朝 あなたは やって来て
部屋の そこここは せせらぎ
時間は 急速に 速くなり
そうして あなたの声の他は 何も透らなくなり

僕の呼拍は 透きとおり 僕は何も 思わなくなり
愛が 部屋 ....
遠慮して 小さいほうを 二つ食う 天気のいい日はたまらない

家からは出ない
窓も開けない

 (つらいのだ)

去年の夏は猛暑で
「来年の花粉はひどいでしょうね」と
誰かが言っていた


   *


 ....
くうきを
よせあつめて
かためて
わたしをつくった
とてもうまくできたので
ふくをきせると
やあやあ
あとはすべてまかせたまえ
くうきのわたしは
さっそうとでかけていった
きょ ....
一心不乱の息づかいが
助詞をくるわせ
やつらのアイドルの地位を与えるのだ
何だ 君は
ただの委員長じゃないか
少しばかり髪が綺麗なだけじゃないか
笑ったりするな
海には
ばらまかれた空が広がる
雲はときどき
空を恋しがって飽和する
眩しいくらいに雨を降らせたなら
やがて雲は白い波になる

ふゆの海では
鳥は幾千もの残照と背中合わせで
お腹はい ....
焼けた町に流れる町内放送には暗号があります
シヴァー、する、
傾いたトーテムポールの影にはゆふゆふする群れ
浮力です、それは、黒からの、
パンの中のさかさまになった木の実は甘酸っぱいも ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
{引用=ぼくらは起きることを待っている偶然そのもの    by Thom e Yorke}


サジ加減まちがえないでね甘すぎるコーヒーなんて甘いだけだわ


狭すぎる棺桶だから埋められる ....
私が暮れた
それは見事な暮れ方だった
爆竹が散って
散っただけで火の気がない


何か分からないものが
動物に乗っていた
乗り回して
尋常でない速さでいってしまい
草原は暮れる
 ....
静かなひかりありました
わたしなにも言いませんでした

歩いていると辿り着きました
足下に打ち寄せてくる全ての波の約束を聴いています

ずっと前のところにはずっと前のことや
或いはずっと ....
それは 破綻だった 小さな部屋で
はじまっていた 壁が不必要に白すぎて
かといって 何を置けば あるいは ただひとつの
窓に 何色のカーテンをかければ その白が
中和されるのか わからなかった ....
空には幾世代もの飛翔した軌跡が
白く重なり
海には幾世代もの尾鰭の跡が
果てるともない波を繰り返している

そしてぼくらはときどき
幾世代もの記憶の上に立って
詩を書いていたりする
ち ....
 嘔吐- 間-
チックのアパルトメントの黙声
ベランダのラベンダーツが
風船の木星を射る
パチン! 破裂した木星から
徒花のシャワー 火壇では
枯れ木下 蛾列記した賛辞の
お可視の雨と無 ....
鈍く光る銀色のドアノブをひねり
といれに入ると
窓辺にはうす桃色の{ルビ薔薇=ばら}が咲いていた

水色のすりっぱには
背中合わせのふたり
男の子は贈る花を背に隠し
女の子は四葉のクロー ....
子供を抱いて病院を後にする。
今日は風が強く寒い一日だった。
子供の体が冷えないように
ぎゅっと抱っこしてあげて車まで小走りに行く。

車にて子供が「二人っきりの、きりってなあに? ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
液晶が 関東平野を東へ走る青年 を映す 速度にまつわる素朴な
感嘆は冷気にあてるとしぼむ はずだから「ああ」という呼気をふ
くらまさず口のなか でビールと混ぜてのんでいる 速度よりも  ....
厳しく枯れたアスファルトへ
刺さり損ね
刺さり損ね続ける、冬枯れの枝葉の
その陰、から
密かな微かな摩擦、それは残像です


かつて彼らは節足動物でした
密かなのは、そ ....
  

なにか?
とあまりにも
涼し気に微笑む君
のせいで
僕はとりあえず
牛乳飲んで
落ち着こうと思う
確か僕は
君の肩に手をまわして
さりげない愛情と
そこからなにげなく続 ....
それなのに
知らないリズムだ
ヘッドフォンから
グレーの土手を
吹き上げる風をR/L
掬いとる
冷たい鼓膜
乾いたロック
冬をもう少し浴びていたい
サイドウォークは選ばない
影を広 ....
何か、ひとつ書いたらテンション上がってしまった。
腹も減った。米を水にひたしてる間に、もうひとつ書こうと思う。
日本人シリーズ、行くぜ!

知っている人は知っているが、現在俺は英語圏に住んでい ....
パンとミルクと水滴とカエルが

手を繋いで飛び降りた

おかゆの中に飛び降りた

ぐつぐつぐつぐつ煮えちゃった

ああ 可愛いなと人間が

自然の原理といぶかしがって

 ....
宝石は黄昏
茜色の泣き声のように
かすかな叫びが
鳴りひびく

地平線の不安に
母はにがい魂を引き裂いて
貧しい明日を燃やしている

行方不明になった死骸が
ぼんやりとたなびき
 ....
まだ幼くて小さくて
舌がもつれる女の子
一所懸命読んでいる
あきはゆうぐれやまのはいとちこうなりてからすのとびいそぐさへあはれなり
小春日和の昼下がり
声高々と
空に届けと祈ってる

 ....
タランは耳が無い

タランは聞きたくない音が多すぎて

耳がなくなるように進化した

タランは子を産めない

タランは子供なんていらなかったから

子供なんて産めな ....
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何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
空襲警報の夜
逃げ遅れ
群衆に踏みつけられて
押し潰された
松岡君のランドセル
遮断機の上にも拡がる空
雨の日も
上がったり
下がったり
忙しい暮らしの中で
溜息をつく暇もない ....
ひょうしょうじょう
あなたは
とてもきれいな
おほしさまを
みつけましたので
ここにそのえいよをたたえ
いっしょに
てをたたきましょう
ならんで
かわらにねそべりましょう

 ....
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