急傾斜


 信号を待ってる間に
 何度も死んだ
 閉じたままの傘を
 飽きて
 植込みに投げ捨てた
 車が走っている
 牛丼屋のカウンターで
 白のロング ....
 
長い針がてっぺんで止まって
からくり人形が踊りだすように
季節は正時を知らせないので
私には夏と秋の境目が分からない
午後いつものように並木道を通ると
すっかり中年になった白樺の深緑
 ....
毎度ありがとうございました
こんどお会いするときまで
つつがなくおすごしください
ぼくは生活と 
そうでないものの間の距離を 
はかりそこねる者
その両端にひきさかれ
かつ跨がろうとする ....
やがて魔法は解けるだろう                                                         
強力粉をいれても                      ....
 工事現場の
 オレンジと黒の看板の上で
 蛇のように這った赤のランプが
 入れ替わり
 点滅してた
 土の山に停まったショベルカーが
 深呼吸して
 街の明かりはほとんど
  ....
電線に疾風わたる
わたりゆく
音は
こする


鼓膜は
朝から
私を
しらせる


トタンの屋根に粉雪つもる
つもりおつ
光は
 ....
春一番が吹いて                                 
次の日 二番が吹いて                                     
日をおって 次つぎ ....
ぼくはさむ風を知っている                                     
ほどよくちぢこまる肉体が                                      ....
どこで弁当をひろげよう
昼ちかく たどりついた街の
日なたという日なたは
こども連れの若い主婦たちと
近所の猫どもで占められ
太陽の塔のしたの
とっておきの日だまりには
ホームレスがひと ....
あ ちょっと                                 
そこの                                     
なにやらごたいそうな        ....
ミミズには裏表があって、裏側は表に比べてちょっと色白で、ミミズは裏を下にしてないと這うことができない。こういうのこそ無駄な知識というべきで、ミミズを実際に手にとってみたひとは知ってるだろうし、ミミズな .... うらやましいお方
金曜の夜は
「あと2日も一緒だ」と
「幸せだなあ」と
そのお方と一緒に眠られます

土曜日は
しじゅうお布団でごろごろ
あなたは昔わたくしに「ころころしたい」
とお ....
 ひしめきあう一日のあとに
 コップを倒した夜は零れる
 子猫の駆けた路地裏に
 白い平らな月は滑る


 風は
 影の上に重なる雪をおくり
 この街の色やかたちをおくり
 世界はひ ....
お元気そうでなによりでございます                                 
半年ぶりのごあいさつにまいりました                                 ....
今日ハナミズキの花が見えたよ                                                                  
もはやぼくの内側に          ....
 


 ユニットバスに潜ろうとして
 潜ったとしても
 この深さじゃ潜れたことになんのか
 わかんなくなって
 水中で
 ぼやけた風呂の栓を眺めてたら
 天井から冷たい水滴 ....
{引用=詩集『カエルトコ』より; 1}


 ●アフリカ

いつかアフリカに
行くのではないかと思う
いつかいつか年老いて
総入れ歯になったその月に
アフリカに着の身着のまま
行 ....
「みんな珍しく年をとった」 ※                                 
月夜だから                                              ....
声高に何かを叫ぶ人
迫る車の音に気づかず死んだ。

今日も家でピコピコしているヒッキーの彼
疲れたお母さんに刺されて逝った。

いつもせっせとカンパしている中学生
キレて殺して塀の中へと ....
きいろあかちゃいろみどりいろどりあざやかなあき
にこやかなほほえみのかげのにがいおもいに
なぜかめをつぶりいねむりしているような
るいべのとろけるあじにからみつきまじわる
あこがれのように ....
「私は挽歌はうたわない」                           
あした逝く人よ                              
きみの魂とやらが平安でありますように  ....
あたりには                                 
草木いっぽん見あたらないのに                                     
空から突然   ....
1.

かめはめ波のポーズで

洗濯物に影をつくるその細かなしわから
隙間に入るハイパワーの酵素になって
ぼくは自分の皮膚の細胞のそのわずかな隙間から
入り込んでしまったくだらない時間を ....
† オーロックス
  1627年 絶滅
現在の牛の直接の祖先。特にホルスタイン種は直系の子孫にあたる。
先史時代の洞窟壁画に描かれている牛らしき動物は、ほぼこの動物、
オーロックスだと ....
やさしい 風 に
月 が ついてくる

まわり道
草原 の じゃり

心 やすらぐ場所 は どこかな
踏み潰した草 の
やわらかい感触に

ひとりで 歩く事さえ
 ....
薔薇色の雲なる東の竜たちは入日めがけて風に真向かう

アルカリでとかした葉脈標本の栞のごとき一樹夕焼け

暮れ残る空は僅かに緑色月よりも低くフォーマルハウト
木の芽 くすくす
爆発寸前!

春のくす玉
一番最初に
ひもをひいたの
だあれ?
水仙のラッパ
ファンファーレが聞こえるよ
寒い季節だから聞こえるよ
「出ておいでよ!!」
「一緒に遊ぼうよ!!」
聞こえるよ

北風のピッコロ
水仙のラッパ
コタツのもぐり姫の私に
 ....
 青い
 空
 届かない
 朝
 ショルダーバック 
 一冊の詩集 


 
 金閣寺へ



 参道 
 しゃがりしゃがりと 修学旅行
 右に左に 掻き分ける
 楓や ....
遠い日の雪ふる夜あなたの瞳の中にみた海辺の足跡
理知のかがやきをひめて波間にただようほのあかり
やるせない吐息にうっすらとくもったガラスの部屋
窓に貼りついた蛾の群れが突如としてまっさかさま ....
たもつさんのおすすめリスト(3908)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シフトダウン- カンチェ ...自由詩7*04-2-3
正時の鐘(緑の日々・2)- 石畑由紀 ...自由詩804-2-3
毎度ありがとうございました- よねたみ ...自由詩804-2-2
やがて魔法は解けるだろう- よねたみ ...自由詩804-2-2
ハードボイルドエッグ2&シャワー1- カンチェ ...自由詩8*04-2-2
追儺の朝- バンブー ...自由詩604-2-2
春一番が吹いて- よねたみ ...自由詩604-2-2
ぼくはさむ風を知っている- よねたみ ...自由詩604-2-1
どこで弁当を- よねたみ ...自由詩604-2-1
あ_ちょっと- よねたみ ...自由詩704-2-1
虫も殺さぬ- 佐々宝砂散文(批評 ...904-2-1
金土日(2)- 山内緋呂 ...自由詩9*04-1-31
その白い布団のなかに- バンブー ...自由詩304-1-31
ごあいさつ- よねたみ ...自由詩504-1-31
ハナミズキ- よねたみ ...自由詩504-1-31
ディープ小春日和- カンチェ ...自由詩6*04-1-31
アフリカ- クリ自由詩13*04-1-31
もののけたちの交歓会- よねたみ ...自由詩104-1-30
ぽつり- 鈴木(suzuk ...未詩・独白304-1-30
十一月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-30
あした逝く人よ- よねたみ ...自由詩804-1-30
桜惑星- よねたみ ...自由詩604-1-30
何か出ないかなといつも思う- nm6自由詩904-1-30
eの想い出- クリ自由詩4*04-1-30
揺れる- 砂木自由詩9*04-1-30
夕日影の空の底にて- 小池房枝短歌3*04-1-29
春のくす玉- 春日野佐 ...自由詩404-1-29
水仙の咲く頃- 春日野佐 ...自由詩604-1-29
「小さな虹」_と- バンブー ...自由詩404-1-29
十月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-29

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