ハマダラカを
駆逐しようとして
浜口虎之助は死んだ
農園で脳炎で死んだ

彼の一人息子は
カイゼル髭を蓄えても
いつも腹が鳴っていて
形見の蝦蟇口は空になり
パンの耳も囓れな ....
となりで
しばふにねころんだひろこちゃんが
りょうてをそらにのばして
ぐー ぱー
をくりかえした
おいしそうなくもが
ながれている
わたしあのへんかなあ
せのたかいきの
てっぺん ....
朝がじっとしていると
お昼が朝を食べてしまい
その食い滓がたくさんの花になる
たくさんの花に虫が寄ってきて
管をのばして蜜を吸っていると
いつの間にか虫はそれぞれ夕くれで
管のさきから
 ....
ある日どういうわけか引力が真横になって
ぼくは壁に頬を擦りながら世の中の右側で暮らしはじめた

世の中の右側はページを捲る神経が発達していたので
それに重力がかかるのは不便であったけれどわくわ ....
大きなスズメバチが
まるで土下座しているみたいに
地面にへばりついていた。
よくみると
それは死んでいた。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=31137

僕は批評なんて書けないよぅっていつも思ってます。
でも、読んだ詩について感想を持つことはとても大切だ ....
標識は錆びていて
わたしたちはそこでよく待ち合わせた
林檎のかたちの金属につまづいて転んだ
ときにできた傷がちょうど膝のところにある
おちくぼんだそこをなぞるのが癖だったのだけれど
きみの指 ....
エコロジーと言う言葉を聞いて
目から鱗のような気がした
うじうじと薄暗い家の内に
引き隠っていた数年間
知識の歩みは着々と進み
知らない間にエコロジー(生態系)
などという難しい言 ....
最後の叫ぶ声も漬けられた
漬けられた声は日持ちがするので売りやすいのさ。

カブ屋がカブに乗り、歌舞伎町から兜町に行き、被りものごと過分のアスファルトに漬けられた!!
大声 ....
飼っているどうぶつの火傷に息を吹きかける、
さます、さます、さます、
動詞のひらがなは、呪文みたいで、さます、
昨日は、ふるいカセットテープレコーダーの埃をはらって、
並んでいる、くろ ....
  手のひらの中に
  そっと星を隠していたら
  夜になって光りだし
  銀河系宇宙であることが
  ばれてしまった

  それは蝶のように
  よぞらをかざって ....
花びらを散らした
プリーツがはためいた
折り目に畳まれたストップモーション
フロントガラスがクラッとする
FENは聞かない
ウェザーリポートはきらいじゃない
アメリカ軍はレインシャワーをし ....
<雪見カンガルー>

どうしても雪の白に溶け合わない
自分の体を恨めしく見下ろすと
袋の中で子供たちが
凍えながら見上げている



<嫌がるラクダ>

ラクダのコブは脱着可 ....
私たちはいつまでも春の光を浴びて輝いていたい
白梅をそういう顔をして私たちを眺めている

そんなことはけっして適わないことだけど
緋毛氈に座りにぎやかな白梅を眺め
屈託なく笑いおしゃべり ....
 

   鐘が鳴る
   各関節が反応する
   生きるのだ
   木の芽
   下草は
   萌える準備を始めている
   坂は長い
   峠だ
   いつも峠の天辺にいる
 ....
島へいきます。
島というのは、となりまちのことで、ボイラーをつくっている会社が、多くあります。
となりまちは、ボイラーをつくっている会社が多くあって、しましま、という名前です。
錆びついた、 ....
骨は笑わない
笑うのは肉ばかり
ぼくらがとても満足して一日を過ぎていっても
どこかに不安が残っているのは
肉の下で無表情に暮らす骨があるからだ
けらけらと笑う女よ
それはおまえの本心ではな ....
キミたちに未来は任せた
なんて言えるわけない
世の中が日々変わってゆくから

未来を担う子供たちは
最早 ゆとり教育の実験台だ
いびつな部屋の構造は
上下が逆転しているから
ぴかぴかのミラーボールが
生えていて
生まれたての光が
おとなしく回転するから
豹柄の少女も大人のふりして
がらがらと楽器を鳴らす
 ....
なんでおとなはこーひーをのむの?
おいしいからさ
じゃあのみたい
ダメ、これはとても苦いよ

なんでおとなはおさけのむの?
おいしいからさ
じゃあのみたい
ダメ、これはとても苦いよ
 ....
いつまでもぼくは待ちつづけた
待ちつづけていると
いつしかぼくには重力が堆積して
不確かな形になっている

見上げると
空は鳥につかまって
ぼくの上を慌てながら広がっていく

ときど ....
感情の糸をわたる指先は
安いヴァイオリンのように響いて
逆立つ髪を宥めれば
傾いた首の方へ流れてゆく


(鼓膜を抜けて届いた先には
 やわらかいあなたがまるまっている)


明滅 ....
若い!!のに 独り善がりの世界平和的願望
たったひとつの詩を書いて 疲れたツラして
修羅場を幾つも潜り抜けてきたみたいに
”闘うのもラクじゃないね” だなんて…


若い!!のに カッコウ ....
「私には何もない」と絶望して言う君には
「私には何もない」という言葉がある
なんて言葉の綾取りよりも、
ずっとずっと大切な夕食が君には残っている
君のために飛び切り美味しいパエーリャを僕が作る ....
朝 あなたは やって来て
部屋の そこここは せせらぎ
時間は 急速に 速くなり
そうして あなたの声の他は 何も透らなくなり

僕の呼拍は 透きとおり 僕は何も 思わなくなり
愛が 部屋 ....
遠慮して 小さいほうを 二つ食う 天気のいい日はたまらない

家からは出ない
窓も開けない

 (つらいのだ)

去年の夏は猛暑で
「来年の花粉はひどいでしょうね」と
誰かが言っていた


   *


 ....
くうきを
よせあつめて
かためて
わたしをつくった
とてもうまくできたので
ふくをきせると
やあやあ
あとはすべてまかせたまえ
くうきのわたしは
さっそうとでかけていった
きょ ....
一心不乱の息づかいが
助詞をくるわせ
やつらのアイドルの地位を与えるのだ
何だ 君は
ただの委員長じゃないか
少しばかり髪が綺麗なだけじゃないか
笑ったりするな
海には
ばらまかれた空が広がる
雲はときどき
空を恋しがって飽和する
眩しいくらいに雨を降らせたなら
やがて雲は白い波になる

ふゆの海では
鳥は幾千もの残照と背中合わせで
お腹はい ....
たもつさんのおすすめリスト(3902)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それからの孤島- あおば自由詩305-3-16
そら- アンテ自由詩505-3-16
メルヘン食物連鎖- tonpekep自由詩3*05-3-15
プレゼンテーション- tonpekep自由詩3*05-3-15
スズメバチ- 大覚アキ ...自由詩1*05-3-12
たもつさん「サイレン」を読んで(感想文)- ベンジャ ...散文(批評 ...3*05-3-12
タブレット- shell-lamb未詩・独白305-3-11
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深層- tonpekep自由詩2*05-3-4
未来を担う子供たち- 自由詩4*05-3-4
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大人の事情- 自由詩3*05-3-3
法則- tonpekep自由詩4*05-3-3
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うそつき(みんなのうた)- 虹村 凌自由詩6*05-3-2
ラ_パエーリャ_パラ_マニャーナ(明日のためのパエーリャ)- Tsu-Yo自由詩605-3-2
指先のソネット- tonpekep自由詩6*05-3-1
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花粉症- ベンジャ ...自由詩8*05-3-1
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準備- 吉岡孝次自由詩305-2-28
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