赤い辞書
に
君の持っている赤い辞書に
夕焼けは
挟まれている
もう長いこと挟まれていたので
辞書の文字が夕焼けに溶けて
世界がぼやけて
君の世界がぼやけてゆく
のを見ている ....
昨晩瞬いていた満天の星屑が
ねむってた間に降ってきて
昼の七里ヶ浜の海にきらきら光る
昔々
女がりんごの実をもいで
男に蜜をあげました
人祖の罪で失われし楽園も
秋晴れに江 ....
1 クロッキー
齧りかけの林檎を
はじめて描いたのは
一三歳のクロッキーで
もう
二〇年も前のこと
その後
デッサン
水彩画
詩の入ったポスターカラー仕上げ
油絵
完成した絵 ....
雑然とした東京の
とある駅前の話
そこにはリサイクルショップと
ラーメン屋しか無い
他の店もあるにはあるが
とにかく目立つのはそればかりだ
そして
そこに行き交う人々は
誰もが幸せそう ....
1.
鏡の中の僕が
いつまでも笑わないので
仕方なく
こっちが笑ってみたら
とたんに笑いやがった
2.
山の向こうは
雪が降っているらしい
今汽車に乗れば ....
低い雑音が
長い指で部屋を握る
振り落とされそうになりながら
いつかは終わる
いつかは終わると
言葉を噛みしめながら
揺れを震えを聴いている
誰の声にも触れ ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね
「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです
ついに私達の娘は
ロングス ....
僕のバンド「かにクラブ」のサイトです。
バンドのサイトですが、音楽以外にもコンテンツがたくさんあります。
徹底してナンセンスを貫いているのですが、実はその中に一生懸命込めたセンチメンタリズム。
....
1 バス待ち
陽だまりの停留所に
車椅子の老人
声かけようか
たとえば
今日もお陽さん輝いていますね
でもすぐそこには冬将軍で
そのブランケットは暖かそうですね
サング ....
花に気持ちがあるかどうか
そんなことはどうだっていい
お前が綺麗に咲いてくれれば
それで僕は充分幸せだ
そんなことを僕が思っていたらしく
「そんな水はいらない」と
....
(たもつ氏作「透明人間と」に寄せて)
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=271&from=listdoc.php%3Fhid%3D42%26from ....
☆北園克衛「花」の場合
雨の音とともに
黄梅が匂ってきた
風さへつのり
夜がふけていった
ひとり
詩集をひらき
友の詩を
すこし読み
菫さく野をおも ....
いしのあしを
せんざいでつないで
ひをいれる
ここまできて
かえっていく
なみをおもう
このせんのさきには
かみのひが
いまももえている
光る端末を見ていると
張り巡ら ....
(オモハユイアサダネ)
(オモハユイソウカモシレナイネ)
(ホントニソウオモッテル?ナンカイツモテキトウナンダネ)
本当に「面映い」と思っていたあの頃に
遠くを見ていた朝朱に
出会え ....
醤油ビンの一滴が
涙に見えて
なめてみたら
しょっぱかった
ああ
海苔も
納豆も
生卵も
しょっぱいね
ねえ日曜日
ピクニックに行こうか
卵焼 ....
胃路は臭へど塵塗るを
我が涎そ
津ね
奈良
む
ウイーの奥や
魔境越えて
あ
砂丘
目見し
絵紐背図
愛飢え
丘聞く
毛
濃さ
死す背育ちつ
手となりぬ根の
這ひ
増へ
穂
麻
実
夢
母屋
射ゆ
獲よ
羽を
無
空を一直線にかけのぼる飛行機雲
くすのきに登っても
時計台にのぼっても
そのしっぽさえ つかめない
「おーい!」叫んでみる
「どこまで行くのー?」
今日はあたしの誕生日なので
お母さんがごちそうをつくってくれます
いつものケーキ屋さんにデコレーションケーキを取りに行って
ジンジャエールと生ハムと鶏肉なども買ってきて
ナタデココなども買って ....
神様への恨みその他
いろいろあって
昆虫に生まれ変わる夢をみた
キャベツの葉の巻き込みの下で
今とてもしあわせ
緑色の天蓋はともすれば
お祖母さんの匂いがする
そうだ ....
自転車置き場で
空を見上げるのがいい
そこに風でも吹いてくれれば
なおいい
そんなとき
携帯電話の電池でも切れていて
何か大事なことや
大した事じゃないことや
君にとっては ....
お互いに歳をとったら
春の日の縁側で
あなたの膝枕で
眠るように死にたい
と言ったら
あなたは泣いた
六畳間の安いパイプベッドの上で
まだ社会にでることすら想像できなかった
若かっ ....
男:ねえ、
女:月?
五反田へは
品川まわりの方が早いけど
君を思いだすために
久しぶりの家並みを見ながら
今の僕には池上線が
ちょうどいい速度で
君と出かけた日
洗足池で降りだした雨は
五反田で本降りにな ....
初めて聞いた詩は
多分
私を小脇に抱えた母の
「ほんとに愛してるんだけどねぇ」
だ
そんときの
片手に持っています
足を食べました
明日から,歩いて何処へも行かなくていいように
やっぱり,軟骨が一番美味しかったです
これで,一日,寝ていられると思いました
が,手があるだろうと言われました
手でやれ ....
積み重ねられるものなんだよ
我々は
と,
棚に置かれた網籠の呟きが
聞こえる
そのことに
何かを見出すつもりは
無いと,
店先にあって,
彼らは
無駄ではないが,
添え物 ....
とどまらせようとするかぎり
けしてそこにはとどまらない
手をとり 馳せる
見えない姿
見える意思
ほぐしても ほぐしても
つむぎあうもの
暗い光の
いち ....
ライオンは
その牙とたてがみで
王者の風格と讃えられ
カモシカを食べた後に
カモシカに憧れて涙した
おいしいコーヒーをお家で飲みたかった
だから
豆と、ドリッパーを買った
ミルクスチーマーも欲しかったけど高すぎた
だから
仕方なく手動のを買った
あなたを愛し続ける自信がなくなった
....
たもつさんのおすすめリスト
(3928)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕焼けが足りない_5
-
AB(な ...
自由詩
13
03-10-26
きせきのひ
-
服部 剛
自由詩
10*
03-10-26
齧りかけの林檎
-
AB(な ...
自由詩
5*
03-10-26
リサイクルショップとラーメン屋ばかりの町
-
紀ノ川つ ...
自由詩
5
03-10-26
小詩集『今度食事でも。食わないと死ぬので』
-
ミサイル ...
自由詩
20
03-10-24
十五の春の走者
-
木立 悟
自由詩
6
03-10-24
告白
-
山内緋呂 ...
自由詩
35*
03-10-24
かにクラブ
-
ミサイル ...
おすすめリ ...
1
03-10-24
花束と折り鶴が少しだけ風に揺れる、ように
-
AB(な ...
自由詩
10
03-10-23
水やりの少年
-
イタチ
自由詩
2
03-10-23
甘いウェハースのように、ほろ苦く。あるいは、循環する名付け直 ...
-
いとう
散文(批評 ...
8
03-10-23
風のオマージュ_その4
-
みつべえ
散文(批評 ...
5
03-10-23
いしとひ
-
ねなぎ
自由詩
1
03-10-23
オモハユイアサダネ
-
バンブー ...
自由詩
3
03-10-23
しょっぱいね
-
ミサイル ...
自由詩
2
03-10-23
以呂波うたの実験
-
岡村明子
自由詩
4
03-10-22
五十音の実験
-
岡村明子
自由詩
12
03-10-22
飛行機雲
-
春日野佐 ...
自由詩
4*
03-10-21
誕生日
-
かなりや
自由詩
2*
03-10-21
緑、ほねぐみ
-
Six
自由詩
6
03-10-21
夕焼けが足りない_1
-
AB(な ...
自由詩
15
03-10-21
四月×日
-
岡村明子
自由詩
5
03-10-21
月夜の電話
-
ミサイル ...
自由詩
3
03-10-21
帰る(五月雨降られ)
-
AB(な ...
自由詩
10
03-10-20
「けど」めくり
-
山内緋呂 ...
未詩・独白
4*
03-10-20
逃避行_=_食べ続ける事_あるいは_カニバリズム
-
do_pi_can
未詩・独白
2
03-10-20
積み上げられる
-
do_pi_can
自由詩
3
03-10-20
ノート(糸水)
-
木立 悟
自由詩
4
03-10-19
ライオンの視線の先にあるハサミ
-
ミサイル ...
自由詩
13
03-10-19
だから・・・
-
KEIK ...
自由詩
1
03-10-18
1
2
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5
6
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66
67
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69
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77
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