夏の時計が
連れてくる

風の羽ばたき
夢のさえずり


僕は時計に
ぶらさがり

くらりくらりと
遊びます
俺は兎を探している。

寝坊したので言い訳を考えながら道を歩いた
今頃はたぶん3校時目の途中だろう
肩かけ鞄の中で筆箱がガタゴト、ガタゴトと

何かが足に触れ
振り向くと ....
強く握ってくびれた部分
思い出せない自分を思い出す
と それだけになってしまう
肩の後ろが持ち上がる

ペダルを漕いでまっすぐになる
間に合わない僕の目は何も持てず
少し余計に歩いてから ....
 ぽこぽこ。と気泡が浮いていく雨の日の窓拭き。はいつまでも終わらない雑巾がけに苛々して爪先で突いたガラス。に途端現れた大きな目玉に窓拭きは睨まれ。窒息。するかわりに、するする。と咽元につっかえた釣り糸 ....  
 
トン、と降り立ち 
やや振り返ると 
縁側に腰掛けた私は小さく笑っている 
あ、その儘で 
軒下で傘が鳴る音 
  
誰か、いたのだろうか、 
 
少女の死はあまりに退屈で ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる


あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
ぼくの
きもちが
がやがや
かいぎを
くりひろげて
おしもんどう
したって

へやの
そとの
よるは
むしのこえと
ほしのひかりと
ゆめへ
たびに
でているものの
 ....
君のおっきい手、好き

好きだった

好きだった君の
好きだったものたちは
またきっと
誰かが好きになる

でも、たぶん
私の好きが一番おっきかった


君のしらないこと ....
     ▲
    そして
   どこまでも
  群青の闇を往く
  魚のあとを追い
 かつての白い肌は
 鈍く焼けてしまった

  水の角を曲がり
  更に水を下る
  ....
ほしいほしいほしい。
ぜんぶぜんぶほしい。
なにもかもてにいれたいのは、
わがままじゃなくほんのう。

ほしいほしいほしい。
ぜんぶぜんぶほしい。
なにもてばなしたくないのは、
しゅう ....
ひろい
のはらいちめんに
ふりつもった
ゆきが
キラキラキラキラ
すんだ
あかいひかりを
はなちだすと
うまれたばかりの
あのこが
ぽつんと
そこにたっていた
やさしく
すな ....
壊れてしまった

ふとんばさみが

とりのような

弧を描いている。

夏のベランダ
君が泣く夢を見たので今日僕は
形在るもの凡てを憎んだ。
軒下で猫が鳴いた日
街は雨だった
雑音が混じる電話の
聞き取れない君の声
こんな日が原因かもしれない

街に
傘を持って
ついでに長靴も用意した
ばらばらに音が降ってくるので
軒下 ....
水族の呼気を満たし
肋骨を開いて浮く
揺らぎのなかで
ターン
28から7を引いたら残りはいくつになりますか
答えは0です
私は除かれた7だったから


  +


ことがそろそろ長くなってきたので
座ぶとんを引いてパチンと切った
ことは勢 ....
スクランブル交差点
にて
青信号を
待って{ルビ居=お}りました

賑やかに話す
女子学生の群れ
が 居りました

自転車に{ルビ跨=またが}り
先を急ぐ様な若い男 ....
108号室のスガワラさんは
ボンノーのかたまりのようなひとです。


っていっても子ボンノーですけど。


今日もまたカベごしに
「たかい、たかーい」
ってきこえてきます。
「たか ....
海からは程遠いこの部屋で
僕はパン生地をこねる
できるかぎり薄くひらたくのばす
それを焼くための釜がないこの部屋で


彼方の水面
君は手をかざしていた

何が見える?
「何も ....
泣くのが
難しいときは

笑うのも
難しいとき


ちゃんと
泣けるときは

ちゃんと
泣いとこ
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
  

守られないことを知りながら
またひとつ約束をする


もう切る指をなくしてしまったらしいので
嘘つきなのは僕のほうだよ

嘘をつく


今日はしゃがみ込んだ君の足もと ....
路上の車の窓ガラスを
ツバメの低空飛行が横切る
それを見ないふりをして
7月はやってくる。

その間にもわたしは
あなたのことを見ている

アジサイの花びらで
四つ葉を作ってよ。
 ....
こときり
それは一片の山が独りの溜息でさらりと崩されていくような!
こときり
それは深海の底の一握の砂が自重で潰れながらマリンスノーの夢を見るような!
こときり
それは小指の爪が出会う麒麟に ....
窓枠から漏れている気持ちを
ガムテープで目張りする
それで安心かというと
そうでもないらしい

困ったな
僕はそれ以上のすべを知らない


進みようのないことを
あれこれと堂堂巡り ....
ちががね、

(血がね、といいたいのだ)

ちががね、びよきだからね
あかちゃんのときからね
そうなの、ずっと

少女は枕に片頬つけて話す
ぼくは少女の枕に腰掛けている

ち ....
夢からはもう
とうに醒めてはいるというのに


僕の現実は
まるで夢に似てしまう



夜中でもなく
朝でもなく
ただの希薄な時間に



冷たくもなく
暖かくもない
 ....
あなたは
とてもかなしく
笑う。

こすもすの
ひろがりのように
笑う。

いきものの
さがをいとおしむように
笑う。
おぼうさんは
朝早く起きる
おぼうさんは
長い丸太の枕で
横一列になって寝る
おぼうさんは
剃髪した後
剃刀を
水で洗わない
おぼうさんは
沐浴をしても
身体を拭いたりしない
 ....
ぼいん 
ぶつかると
ぼいん ぼいん
はずみそう
おもわず
やっちゃいそうで
あぶない
でんしゃ
たもつさんのおすすめリスト(3902)
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