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ギンズバーグ
の となりの背表紙がのけぞっている
店員は面一にもどした
週間誌、参考書、就職コーナー、コミックと周回する ふと気になって
ギンズバーグ
の となりは暗く抜かれている
ローレ ....
花びらを散らした
プリーツがはためいた
折り目に畳まれたストップモーション
フロントガラスがクラッとする
FENは聞かない
ウェザーリポートはきらいじゃない
アメリカ軍はレインシャワーをし ....
それなのに
知らないリズムだ
ヘッドフォンから
グレーの土手を
吹き上げる風をR/L
掬いとる
冷たい鼓膜
乾いたロック
冬をもう少し浴びていたい
サイドウォークは選ばない
影を広 ....
そうなんだ
不思議と体の部位だけ
乳白のマニキュアの指先だったり
下唇のそりかえった膨らみだったり
追いかけてみると
暗闇になった
そうして砂漠さ
暑くはない
砂漠はやっぱり暑くないと ....
そうだった
雪融けだってつららになる
不意に落下するかもしれない
雪下ろしだって命がけさ
ぼくらはどうしたらいいんだい
大雪だっていうじゃないか
天気予報の雪だるまは
幸せすぎる、たしか ....
だから
ふりむかないことにする
いつでもどこでも
撃ってくれ
防弾チョッキは着ていない
君は
エプロンで
マシンガンだから
僕は
好きだったんだ
薄く棚引く天蓋を
轟音が
かっぴらいていく
お婆さんは耳をふさぐ
鼓膜は
ふさがれていく美空へ
明け渡す


呻りが一律になる
町並みがミュートに進む
となりの君が 君でなく
 ....
黄色い坂道
黒いランドセルの頭に
おばあちゃんの
左手が降りた
フォトグラフ
右手の杖を描けない
ようにして
腓の裏へまわす
そのひとみ
山並みのように
たくましく やさしい
な ....
もういいだろう



コーヒーカップを片付けようとした
コーヒーがコーヒーではなくて
モーイーだった
モーイーなんて
くだらなすぎる
だじゃれにもならない
飲み乾してやった
 ....
ひとりの男の子
一段抜かしから
二段抜かしへ
テッテとのぼる
両脚の振り子をよそに
まんなかあたり
見上げてとまる

柿の実
棚引く空
コマ送りにしてきたのに
Y字に浮かぶ
校 ....
  

  つめたいもの
  扉からながれた
  こめかみのしずくはながれる
  行き先はおぼえているのに
  切符はしらないところへ
  白線をまたぐ
  パンダグラフたたまれてゆく ....
  


  葉ずれから
  名前のしらない時間を思い出した
  さて、君はだれなんだろう
  隙間からみえる
  青い流れは遠い
何故この歌を今、口ずさむのか
ひたすらに月光
わたしの影を薄く掬う今宵
開襟シャツの綻ぶあたり
さすものはある、何故
を問いただすも
虫 ....
   なんとなく
   うつむいてしまったのだが
   黒い列
   振りだした右足の
   小暗い瞬きへすべりゆくのを
   間のびしたストライド
   生垣をゆらした
   モンシロ ....
水びたしの指で
コンセントに差しこもうとした
叱られた
しらない世界はいっぱいある
目のまえのオーブンの火照りもしらない
けれど追いかけたりしない
食パンにまかせて
いいとおもう

 ....
 先日、午睡機械さんが私の詩をひろげました。彼との出会いは、一遍の詩『遠い自殺』に関する対話からと振り返られます。いつも感じることですし、あまり大きな声で伝えることでもないのですが、引き寄せられてし .... 柳を絵筆に
小夏
波紋をひとつふたつ
漸近線と戯れる
闇から
透明な海老
羨ましくなって
小指
波紋を作ったのに
塗り潰してしまう


枝垂れ
鼻先を掠めてゆく
小指
引 ....
すっと
ミントのような そよ風すべる
{ルビ前髪=かみ} 瞬き
瞳 連れ添う

ベランダの袂から
ぐーんと伸びやかな庇に
土くれた妻壁
斜めに線を曳いている

切り取られた
屋根 ....
ベランダを
君は
どのように名づけていたのか
知らない
ただ 
白い部屋のなかに
そこは
紛れもなく
草原だったんじゃないかと
僕も
一輪のガーベラ
十分だったから
ようやく  ....
花びらは散る
散る花びらは積もる
積もる花びら
だれもせかさない
静かな街から
積もることさえ知らない街
散ったとしても
積もる時さえ降らない街
むすんでひらけば
花びらさえ
ここ ....
小学生のアルバムから



名もなき砂浜
一頭の鯨
打ち上げられている晩春の
村の民 
銛を掲げて
合掌
突きはじめる
突かれた鯨の
握りこぶしほどのまなこ
覗き込む
突 ....
脛に向かって
鮮血はほとばしる
痛みについて
想い始めていた
小学2年生のころ
遠足のお弁当は置かれていた
蒸気したアイロンのかたわらに
星型のニンジンに見とれてしまって
二の腕に三角 ....
またやってしまった
ガチャガチャするチャンネルを
音のないようこっそりひねる

母の目を盗むということ
初めての
番組で

時折なまめかしく
じゅうたんに目配せしながら
やっぱり見 ....
なぜそれを今 思い出すのか
さんさんとふりそそぐ初夏の光
零れる野道を駆け抜けて
ジョギングシューズ
大地の凹凸をハミング
そこには 何かが
透けてゆく 
何かの
なまなましい瞬間が
 ....
硝子の森を見わたして
朝日を足す
汽笛を足す
君のつぶらな硝子の森から
もっとちいさな硝子の森
頬に
つたい
笑窪に 
とまる
笑窪に 
とまる


せめて 笑窪だけ ぬぐっ ....
ふた
そう、
プラスチックの あじがするから、
って
ヘンリーボーンのスカート
さくらがいのゆびさき そろえて
ふた
とって
本日のコーヒー を のむ 
ふた を 
する


 ....
    かみしめていると 
    しめかえしてきた
    骨のある
    夕焼けで 頬をどつかれると
    目尻も裂けて
    笑ってやりたくなる
    あたしのここの きんに ....
すべては往き交う
静かに往き交うひとときにも
ぼくらは美しさを
聴きとることだろう

黒い制服をつけた少女の
青色に平らな瞳の上に
たとえば小さな弓をみつけた
下弦の音色

頬にか ....
地響きひとつ。またひとつ。灰色の仮囲いの隙間から、黄色のユンボー。
引き裂かれたアパート。ざくざく歯先を確かめるように、太陽を何度も掠めて振り下ろされる。
断面図は美しいと思った。断面図の発見と人 ....
ここで
てをふることにする
かぜふくにせよ
ゆきつもるにせよ
きみはもう
とまってはいけない
いちにちやふつかは かまわない 
けれど
ここで
てをふることにする
蔦は一列二列と  ....
たもつさんのバンブーブンバさんおすすめリスト(56)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ギンズバーグの額- バンブー ...自由詩305-5-27
風なのか、- バンブー ...自由詩405-3-9
#JUMP- バンブー ...自由詩405-2-22
スノーマン- バンブー ...未詩・独白305-2-5
別れ- バンブー ...未詩・独白305-2-4
マシンガン- バンブー ...自由詩1104-10-10
世界を、マッハでみつめて- バンブー ...自由詩404-10-8
伝承- バンブー ...自由詩604-10-6
モーイーカフェ- バンブー ...自由詩404-9-28
雲梯- バンブー ...自由詩304-9-26
- バンブー ...自由詩404-7-18
葉ずれから- バンブー ...自由詩504-7-11
夏めくから- バンブー ...自由詩204-7-4
深呼吸- バンブー ...自由詩504-7-2
世界はいま、キッチンにあるとして- バンブー ...自由詩27*04-6-10
「迷いというもの」返信/午睡機械さんへ- バンブー ...散文(批評 ...704-6-9
透明な海老- バンブー ...自由詩204-6-4
借景- バンブー ...自由詩204-5-30
ベランダの季節- バンブー ...自由詩404-5-27
知らない街−バグダットへ- バンブー ...自由詩504-4-11
空の骨- バンブー ...自由詩404-4-9
痛み- バンブー ...自由詩404-4-8
春だから全員集合- バンブー ...自由詩7*04-4-6
瞬間という明日に- バンブー ...自由詩304-3-29
美しく砕いて- バンブー ...自由詩404-3-8
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さんだんばらだ- バンブー ...自由詩304-2-19
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鉄筋コンクリートの解体風景の前に- バンブー ...散文(批評 ...304-2-17
送る- バンブー ...自由詩1004-2-12

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