水墨姿
A道化
まばゆさの
明かり障子 前にして
あらゆる形状の輪郭は
努めて 溶け
まばゆさの内にあり 薄く 美しい水墨のようで
それでいて
あらゆる形状は 悲しかった
思わせ振りに
組子 ぼけ
区画 儚く
それでいて
全ては 正確な単独である
という事実に
全て 覆われて いて
まばゆさの
明かり障子 前にして
私 一筆ずつ 輪郭を濯ぎ
溶けることを望み 努め
まばゆさの内にあり 薄く 美しい水墨のようで
それでいて
私の形状は 悲しかった
2004.1.3.
自由詩
水墨姿
Copyright
A道化
2004-01-05 20:37:35