされまいと必死にしがみついている自分だ
朝が来て昼が来て夜が来るめまぐるしい展開に
なんとかついていこうと必死で追いかけている自分だ
あっという間に0に近似 ....
廃校の壊れた椅子に腰かけてひとり君待つ四学期かな


朝礼で神を失う君を見てはるか昔のあの地を思う


漆黒の絶縁テープ巻きつけてアルバム燃やす十月の夜


体育館裏の壁際いつまでも ....
じめんのあちこちに
ふかいあながあいていて
うっかりよそみをしていると
おっこちそうになる
ながいいとがそらからいくつもたれさがっていて
やくにたちそうもないものが
えんにちのくじびき ....
 夢を見た。犬がわんと吠えるまで見た。わたしは当時の格好で、先生は偉かった。偉い先生が偉い表情で偉い仕草で偉い鼻息で見下しながら、お前は望みが薄いから去れ、下山しろと言ってきた。当然意味が分からないか .... ベランダを
君は
どのように名づけていたのか
知らない
ただ 
白い部屋のなかに
そこは
紛れもなく
草原だったんじゃないかと
僕も
一輪のガーベラ
十分だったから
ようやく  ....
もう
なにも聞こえない
見えないけど
最後のちから
くちびるに集めて
ぼく
うたいます
きみに
あげられるもの 総目録
っていう歌

あー きみに
あげられるもの
夜のため息 ....
乱視の交差点が光にまみれている
穴に落ちてしまわぬよう
慎重に渡る


いつか
二人で広げた新しい傘の下
けれど赤と青は紫にはならず
個体であることのかなしみを知った


ほ ....
  

土の匂いがしてくると
どこか懐かしい気持ちになり
ああ
もうすぐ落ちてくるんだろうな
と思いつつ
風邪をひきやすかったことも忘れ
濡れようか
どうしようか
結局
しっとり ....
  


いつの日かの憧れであった

本郷で道に迷った

しめしめと にたり顔で

坂道

のぼるとお稲荷さん


帰りたい

帰れない


僕の場所でない場所に ....
−計測−

重さではなく
距離を測りたい

大きさではなく
熱さを測りたい

姿ではなく
真意を測りたい




−引力−

ひかれあうのではなくひきあうの ....
ほんとは

あなたはいくつ
顔があるの?

それ
どこにあるの?

わたしも顔は
いくつかあるけど
ときどきずれちゃって

あなたもときどきずれるとき
あるね
あきらめたくない
一つもあきらめたくない
かかとと影を伸ばしてぜんぶ欲しい
二兎追うものは一兎も得ずというのはセコい
可能性という言葉が持つダイナミックさに欠ける
俺は千兎も万兎も追って、せ ....
たとえば
紫陽花のころ
ぼくは
かかえきれない想いを抱いて
佇んでいる

ふりつづく
やさしい雨は
すべての景色を溶かし
なおも
ぼくの扉をたたく


願わくば 雨よ
ウテ ....
ごうごうと響かせる飛行機と
大小不揃いの草むらの間
用途不明の建物が
誰かに忘れられてそこに居た

穴だらけの屋根はもう屋根じゃなく
その上でロケットみたいな煙突が出っ張っていて
いつか ....
1.エスパー(もしくは君)


エスパーも、変わらない。ただ気づいてしまうというだけで、同じように揺れ動いて、俯して、辛うじて立ち上がる。忘れてしまおうとしては、切れ端に、文字。読めないけれどつ ....
清水鱗造さんのサイトから。

http://www.shimirin.net/kani.html
ひくひくと
こころがひくついて
うまれて
はじめての
すんじきゅうかを
しゅちょうしたから
おれは
ぴくぴくと
からだを
けいれんさせながら
それにこたえようとしたら
そりゃあな ....
とじかけた そら
あなた は いく

どこか へ ながれ て
だれ も いなく なり

どこ も
いつ も

さかせ て いつか

あなた は
ゆく
円とゆう音の響きに耳が溶けてゆく
その遠い背後に
灰の花びらが降ってくる午後
直立した観葉植物が
部屋の隅で孤独を体現するように
ぼくは彼女を見つめている
突差に立ち上がり灰皿を持った彼女 ....
悔恨される音楽を聴いて乱読しよう雨
一粒・一粒残酷する高低の有無を生む
カラギナンの分量違いによる悲劇の午後
ミルクが凍る白樺の貫通する曇天
大体 曖昧な理由である毎日の労働
曇り空の孕む卵 ....
夕闇を鋭い牙で引き裂いて千里を走る春の雷音


ふたりして腐乱すパンを食べながらあっちの世界へ横断歩道


雨が降る詩と死の間にしとしとと鬱りゆく目に彼岸花燃ゆ


田園の中であなた ....
{ルビ小女子=こなご}が 土肥へ行こうと言う

わたくし 線路上で手と足がちぎれて
向こうへ行きますけど
あなたは その先を電車で走ってくれますか


めざせ城ケ崎

旅の味は
裏 ....
たもつさんのおすすめリスト(3908)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みにくいきもち- アンテ自由詩404-5-31
借景- バンブー ...自由詩204-5-30
梅雨空に- 狸亭自由詩16*04-5-30
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
新しいセキュリティー- 黒川排除 ...自由詩704-5-30
空爆__結婚式- 砂木自由詩8*04-5-30
失意(望郷)- 自由詩6*04-5-30
日の出- 湾鶴自由詩8*04-5-28
輝け- ワタナベ自由詩13*04-5-28
死期- 本木はじ ...短歌1304-5-28
あなのそこ- アンテ自由詩9*04-5-28
望みが薄い- 黒川排除 ...自由詩204-5-28
ベランダの季節- バンブー ...自由詩404-5-27
ポエムの断崖_エピローグ- みつべえ自由詩404-5-27
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「雨細工の町」- AB(な ...自由詩7*04-5-27
文京- AB(な ...未詩・独白9*04-5-27
物理学- いとう未詩・独白15*04-5-27
- チアーヌ自由詩804-5-26
あきらめたくない- 馬野ミキ自由詩1304-5-26
立つ女に- 草野大悟自由詩504-5-26
廃墟ロケット- 霜天自由詩804-5-26
エスパーと雨- nm6自由詩14*04-5-25
詩についての簡易な断章- いとうおすすめリ ...504-5-25
ひこうはすし- 草野大悟自由詩204-5-25
ゆく- 砂木自由詩10*04-5-25
再眠- 本木はじ ...自由詩404-5-25
レイニーデイ- 本木はじ ...自由詩904-5-25
詩然- 本木はじ ...短歌504-5-25
岩の下- 山内緋呂 ...未詩・独白6*04-5-25

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