不機嫌な運転手の硬い毛髪の臭いに堪え
埃塗れの道を走り続けて永い時間が過ぎ
険しい人の顔が溢れ活気ある村落に着く
下半身に溜る不快な重量は増大してくる
乾季のただ中に晴れ上がった大インドの
 ....
ピンクレディーを聞いてます。
『S.O.S.』は踊れちゃいます。
自慢なの。

そんなことより、もう、12曲目。
早く、明日着ていく服を決めなきゃ。
 
  

  制服の短いスカートから伸びた二本の白い柔肌の足

  繭糸を紡いでできた足の線混ざりけのない清潔な線

  きず口を塞ぐかのように押し込んだあなたのそれは何かを語った

  ....
 
 朝 二台並んだクリーンベンチの前に座り
 ルーチンワークを始める
 もうひとつの椅子にはいつもの相棒Sが座る
 「サザエさん症候群」
 マスクでくぐもった声が話し出す

    数 ....
江戸へ留学中との便り届いた

冷房の部屋に江戸の伝奇小説

復讐奇談安積沼山東京伝

桜姫全伝曙草紙もまた

沖縄旅行のパンフレットの華美
 ねぇ知ってるわたし
 開襟ボタン二つ開けて
 コンコース
 階段上から三段目で
 すかすかメール打ってるふりして
 下からのぞくあなた みてて
 値踏みじゃなくて
 放課後さがすの
 ....
私から風が生まれる
気まぐれな風が生まれる
一瞬 あなたの風に吹かれて
少しだけ 大きくなったみたい

風は吹き止まない
時が決して止まらぬように
若い愛はまだまだ荒削りで
カタチが一定ではない
まだまだ真綿でくるまれた
うぶな部分を持ち合わせている
胸中は欲望の渦の中
独り暴走を始めている
だがその欲望にいやらしさはない
子供のミ ....
ふとした時に
小さな火ダネが
落ちてきました
 ゆっくりゆたかに
 両手のなかに

こんな小さなものなのに
私の全てに広がって
私の全てをあたためました

となりの人ももっていたの ....
 今
 そんなに強張っているけど
 肩の力を抜いて
 眉間の力も抜いて
 下唇の下の力も抜いて
 そしてなにより
 心の力を抜いたら
 自然に腹の力も抜けるから
 そしたら
 Boo ....
骨洗いの宿題はたいへんだ
僕は集中力がないから
いつも苦労する

僕のお姉さんは骨洗いが
とても上手だ

姉さんが骨を洗う姿は
とてもきれいで
僕は
自分のお姉さんなのに
変な気 ....
汗掻いてひたすら歩く狸の里

ハムもソーセージも食ってない

犬を連れた貴婦人ばかり糞をして

懐かしき乳房の重さはや夢か

なんて明るい人斬りの夏
・夏休み だけど気持ちは ホ短調
・葉の先に 色を落として 夏去りぬ
・星色に 輝く空を 見る日まで
・憧れて 流す涙の 速さかな
・白百合の 真珠連ぬる 丘に立ち
さびしい秋の夜の
さびしい田舎の
さびしい家の
さびしさが

さびしさのあまり
ちいさく凝って
足をはやして
ひょおんと跳ねる

さびしいね ひょおん
さびしいよ ひょおん
そ ....
光の彼方の地球では
時の流れが驚くほど速く

我々の一日が終わる頃には
すでに365日も過ぎているらしい


おやすみ織姫


また明日
会社を休んで
食卓の電卓の上に隠れてみた

電卓の5の上に立って
19731973と打たれたら
きっと楽しいだろうと思う

電卓の5の上に立って
14.26と打たれるのは
スリリング ....
横丁の角を
曲がると
公営住宅の
アンテナの遥か上
ライオンの
かたちした雲が
広いサバンナを
駆け抜けていた
これはうちが記憶する最後の景色
あんたの部屋の周りの最後の景色
タバコ屋は閉まってた
売れへんようになった酒屋さんも閉まってた
たこ焼屋はなんでかまた定休日で
あ、そっか
もう時間が遅いか ....
 感情の吐露です
  それは美味いのですか
  脂がのってるのですか
  私は場違いではありませんか
  大将、
  はちまき ずれていますよ
  ずれているのは何だっけ
  そ ....
外があまりにもしずかなので
わたしはまた音を失ったかと思いました
外があまりにもうごかないので
わたしはまた光を失ったかと思いました
外があまりにも秋らしかったので
わたしはまだ冬がきていな ....
全ての女の子へ
王子さまは
かえるだったりするのだろうから
玉子さまだったりもする
当然、白馬になんて乗っていないし
スポーツカーなんか持っていないかと思われ
運転免許だって持っている ....
うすよごれた
鍋に
ぜんぶいれなよ
なぁ


あたたかいふりをして
わたしの隣を歩く魚
ララと呼んだ
われ鍋に閉じぶた


あれが鍋です
今はれきしのしゅんかんです
椅 ....
人間は牛じゃないのに

大砲は豆じゃないのに

あれは

きっと

花壇の音







 
                       詩集「時遊時間」より
近くの小学校から
家路のメロディーがかすかにきこえる。
むくどりが騒ぎながら巣に帰る。
そろそろ帰ろうと思って土手に登る。

いつも歩く河原の
何度も踏みしめた砂地。
そこに蟻地獄がいる ....
真冬の風に押されて入る
どこか樟脳くさい昆虫館は
暖房でひどく乾燥して。
こんな昆虫館には必ずいる。

この大物を忘れたら
昆虫少年たちが怒るものね。
確かにすばらしい虫だものね。
あ ....
野生の呼び声を真似て 空を見上げる
数えられる雲の数だけ数えられる仲間と
数えるのを待ちながら数えられない他人たち
結託して
町の廃工場でシンナーを吸う
煙突から見える空は黒い
もしくは見 ....
たくさんの気持ちの詰まったお部屋。
女の子は泣いていました。
ここから、出て行きたいといいました。

さあ、腕の見せ所だわ。

分からず屋がいっぱいいるから、いけないんだわ。
だから、傷 ....
お母さんは免許を持っているのに、
自動車を運転しません。

恋人はふたり必要なのかしら。

わたしはおせんべいをばりばりたべながら
考えました。

色気も何もないのよね。
時代遅れにもわたしは、携帯を持っていません。
だから、あなたとの連絡手段は電話だけ。




最近、電話線をひっこぬきました。
何かを伝えるために生まれた
それが 私

けれど何を伝えるのか
けれど誰に伝えるのか
忘れてしまった 時の中に
それも 私

たぶん言葉ではうまく言えないだろう
たぶん涙がでてしまう ....
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