足先のようにつめたい
するどさの くるおしさの 家路につきます
耳たぶは 暖かそうにも 通りぬけて赤いし
温度の分からない小石に躓いて

ストーブで焼けた服が
怠けた洒落心に 鞭打つので
 ....
生臭い肉体を焼きすて                                          
骨と ....
いま言おうとした言葉を                                 
忘れてしまった                                     
なにかが胸骨のす ....
ひとは背中の遠い国の
風のおだまき ほどいてくらす
だから誰も変わる自分を
知ることがないのは
腐りやすい肉体をもったぼくらの幸福
よあけの、ふかいしずかなタレーの中にも、    
やりきれない嫉妬がまっていて、
ほんのわずかなぼくの不在をうらんでいて、
おそいかかってきたのだ、手にも脚にも。

ひさしぶりの海水の感 ....
いくつもの傷
いくつもの雲
風をのぼり
空の終わりで出会い
いくつもの海を越えてゆく


光は雨に溶けてゆく
過ぎた日の光も
明くる日の光も
溶けあいながら分かれはば ....
小石の影が長くのびて
夕陽の家系図を道に描いた
たくさんの冷たい子供のなかに
ただひとり暖かい曾孫がいて
近づく夜にまたたいていた
天国の緯度経度は
ラファティのじいさんが教えてくれた
地獄がもうないってこと
神も悪魔も死んだってこと
でも天国はこの世にあるのだってこと
ラファティのじいさんが教えてくれた

ラファテ ....
記憶の中の森で
一羽の鳥が巣立ちする
遙かな大陸に向かって
記憶の中の街で
柔らかい雨が舗道を濡らす
恋人たちを祝福して

あの火曜日の朝
私たちの街は一瞬で崩れ去った
あの日か ....
 {引用=十五歳抱かれて花粉吹き散らす 寺山修司}
十五歳の海から とんでくる一羽のかもめ
十五歳の海から きこえてくる潮騒
十五歳の海から およいでくるひとりの少女

わたしの十五歳はあま ....
悲劇的な物語にしてしまったら
たやすく感情移入してもらえるだろうか

たとえば私の恋人は
そのむかし精神を病み錯乱したあげく入院して
退院したとたん自殺してしまったと

でももうそれはむ ....
竜道から少し外れた、石の多い場所で
あなたは待っていると言った
すうん。
空には旋回する群れ
あそこにも石が散らばっている、よう

十、は
たくさん。
九九もたくさん。
千、は
手 ....
ある時あなたが産まれた
あなたを抱いた看護婦さんは
「わあ〜やわらか〜い」
と、とても暖かな気持ちになった

ある時あなたは小さな子供で
あなたのまるいほっぺたを見たおじさんは
「ああ、 ....



ある男がいた。彼の名は大山昭雄(おおやま あきお)。有名人であり、その独特の職業で成功。莫大な財を成し、人々の尊敬の念を集めた男。
彼は、占い師だった。
彼が脚光を浴び始めたのは、と ....
3
 いよいよリスト国際コンクールが開催される。リストは音楽の技術を飛躍的に向上させた。世界の選び抜かれたピアニスト達がリストの魂を再現する。
 中でも一際才能を発揮した男がいた。通称ショパン?世 ....
2
朱音は次の夜、ソファーにまたがりテレビを見ていた。いつもこのソファーは身体的にくつろぐ場所で、リラックスしながら友人たちと映画を見ている。
「この CM ソングは誰が作ったんだろ。」
いかに ....
1
 コンピュータ音楽のラ・カンパネラが鳴り響く自宅 2 階の仕事部屋。仕上がりの確認作業をしているそれは、コンパクトなファイルサイズで受け売りの携帯電話の着信メロディーに使われる MIDI だ。
 ....
窓枠の向こう側に海溝が寝転がっている
紺碧が逆立ちした午後
ぼくは物語と煙草を携えて
ゆらり生える象鼻の先に
時をぶらさげた





路地裏の化石にチャイを注ぎ
 ....
 



明日の今頃



赤い傘に



黄色い合羽に



踏みしめた道に



バスのワイパー越しの



瞳の奥に



閉 ....
とぷん

小石が水面をたたく音は
日ごとに高く
遠ざかっていく
あんなに彼方で
気泡がきらきら揺れている
自分が沈んでいるのだろうか
こんなに暗い
水かさが増しているのだろうか
 ....
寒気団の
肺の
永続的な空咳が聞こえる


どこに辿り着けば的中と呼ばれるのかを知らぬまま発射され
自ら目隠しをしたまま直走るガードレールのスピードが
白い


苦しげな吐き方しか ....
小学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
って言うのを見せ付けたくて
みんなの前で蛙を飲み込んだ

中学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
と思うたびに
あのときの蛙が胃の中で暴れだした ....
午前3時に、
「y=(sinθ+cosθ)(sinθ−cosθ)−1」
という数式を目の前にして
「分からない分からない分からない」
と唸っていたら
「何が分からないの?」
と隣から声がし ....
佛暦二五一三年三月生れの
ヤーとよぶ女に出会った夜
細胞の隅々まで思い溢れる  
早朝の散歩に眺める干潮の

タレー。遠のいて行く波の
後ろからあがきながらみる
果てないアヴァンチュ ....
手のひらに握っています

揺られるバスの中でも
校則の厳しい学校の中でも

わたしは模範生です

けれど先生方には嫌われています

わたしが右手を決して開かないからです

左利き ....
鳥は去り
木が生まれる
切られては元にもどる雲
光の枝
朝の頬
つつむ手のひら
空は青い傷のもの



雨の暗号の向こうへと
ひとつのかたちが飛び去ってゆく
 ....
いつの頃からだろう、この目に見え始めたのは
今更、こんなの誰も知らない
スピッツのCDで聞いてなかったら、解らなかった
よくある、赤い糸 ってやつ?

左手の薬指から生えている人が、多いこと ....
僕たちは今でも窓のないドアを開けるために必死の形相です
向こう側から何も考えずにやってくる眠りの群たちをよけるために
靴下も履かずに枕ばかり投げつけているのです

雲の層のような薄皮を2, ....
在来線各駅停車上りのホーム


時刻表 一番上の 
帯 に ひとつ 
‘08’ あおく うすく
ともって 


枕木 たたいて すさぶ
指の 握る すきまも
冷たく

朝陽 ....
「ちえこさんや
 めしゃーまだかい?」
「おじいさん
 ちえこさんじゃありませんよ
 まちこさんですよ」
「佐々木のおばあちゃん
 いつもごはんどきになるといらっしゃるのね」
「ちえこさ ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬をよろしく- nm6自由詩204-1-12
生臭い肉体を焼きすて- よねたみ ...自由詩704-1-12
いま言おうとした言葉を- よねたみ ...自由詩404-1-11
ひとは背中の遠い国の- よねたみ ...自由詩504-1-11
タレー_3- 狸亭自由詩304-1-11
雨の子- 木立 悟自由詩304-1-10
ノート(40Y.3・22)- 木立 悟未詩・独白204-1-10
天国への道順- 佐々宝砂自由詩2*04-1-10
街(神戸より)- 藤原 実自由詩504-1-10
自転車に乗ってさようならといいながら書いた詩- 藤原 実自由詩404-1-10
水音の向こう側- 佐々宝砂自由詩204-1-10
あかつき、それから- キキ自由詩804-1-10
ある時あなたは- ふるる自由詩11*04-1-9
PIGSTY①- 暗闇れも ...散文(批評 ...2*04-1-9
ネットワーク(リスト国際コンクール)- Terry散文(批評 ...204-1-9
ネットワーク(不明の出火)- Terry散文(批評 ...204-1-9
ネットワーク(音楽家の交流)- Terry散文(批評 ...204-1-9
バラナシ- ワタナb ...自由詩804-1-9
雨、君が傘もささずに帰る頃、誰かが一人で眠る頃- AB(な ...自由詩304-1-9
小石- アンテ自由詩7*04-1-9
スピード- A道化自由詩404-1-9
蛙の咆哮- ヤックる自由詩304-1-9
やりかた- 半分自由詩5*04-1-8
ヤー_- 狸亭自由詩104-1-8
みぎて- 暗闇れも ...自由詩2*04-1-7
雨鳥の冬- 木立 悟自由詩304-1-7
人生劇場。- 自由詩304-1-7
窓から- あやさめ自由詩304-1-7
待つ- バンブー ...自由詩204-1-7
崩壊の序曲- ポロリ未詩・独白3*04-1-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130