通り道に たおれていたら
ぞろぞろ やってくる 
異形のものたちに
ふみつけられて すこし
げんきに なるのである
知っているのですか
あなたと
わたしが
手を合わせる
その意味を

つなぐ、と
つながれる、の
隔たりをあなたは
まるで何も
知らないかのように

この寂しさを
知ってくださ ....
法の不備
「どこよりも安く」
コロッケバーガーにポテト
七福神の女
エスカレーターなのに途中で歩かされる
イバラギじゃなくてイバラキ
円の動きだと回転軸は止まっている
下馬評通りの「サプ ....
空には穴が開いている

誰かがこっそり覗いてる

交差点の真ん中に

するりと垂れた縄梯子

かばんを置いて昇ってく

初夏正午の花時計

白い帽子のカフェテラス

モノレ ....
青のお墓で悲しむことはありません

白の立ち姿を遠目で映します

赤のお空で産声は響きます

黒の後ろ姿を光で焼きつけてください


あなたのいた砂の層が
うららかに音を奏でて
 ....
 

 

 団地の13階から2階が狂おしく
 ひん曲がる
 誕生日に欲しい
 駐車場のコンクリートの一部



 さなぎのカレンダーに
 ストレートティーをぶつける
 ....
あのころ
とても好きだったのは
Mと云うおさない綺麗なひとで
ピアノを弾くひとでした
むきだしのあしををちいさいおとこのこども
のように
黒い椅子のうえで揺らして居たのを覚えて居る
重い ....
くりくり
くるくると透明が
世界を構築している夜でした
星空が邪険に
その様子を見下ろしていて

「真知子」

と呼ぶ声がしましたが
わたしの名前は真知子ではありませんでした
もう ....
ねむいと まぶた おもいって ほんとだな
いちど とじたら あさまで
ひらけそうに ないから こんやは
し かくの かんべんして もらおっと
って ゆうべの はなし
「もったいぶった言い回し!」で
学者達は、実に様々な靴を用意する。
お前に合う靴はないか、と―
結局、手に入れたのは片方の靴だけ。
もう片方は路地にぶん投げられている。
探しに行かなくちゃな ....
   て の ひら 
かぜ に      なび  いて  ひ かって
     え くぼ    を      ゆび の はら  で
         おせば こぼ れ ....
ファシストになる
くらいならブタでいい
と言ったブタのバラ肉が
スーパーで売られる
ような国にはしたくない
アスファルト ビル風 その怠惰な起伏
慣性の法則は働き者
流線型に磨り減ってゆく野心も
革靴の踵も その幾らかの理由を失ったまま
(前進 前進 前進)

追い風参考
公認記録に届かない僕 ....
夜汽車の皆々が無言のハンド
ハンディ 親指と目の神経
にピンと張りしきり
デッキ越しの区音 足あと 
ブックマークの向こうライト
赤かテカテカ ミスド 安い香水の匂い
真っ直ぐ ....
ともすれば、その人の
冷たい朝なのかもしれない
天井はいつも通りにぴんと張り詰めている
とりあえずは、流行の
そこから外れた道の街路樹のなびく姿を真似て
まずは珈琲をすすることから始める
 ....
三部作

「占いの」 
アンタ死ぬね!
日記見られて死ぬから
もし多数決あるなら
隠す方に手あげるね
ミンクは身につけない方がいいね
科学者に抱かれた方がいいね
女のビーカー持っ ....
花瓶のなか
ぎっしり 眠る
胎児の へその
緒のさきに
咲いている
陽気の過ぎる歩行者天国を

とぼとぼと歩いていて

すきまがない 幸せに苦しむ人々の声は

着ぐるみのセイウチが差し出した風船に

引き伸ばされた十年後を見る

ガードレールに腰を ....
#01

 だれかが しんでしまった日を
 なぜ 命日 というのでしょうか

 きのうは だれかの命日で
 たぶん きょうも だれかの命日で
 そして あしたもまた だれかの命日です
 ....
{取消=君の名を}


これくらい
簡単であればいい
散乱していたの
物体ではなく あたし の
(思考と存在 に 対する雑感
思春期めいた思考は
フォルマリン漬けにしてしまえ!)

意味でない もの  でもない
反芻 ....
虹の彫刻に
あこがれて 雲を
きざんでいるが
美はいつだって ぼくらを
さげすむ
天井を上って行くと骨だけ燃える
空からの骨が三角が鉄の錆びる
雨が降りながら
口を閉じて飲む
目が眼鏡をかけて
電話を架けて
意味
青い握るところ。離れては付き、
蛍光 ....
ぼくときみのねがいを
ぼくときみのこどもたちの
そのこどもたちのこどもたちのこどもたちの
そのまたこどもたちのこどもたちのこどもたちのあたりまで
つたえるにはどうしたらいい かんがえているうち ....
都市では
すべての生きて動くものはその死の時に
鳥によってついばまれる
そのようにして葬られる
人も 例外ではない
夕陽が昇るように沈み
そのかたわらでくるった金星が
美しくほくそ笑む時 ....
胸の奥にある涙の水琴窟よ

心でろ過された美しき純水よ

悪夢の源泉たる美味しい

ミネラルウォーターよ

かような自由の翼たる飛躍は

我が身をも傀儡のごとく

自在に操るは ....
いつも
むねからこぼれた
うけとめられずに
そとからなげた
どんなボールも
うけとめたあのひとをながめて
それでも
ひとりになってしまって
はさまれて
はじけたボールを
わたしが
 ....
どうして夜遅くになると、街灯に
目を奪われたりするんだろう―

都市、男が細い路地からアパートに向かって
詩を暗唱している場面に出くわした。
  溝川の底がくっきりと見えたような、
しかも ....
都市の地下には、巨大なトンネルがある。
憶えておくといい。この地面の下にトンネルがあると。
「工事再開まで後わずか―、」一面を飾った新聞記事。
鼠たちは配水管のなかを走り回っている。男たちが
 ....
ガソリンスタンドの自動販売機は
ドリスのために置かれている、なんて話が
囁かれている人気のない小屋。雨風に曝された
プラチック板は、透明というより白濁色。
おぼろげな陽射しにあふれた―、そこに ....
たもつさんのおすすめリスト(3902)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(黄昏時の話)- みつべえ自由詩705-11-14
優しい機械- いとう未詩・独白14*05-11-13
バグ呼ばわり- 吉岡孝次未詩・独白5*05-11-12
地球儀- 相馬四弦自由詩3*05-11-12
沙の春(いさごのはる)- こしごえ自由詩12*05-11-11
トーマスブロッコリーサラダ- カンチェ ...自由詩605-11-10
夏の朝ははやばやと起きて- なを自由詩605-11-9
真知子- ピッピ自由詩805-11-7
そろもん(昨夜の話)- みつべえ自由詩105-11-7
- プテラノ ...自由詩3*05-11-5
そろもん(また草原の話)- みつべえ自由詩205-11-3
そろもん(紅豚の話)- みつべえ自由詩505-11-1
追い風- 窪ワタル自由詩5*05-11-1
この夜- チQ自由詩205-11-1
領域、その人の- 霜天自由詩18+05-11-1
三部作- 瓜田タカ ...自由詩205-10-30
そろもん(静物の話)- みつべえ自由詩305-10-29
幻子核の街- 相馬四弦自由詩2*05-10-29
フラグメンツ_#01〜10- 大覚アキ ...自由詩4*05-10-27
君の名を- 一代 歩自由詩2+*05-10-26
子午線- 窪ワタル自由詩405-10-26
そろもん(美の話)- みつべえ自由詩505-10-25
扱わず雑- チQ自由詩205-10-23
そろもん(夜明けの話)- みつべえ自由詩5+05-10-23
鳥葬- 岡部淳太 ...自由詩12*05-10-23
「悪夢想のソネット」- たかよし自由詩2+*05-10-22
ドッジボール- 米倉瑠学未詩・独白205-10-22
すこやかな夜- プテラノ ...自由詩3*05-10-21
「トンネル」- プテラノ ...自由詩2*05-10-21
『ドリス、ささやいて』- プテラノ ...自由詩3+*05-10-20

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