私たちはいつまでも春の光を浴びて輝いていたい
白梅をそういう顔をして私たちを眺めている

そんなことはけっして適わないことだけど
緋毛氈に座りにぎやかな白梅を眺め
屈託なく笑いおしゃべり ....
 

   鐘が鳴る
   各関節が反応する
   生きるのだ
   木の芽
   下草は
   萌える準備を始めている
   坂は長い
   峠だ
   いつも峠の天辺にいる
 ....
島へいきます。
島というのは、となりまちのことで、ボイラーをつくっている会社が、多くあります。
となりまちは、ボイラーをつくっている会社が多くあって、しましま、という名前です。
錆びついた、 ....
骨は笑わない
笑うのは肉ばかり
ぼくらがとても満足して一日を過ぎていっても
どこかに不安が残っているのは
肉の下で無表情に暮らす骨があるからだ
けらけらと笑う女よ
それはおまえの本心ではな ....
キミたちに未来は任せた
なんて言えるわけない
世の中が日々変わってゆくから

未来を担う子供たちは
最早 ゆとり教育の実験台だ
いびつな部屋の構造は
上下が逆転しているから
ぴかぴかのミラーボールが
生えていて
生まれたての光が
おとなしく回転するから
豹柄の少女も大人のふりして
がらがらと楽器を鳴らす
 ....
なんでおとなはこーひーをのむの?
おいしいからさ
じゃあのみたい
ダメ、これはとても苦いよ

なんでおとなはおさけのむの?
おいしいからさ
じゃあのみたい
ダメ、これはとても苦いよ
 ....
いつまでもぼくは待ちつづけた
待ちつづけていると
いつしかぼくには重力が堆積して
不確かな形になっている

見上げると
空は鳥につかまって
ぼくの上を慌てながら広がっていく

ときど ....
感情の糸をわたる指先は
安いヴァイオリンのように響いて
逆立つ髪を宥めれば
傾いた首の方へ流れてゆく


(鼓膜を抜けて届いた先には
 やわらかいあなたがまるまっている)


明滅 ....
若い!!のに 独り善がりの世界平和的願望
たったひとつの詩を書いて 疲れたツラして
修羅場を幾つも潜り抜けてきたみたいに
”闘うのもラクじゃないね” だなんて…


若い!!のに カッコウ ....
「私には何もない」と絶望して言う君には
「私には何もない」という言葉がある
なんて言葉の綾取りよりも、
ずっとずっと大切な夕食が君には残っている
君のために飛び切り美味しいパエーリャを僕が作る ....
朝 あなたは やって来て
部屋の そこここは せせらぎ
時間は 急速に 速くなり
そうして あなたの声の他は 何も透らなくなり

僕の呼拍は 透きとおり 僕は何も 思わなくなり
愛が 部屋 ....
遠慮して 小さいほうを 二つ食う 天気のいい日はたまらない

家からは出ない
窓も開けない

 (つらいのだ)

去年の夏は猛暑で
「来年の花粉はひどいでしょうね」と
誰かが言っていた


   *


 ....
くうきを
よせあつめて
かためて
わたしをつくった
とてもうまくできたので
ふくをきせると
やあやあ
あとはすべてまかせたまえ
くうきのわたしは
さっそうとでかけていった
きょ ....
一心不乱の息づかいが
助詞をくるわせ
やつらのアイドルの地位を与えるのだ
何だ 君は
ただの委員長じゃないか
少しばかり髪が綺麗なだけじゃないか
笑ったりするな
海には
ばらまかれた空が広がる
雲はときどき
空を恋しがって飽和する
眩しいくらいに雨を降らせたなら
やがて雲は白い波になる

ふゆの海では
鳥は幾千もの残照と背中合わせで
お腹はい ....
焼けた町に流れる町内放送には暗号があります
シヴァー、する、
傾いたトーテムポールの影にはゆふゆふする群れ
浮力です、それは、黒からの、
パンの中のさかさまになった木の実は甘酸っぱいも ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
{引用=ぼくらは起きることを待っている偶然そのもの    by Thom e Yorke}


サジ加減まちがえないでね甘すぎるコーヒーなんて甘いだけだわ


狭すぎる棺桶だから埋められる ....
私が暮れた
それは見事な暮れ方だった
爆竹が散って
散っただけで火の気がない


何か分からないものが
動物に乗っていた
乗り回して
尋常でない速さでいってしまい
草原は暮れる
 ....
静かなひかりありました
わたしなにも言いませんでした

歩いていると辿り着きました
足下に打ち寄せてくる全ての波の約束を聴いています

ずっと前のところにはずっと前のことや
或いはずっと ....
それは 破綻だった 小さな部屋で
はじまっていた 壁が不必要に白すぎて
かといって 何を置けば あるいは ただひとつの
窓に 何色のカーテンをかければ その白が
中和されるのか わからなかった ....
空には幾世代もの飛翔した軌跡が
白く重なり
海には幾世代もの尾鰭の跡が
果てるともない波を繰り返している

そしてぼくらはときどき
幾世代もの記憶の上に立って
詩を書いていたりする
ち ....
 嘔吐- 間-
チックのアパルトメントの黙声
ベランダのラベンダーツが
風船の木星を射る
パチン! 破裂した木星から
徒花のシャワー 火壇では
枯れ木下 蛾列記した賛辞の
お可視の雨と無 ....
鈍く光る銀色のドアノブをひねり
といれに入ると
窓辺にはうす桃色の{ルビ薔薇=ばら}が咲いていた

水色のすりっぱには
背中合わせのふたり
男の子は贈る花を背に隠し
女の子は四葉のクロー ....
子供を抱いて病院を後にする。
今日は風が強く寒い一日だった。
子供の体が冷えないように
ぎゅっと抱っこしてあげて車まで小走りに行く。

車にて子供が「二人っきりの、きりってなあに? ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
液晶が 関東平野を東へ走る青年 を映す 速度にまつわる素朴な
感嘆は冷気にあてるとしぼむ はずだから「ああ」という呼気をふ
くらまさず口のなか でビールと混ぜてのんでいる 速度よりも  ....
厳しく枯れたアスファルトへ
刺さり損ね
刺さり損ね続ける、冬枯れの枝葉の
その陰、から
密かな微かな摩擦、それは残像です


かつて彼らは節足動物でした
密かなのは、そ ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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花粉症- ベンジャ ...自由詩8*05-3-1
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MOTION_PICTURE_SOUNDTRACK- 本木はじ ...短歌505-2-27
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