夜汽車の皆々が無言のハンド
ハンディ 親指と目の神経
にピンと張りしきり
デッキ越しの区音 足あと 
ブックマークの向こうライト
赤かテカテカ ミスド 安い香水の匂い
真っ直ぐ ....
ともすれば、その人の
冷たい朝なのかもしれない
天井はいつも通りにぴんと張り詰めている
とりあえずは、流行の
そこから外れた道の街路樹のなびく姿を真似て
まずは珈琲をすすることから始める
 ....
三部作

「占いの」 
アンタ死ぬね!
日記見られて死ぬから
もし多数決あるなら
隠す方に手あげるね
ミンクは身につけない方がいいね
科学者に抱かれた方がいいね
女のビーカー持っ ....
花瓶のなか
ぎっしり 眠る
胎児の へその
緒のさきに
咲いている
陽気の過ぎる歩行者天国を

とぼとぼと歩いていて

すきまがない 幸せに苦しむ人々の声は

着ぐるみのセイウチが差し出した風船に

引き伸ばされた十年後を見る

ガードレールに腰を ....
#01

 だれかが しんでしまった日を
 なぜ 命日 というのでしょうか

 きのうは だれかの命日で
 たぶん きょうも だれかの命日で
 そして あしたもまた だれかの命日です
 ....
{取消=君の名を}


これくらい
簡単であればいい
散乱していたの
物体ではなく あたし の
(思考と存在 に 対する雑感
思春期めいた思考は
フォルマリン漬けにしてしまえ!)

意味でない もの  でもない
反芻 ....
虹の彫刻に
あこがれて 雲を
きざんでいるが
美はいつだって ぼくらを
さげすむ
天井を上って行くと骨だけ燃える
空からの骨が三角が鉄の錆びる
雨が降りながら
口を閉じて飲む
目が眼鏡をかけて
電話を架けて
意味
青い握るところ。離れては付き、
蛍光 ....
ぼくときみのねがいを
ぼくときみのこどもたちの
そのこどもたちのこどもたちのこどもたちの
そのまたこどもたちのこどもたちのこどもたちのあたりまで
つたえるにはどうしたらいい かんがえているうち ....
都市では
すべての生きて動くものはその死の時に
鳥によってついばまれる
そのようにして葬られる
人も 例外ではない
夕陽が昇るように沈み
そのかたわらでくるった金星が
美しくほくそ笑む時 ....
胸の奥にある涙の水琴窟よ

心でろ過された美しき純水よ

悪夢の源泉たる美味しい

ミネラルウォーターよ

かような自由の翼たる飛躍は

我が身をも傀儡のごとく

自在に操るは ....
いつも
むねからこぼれた
うけとめられずに
そとからなげた
どんなボールも
うけとめたあのひとをながめて
それでも
ひとりになってしまって
はさまれて
はじけたボールを
わたしが
 ....
どうして夜遅くになると、街灯に
目を奪われたりするんだろう―

都市、男が細い路地からアパートに向かって
詩を暗唱している場面に出くわした。
  溝川の底がくっきりと見えたような、
しかも ....
都市の地下には、巨大なトンネルがある。
憶えておくといい。この地面の下にトンネルがあると。
「工事再開まで後わずか―、」一面を飾った新聞記事。
鼠たちは配水管のなかを走り回っている。男たちが
 ....
ガソリンスタンドの自動販売機は
ドリスのために置かれている、なんて話が
囁かれている人気のない小屋。雨風に曝された
プラチック板は、透明というより白濁色。
おぼろげな陽射しにあふれた―、そこに ....
ドリスは世界中の言語を使いこなす。アマチュア無線も。
電波の類はお手の物といった感じで、彼女は
星のあかりさえ消すことができた。
ドリスは注文する。「自画像を描きなさい」とか、
「表現する前に ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡



(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
 ....
夏の朝―薄暗い夜明け。伸びてくる
陽射しとともに加波山神社の鳥居をくぐると
先客の爺婆達が、木陰で賑やかに笑っていた。
それから間もなく、鉢巻巻いた先達さんに
御呼ばれした座敷の上では皆、お茶 ....
ゼブラフィッシュとの相似について考えていた

それは一種のひらめきにも似た苦悩
わずかな鼓動に
すばやい痛みを感じ取る
魚の遺伝子

その夜は
やわらかく着床する情念に囲まれて

 ....
インターホンが壊れてしまって
不在票ばかり、溜まってゆく
ドアをノックする手を
誰も持たない


再配達を
今日は頼んだから、
夕暮れにつづく時刻に
言い訳を抱えて
ドアの内側に寄 ....
黒いドレスの少女の目差は
夢を射貫いて遠く羽撃く

永遠に透けた墓場へと
涙のあとが堕ちてゆく

約束のための雨垂れが
含んだ土へと帰る

私は時を経て
最果てに芽吹く

お早 ....
灰をまさぐって 泣きながら
名前のない場所に みどりを
まみどりを植える  
花が咲いたら その下で 
きみと むすばれる
たもつさんの詩集が届く。注文してから、すでに2ヶ月が過ぎていた。発送元には何の罪もない。メールで注文したのはいいが、自分のアドレスを間違って入力していたのだ。いつまでも連絡がこないはずだ。ネットは、す .... 帰ってきた さらに うすく かるく
まずしくなって これが ほんとうの
わたしだ まだ少量の毒をもつが
いつでも風にふかれて とんでゆける
きみのもとへ そして きみの彼方へ
雨がふっている。窓に滴が垂れる。
昨日までずっと眠っていた男が、長屋から降りてくる。
おしゃぶりをくわえて。それは二人目の母親が
くれたものだが 彼女はもう生きていない。
男はまだ眠ったままの ....
「レッサーパンダは クマ科か アライグマ科か という 
長年の論争があって 近年 独自のレッサーパンダ科に 分類されることになった」

というニュースを聞き アザ戦は「なんと理不尽なっ!!」と思 ....
ツリーのてっぺんの星を100万個にひとつ、ほんとうに願いがかなうものに取りかえる仕事です。


王子様の先回りをして解毒剤を吹き矢で姫の首筋に突き刺す仕事です。


日々の生活のアクセ ....
猫に追われたネズミが、
Oの形をした穴の中へと逃げ隠れた。
はみ出していた尻尾のせいで
Qに見えなくもななかったのだが、
はたしてそれは問題となるのだろうか。
答えは猫の胃の中だというのに? ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
この夜- チQ自由詩205-11-1
領域、その人の- 霜天自由詩18+05-11-1
三部作- 瓜田タカ ...自由詩205-10-30
そろもん(静物の話)- みつべえ自由詩305-10-29
幻子核の街- 相馬四弦自由詩2*05-10-29
フラグメンツ_#01〜10- 大覚アキ ...自由詩4*05-10-27
君の名を- 一代 歩自由詩2+*05-10-26
子午線- 窪ワタル自由詩405-10-26
そろもん(美の話)- みつべえ自由詩505-10-25
扱わず雑- チQ自由詩205-10-23
そろもん(夜明けの話)- みつべえ自由詩5+05-10-23
鳥葬- 岡部淳太 ...自由詩12*05-10-23
「悪夢想のソネット」- たかよし自由詩2+*05-10-22
ドッジボール- 米倉瑠学未詩・独白205-10-22
すこやかな夜- プテラノ ...自由詩3*05-10-21
「トンネル」- プテラノ ...自由詩2*05-10-21
『ドリス、ささやいて』- プテラノ ...自由詩3+*05-10-20
『注文するドリス』- プテラノ ...自由詩3*05-10-20
ここでは宇宙を- ふるる短歌50*05-10-19
加波山- プテラノ ...自由詩2*05-10-19
ゼブラフィッシュの遺伝子- たかぼ自由詩3+05-10-18
過去の届く午後- 望月 ゆ ...自由詩40*05-10-17
上陸- こしごえ自由詩7*05-10-9
そろもん(緑の話)- みつべえ自由詩505-10-8
こっそりと白の時代〜たもつさん詩集に寄せて- umineko散文(批評 ...18*05-10-8
そろもん(新章スタートの話)- みつべえ自由詩605-10-6
夢から覚めた男- プテラノ ...自由詩1*05-10-5
長年の論争- アザラシ ...散文(批評 ...5*05-10-4
仕事- Monk自由詩15+05-10-4
Question- プテラノ ...自由詩2*05-10-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130