タナカさーん
カサヌキさーん
マエダさーん
少し間があって呼ばれました
ポエット さん?
やはり皆さんの視線が集まります
肩をすくめて受付に歩み寄ると薄ピンクの制服のお嬢さんが
保険証を ....
ある時ダヴィンチが
金魚鉢を眺めていると
金魚がウインクしたので
「魔が差したんだろう」
と思った
またある時ダヴィンチが
散歩をしていると
電信柱がおじぎをしたので
「人 ....
ラップにくるまれた、街角
ブルー・ベリィ・の・つぶつぶジャム
僕たちはCokeのつぶやきに (頬を)
Decorateされたままの銀鼠
触感、直観、ダブル・ブッキ ....
わんわん
吠えるものがあって
そのあたりを
おずおず
掘ってみたら
ぎょっ
犬の死骸が
ぞろぞろ 出てきた
ぶるるっ
熱帯夜の怪である
『夕焼けのポエットさん』主題歌
【A】
西日浴びて
ワタシ 来たわ
コトダマの国のお姫様
オレンジに染まる
ワタシ ポエット
右手 ....
あの空の話
もう遠くなった映像の中では
坂道の向こうの太陽と
薄くなるグレーの空とが
混在していて
蝉時雨
引いては寄せて
寂しさを反芻している
知らない知らな ....
画鋲一個で支えられたフレーズ
そんなもので君は歩くんだとして
小さな足音で七月は過ぎてゆく
今このときに語りつくせるニュアンスがあるなら
きみは僕を量り知ることができる
ねえメロディーはいら ....
風鈴を木にくくり付け
鳴るのを待ちながら
昨日を振りかえる
TVをつっけぱなし
パジャマで
膝をかかえている
今日をみわたす
パンツがすこしくらいみえても
ひらひらのスカートが ....
waterfall-有るcall放る
竹林で密告る韻が
因果を分節化 雪華chill
せっかちに私は
葬列の準備 まだ俊敏に
煌めく火花の為の/m
lie声で誘い 河に流す事に
It's ....
夢は、夜の
街灯の明かり
スポットライトの下で
夢にならない浅い日の
出ていかない言葉を
止まりそうな川に投げ入れて
岸辺の草原の
揺れる夜露の中
反転している街並み
空 ....
俺は全然詩の朗読なんかよりセックスや女の子のほうが全然好きなんだけれど
ヤッた後に、ティッシュで
ふいた後に詩を、
必要としてしまう( ´Д`)
朗読会の主催者にまるでふさわ ....
ねぇスニーカー
ぼくはどこにいけばいいんだろう?
運動不足という言葉に現実味はない
なにかが足りないんじゃなくて
消費されずにあまりまくっていることが
耐えられないんじ ....
ぱちん
がまぐちをひらくと
ごえんだまが三つと
ごじゅうえんだまが二つ
それから ひゃくえんだまがひとつ
奨学金のはいるまえは
それでいっしゅうかんを過ごす
こむぎこと
おこめ ....
つめたいもの
扉からながれた
こめかみのしずくはながれる
行き先はおぼえているのに
切符はしらないところへ
白線をまたぐ
パンダグラフたたまれてゆく ....
空が紫色になった
雲がきらきら光っている
そうしてようやく僕だが
ポートレイトを撮りたい
あなたのポートレイトを
撮りたいのである
そうでなかったら
平凡なルックスのサックスには ....
ながめるほど
とおくもなく
ふれるほど
ちかくもなく
るるりりらと
ボクのいしきが
きゅうじつを
あるいている
ほんのちいさな
おもいがけないよいことがあったときの
きみのひょうじょうがすきで
そんなふうにかんじるきもちがたいせつで
きがつくと
きみがよろこびそうなことを
せっせとひろいあつめては
....
風景の古時計
明日は蓮を
刺す貴様を斜交いに
時雨足す慕情が
グラスに増すと
船が一艘耳鳴りを消す
ケースの中で
キャンディが笑う
溺れたら藁を
乾いたらネス湖の草を
錠剤がレス
....
鳴り止まない犬吠埼
海の声を聞いているのは少女、麦藁帽子
岩に砕ける波の飛沫を数えながら
降りていくのは
坂道
道はいつまでも道で
道は今までも道だった
通り過ぎる国道409号線
....
となりのとなりのとなりのへやの
めざましどけいがなりやまないので
ゆうがた六時半にそとにでた
まだ日はしずまず
ふだんよりずっと赤いかおで
西のやまの端にキスするようだった
あんがいあ ....
地に埋まった男は
逆さの姿勢で固まっている
そのまま足を伸ばし続けて
彼は、いつしか
木、と呼ばれるようになった。
女と出会ったことがない
こんなに生きているのに
私まだ女に出会ったことがない
履歴は白紙のままで
底知れぬ充足を感じるように
女だぁと我が身を抱きしめたこともない
子の母であり
妻で ....
知りもしないのにトレイン
束縛がなんだってゆーの走るなら思うままに
顔崩さない技ばっか身に付けてんね
そりゃクールだけど、だから?
ルート決めてたワケじゃないの思い出してよ
今なら間にあうし ....
喉の奥の、肺の先の、それでも呼吸器とは歴然と違う部分です。詰まるものを、イマジン。そんなようなしびれを指先に集めます。午後の窓の外に体を拭く記憶が放置されて、ユラる洗濯機の渦か ....
赤茶けた街のほとりに
くぐもった電飾が舞い
砂めいた波の{ルビ間=ま}の{ルビ音=ね}に
荒れた手の女が遊ぶ
草臥れた解体現場
風の吹く
干物の匂い
上り行く老若の唄に
焼き魚 ....
覗き込むと
少年時代だった
手頃な石を落としてみても
いつまでも帰着しない
頭上では飛行機雲と交差する記憶
不意に飛んできた雲から雨粒が落ちていくと
からーん、からんと
遠くで跳ね返る音 ....
チョコリットも積んだし
燃料も じゅうぶんだ
さて。
火星へ行くことにしたよ
彼女があんまりうるさく
ぼくをがんじがらめにするから
もう、ぼくは
火星ならタコ(みたい ....
日差しが嫌いなわけじゃない
空の青さも胸が痛むほど好きだ
解放された風が窓枠蹴飛ばして入ってくると
愛おしくって笑ってしまう
私には嫌いなものなんてない
ポジティブな思考にリアルは寛大だ ....
高慢娘のおまえが
夏の光にパラソルさして
これはまたなんと恥ずかしそうな!
小指の先まで恥ずかしそうな!
深々と 静寂な
海にたゆとっていたいんだ
言葉の羅列の大通り
耳を塞ぎたいときもある
その合間にも
世界は回転している
触れるのは少し痛そうだから
ベンチに深く沈みこんで
とり ....
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