博士。あなたがあちらに行って何年になるのでしょう、
数えてもしかたないけれど。

あれから、人間は全く進歩しておりませんが、
技術は立派に進歩しております。
治るようになった病がたくさんあり ....
つちのかたまり
きのかたまり
一つ一つ刃を入れて
ぬのをまきつけてひとをつくる
ななだんかざりや
さんだんかざり
硝子のなかのふたりきり
いちまさんはひとりきり

ほそいまなざし
 ....
それにつけても おやつは

フランシスは、口に運ぶと クルンと自分の体を抱えた



ひとりっきりの台所で
「今日も遅くなるから」のメモを見つめながら

いつも通り


 ....
きみにとってぼくがそうであったように                   
ぼくらにひとつの指針が ....
君の化石を
掘り起こして
眺めてみる

化石が
語りかけてくる記憶は
良かった思い出だけ

悪い思い出は
時が洗い流してしまったのか
角が取れ
丸くなった化石

化石は
生 ....
風まじりの雨模様に海はのんびりひろがる
はてもなくさわがしい世間をのがれて
ぬれた花崗岩に足をすべらせおもしろがる
生きてきたそれぞれの体型に目がなれて
だまっていてもあたたかい空気にふれ ....
 今年の鮎う ちっこおてえ、
 {引用= 夕方
 小さい頃から毎年聞かされてきた
 親父の秋を告げる声

 ここ数年は}
 空港工事で もう釣れんわいね
 {引用= と続く


  ....
箸を持って近づいてみたら
じいちゃんの骨はほとんど残ってなかった
焼き時間を間違ったんだって
ママとママの姉弟は泣き崩れて
火葬場の人は床につくくらい頭を下げていて
あたしは用事のなくな ....
熱海といわれても
有名な温泉地という以外
実はなにも知らないのだった
このお題、絶対残るよなと思いつつ   (※)
毎週書きつぶしていったけれどやはり残りつつあって
途方にくれながら飛行機で ....
おとついのおかあさんは にんげんだった
たまにようじを すこしわすれた

きのうのおかあさんは にわとりだった
さんぽあるいて ことばをわすれた

きょうのおかあさんは はとぽ ....
建物の谷間の空き地から
町を分ける河が見える
もう作られることのない鉄橋の
橋脚ばかりが並んでいる
雲の居ない水面と
船の窓に映る汽車
そこにしか棲めない生き物のように
 ....
さよならをトントン捨て
今日までのトランプで山のようだ
順番どおりに配っても
さよならトランプが山のようだ

幸せだったね、幸せだったね

トランプの数のさよならが
数の合わない神経衰 ....
          こうず まさみ

 校長室の片隅に
 二つ切り大の洋画が 掛かっている
 その絵には画面いっぱいに
 二頭の犬が 描かれている
 描き手を信頼しているのか
 寝そべっ ....
感想標本の不安夢から醒めると
巨大な甲虫が窓の外に駆け出す
君は羽毛に覆われた本を持って
電波塔の近くまで僕と散歩する
それらは全て解っていたことだ

椅子の上で男が訴えているのは
もう ....
歌うために作られた口が開きっぱなしだ
それもそうだろう
その目に映る多くの人達が
この街に生まれ来る子供達のために
何を残してゆけるのだろう 
なんてぐらい難しそうな顔をしながら
 ....
 死は近づくものではなく、たどり着く場所だ。死に呼び名をつけるのなら、それは「完全な停止」と呼ぶことができるだろう。死者のまなざしは動くことなく眼前を見つめ続ける。前にも進まず、後ろを振り返らず、変わ .... 「きんぎょ」

かすかに覚えている
ものごころついたとき洪水があって
まだ泥だらけの 
でも復興しかけた町で{ルビ市=いち}がたって
母に手を引かれ買い出しに行った
長靴が泥でじゅぽじゅ ....
ガラス窓に黄色い熊
緑の幕ゆれる昼間
なんとおおきな図体だ
夏の青空にうかんだ

「全員参加で施設の点検
 一人一人の五分間
  始業前点検 
  終業前片付け復旧」

三ヵ月 ....
吹雪の中を歩いていると
灰色の世界に浮かぶのは
手が届くような白い太陽

北には日本海
南は山ばかり

ひょっこりと氷壁登頂家が
足元から現れたのは
本当にびっくりした
二人して
 ....
みえこが                                   
おなかの赤ちゃんに話しかけ                     
仮の名を呼んでいる               ....
ときどき風も停滞して、さ                                 
いかにもなんか考えてるふうに                                     
 ....
50億年前
宇宙が出来
45億年前
生物が誕生

ポンと叩かれ
ふっと生きはじめ
夢中で生きて
死んでも生きる為
生殖した

いつも疑っていた
誰がポンと叩いたか
それは解か ....
男の子だったら
悠人という名がいい
ゆうと 悠然と人生をわたるひと
みえこも大賛成
女の子だったら
悠帆にしよう
ゆうほ 悠々と海をいく帆船
あるいはUFO 未確認飛行物体
みえこは猛 ....
消えかけるほど明るい朝に
冷たくもあたたかくもない雪の上を
裸足でふわふわ駆けていると
雪に埋もれたひろい庭が見えてきて
そこには椅子がひとつ置かれていた



あたりに ....
アメリカ人はみんな金髪なんだと思ってた
マリリン・モンローがそうであったように
売れたいがために染めたのだと知ったのは映画を何本か観た後だった
TVじゃ相変わらずデイブ・スペクターがからかわれて ....
その本を手に取るたびに
同じページばかり開いていたから
今では机に置くだけで
パラパラと そこへたどり着く

私の心の傾きが
そのまま しおりになっている
繁殖するキウイの輪切り 
あなた 傍で眺めていて  
色づいていく 
街の中はロマンスであふれていて 
すっぱいね 
味なんてしなかったけど 
そう言ってみて 
お互い確認しあって、噛み ....
男と女は一戸建てだった 
もともとひとつの円テーブル
足があって
アクセサリーだった
一連につながったセットの死角で
バラバラだ
キラキラもして

遡る
もとの糸

太陽とか ....

闇の海
闇の海のなやみ
闇の海のなやみの意味

いみ
意味のなやみ
あらゆる意味のなやみをのみこみ
海の波にたゆとう色好み

いろごのみの酒呑み
酒呑みのねたみの厭味
 ....
みえこは日増しにおなかをせりだし                       
いまではぼくのと いい勝負                           
でも内容がちがうと 夜ごと     ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真冬に百合、白ければいいのに。- 佐々宝砂自由詩5*04-1-24
ひいな- 竹節一二 ...自由詩104-1-23
カールのフランシス- クローバ ...自由詩3*04-1-23
きみにとってぼくがそうであったように- よねたみ ...自由詩1204-1-23
化石(ソネット)- 快晴自由詩4*04-1-23
六月のバラッド - 狸亭自由詩304-1-23
キリコ遠く(改)- AB(な ...自由詩7*04-1-23
終わりの続き- 石畑由紀 ...自由詩804-1-23
熱海- 石畑由紀 ...自由詩16*04-1-23
わすれもの。- 自由詩604-1-22
ノート(40Y.1・13)- 木立 悟未詩・独白204-1-22
トランプ- クローバ ...自由詩4*04-1-22
一枚の絵から- 肥前の旅 ...自由詩204-1-22
それらは全て解っていたことだ- 麻草郁自由詩104-1-22
オブジェ_「歌う男」- AB(な ...自由詩404-1-22
死への苦痛を取り去る方法- 麻草郁散文(批評 ...204-1-22
きんぎょ・かめ・うさぎ- こん自由詩504-1-22
黄色い熊 - 狸亭自由詩304-1-22
だんべ(ぼたん雪)- まんぼう自由詩504-1-22
空耳- よねたみ ...自由詩1804-1-22
ときどき風も停滞して、さ- よねたみ ...自由詩704-1-22
夜明け前の唄- まんぼう自由詩404-1-22
男の子だったら- よねたみ ...自由詩704-1-22
ノート(40Y.1・19)- 木立 悟自由詩304-1-22
猛暑帯広より拝啓マリリン- 石畑由紀 ...自由詩704-1-22
しおり- 石畑由紀 ...自由詩2704-1-22
初恋- ふう自由詩8*04-1-21
肆覚イス- つきのい ...自由詩604-1-21
まぼろしの海辺にて - 狸亭自由詩904-1-21
みえこは日増しにおなかをせりだし- よねたみ ...自由詩704-1-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130