デート
お天気良好
あなたに会いたかったはずなのに
それは思い込みだったかな
わたしはご機嫌が斜め
こんなにつまらなくて
退屈で
イライラするのはなんでだろう
あなたが退屈と言うことで ....
「なぁ、萩原、そんなに落ち込むことないって
他人なんか気にするな。お前のこと分かってないんだよ
俺は分かってるよ。お前はほんとにいい奴さ、萩原
恥ずかしいけどお前がいるから生きてる、ってか
俺 ....
夏のことをよく知っている人がいて
その人は
例えば緑の葉っぱを重ねたような人で
ときどき
鮮やかな花を咲かせていたりする

ただ画家がその人の絵を
描こうとするとき
その人は
たちま ....
飛行機の降下
街外れの丘の上で
シャボン玉を生産する子供の頭上
地面すれすれの疾走
弾けていく無数の音は
つかみ損ねるよりも速く
私たちの隙間に落下していく


間に合わないというこ ....
「杭 1」

杭を打つ
鍵の形の
杭を打つ

今、一万本打ち終わった

コーン コーン コーン コーン

からっぽのあちらこちらに響いている
杭を打つ音

吹く風
さざ波
 ....
こどもたちは でかけたから
ふたりで ひきこもり
ちちくりあいましょう
さんかくもくばにのって 
いけるところまで いきましょう
真夜中にみみつる象の王国
四色ボールペンで印をする巨象と
一列に並び期待する小象

真夜中にみみつる草を食む象の群れ
ささやかな50mの小川に群がり
300?の草原を覆う食用の象

あ ....
無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
ゆれるこころに
アンギラス
鋸鮫の夾竹桃

吹っ飛んだ冠に
ことばを入れて
かわずの寝床に
ヒナゲシを

ふりむけ
そこのけ
キリギリス
二人の隙間は
狭すぎる

 ....
 道端の親切にありがとうを言うおばあちゃん
 電車のなか転職雑誌を広げて居眠りをするおじさん
 パパの腕の中幸せそうにねむる赤ん坊
 雑踏の中 たちどまるわたし

 たすけてといえない教室
 ....
バルコニーに上がって
退屈なときは
シャボン玉を吹いたり
ハモニカを吹くんだ
風がさわさわとして
気持ちが好いよ
近所の子供が自慢そうに言う
最近引っ越してきたばかりの子で
2階建 ....
また、ここに夏がやってくる
僕の広げた手のひらの内側
少しうつむきがちな背中にも
広げた葉っぱのトンネル
その先の坂道は空へ消えていく
青い青い夏、遠い遠い世界
少しずつこの街からは何かが ....
1988年の秋に、私はそれまでの詩のかき方を精算すべく、個人詩誌「風羅坊」を創刊しました。コンセプトは、短く、平明で、身辺的であること。そこにはそれ以前に親しんできた現代詩的な構文への反発がありました .... 六月、朝は煙の中から浮上していく
昨日積み残してきたものは
もう何処にもないかもしれないと
溜まってしまった風の中に体を傾けて
もう一度目を閉じていく
泳げない朝に見る夢は
煙った街から突 ....
腐るまえに
食べます さかさにして 
付け根のあたりを
ひらいて
吸って
養豚場から柵を跳び越え豚が逃げ出した。
ラジオを首からぶら下げて。
 田んぼの稲は真っ青。そこを豚は一直線に突っ切って
町の市場へと向かう。ラジオは大音量で、
「豚肉が高騰中!」と報じている。 ....
1……うん
2……うん
3……うん
サンダル履いてこ


アツは夏くてサンダルでないと
図書館行くときも卵買いに行くときも
ゆっくり歩いて キュッ キュッ
帽子は麻製つば広し
変則 ....
白いペンキを買ってきて
塗りつぶした
とにかく全部塗りつぶした
ぺたぺた
わたしの
痕跡はきれいさっぱりなくなった
ぺたぺた
とても静かになった

丘のうえの大きな木のした
ご ....
宴もたけなわに ぬけだして
トイレで もどすのは
ふつうです 血へどを
吐いては飲みなおすのが
基本ですので
どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる

空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
  

卒園式ではいつも以上に
園長先生のお話 長いね
と うちの子供が気にかかる
寝てはいないか
ちょっかい出してはいないか
そんな心配もなんのその
みんなちんまりと神妙な面もちで
 ....
パラパラとガラスをたたく

大地から沸き上がるあつさと

ねつの滴りに

味サイが帽子を揺らす

アスファルトは硝煙のかおり

かさのはながさく

しばし 追憶にまどろむ
忘れない
高い小さな窓から覗き込んだ時間を
校舎の隅、零れていた笑い声の隙間に混ざった寂しさを


夏だった
世界がゆっくりと溶けていくまでの時間を
知らない、知ることもない
あと少し ....
世界一小さい公衆トイレ(それはおれんちの、そして君んちのトイレ)
で、ギャルソンが生まれた。趣味の悪い蝶ネクタイをしていて
手に乗せた皿の上には、ご主人様どうですか?といわんばかりに
蛙の死骸が ....
「ねぇ、ウインクしてみて」
と言われて
どちらが利き目だか迷った

迷うようなウインクに
どれだけの効き目があるのかな
とボクが言ったら
「迷うようなところがいいのよ」
と彼女は右目で ....
レッグウィップレッグウィップ。足元にじゃ
れつくウィップ。遠ざかる遠吠えにウィップ。
深夜のアスファルトに水滴。薄い雨粒。オゾ
ンの微膜が地表にはびこり地球を覆いつくす。
オゾンウィップオ ....
  
  
どうして
こんなにも
遠くなってしまうんだろう


君の温もりの届かない場所へ
朝の
くうきを吸いに行く


そこにはもう

玉砂利の向こうで
手を合わせる ....
おくればせの真昼
季節はずれの発情
そこここに信管を潜め
それでも無心に回り続ける天体の
うわべもなかみも
総花の躁

 嗚呼人類文明ノ日輪ハ隠レタリ
 我唯内的生命ヲ以テ爛堕ノ世情ヲ ....
チョコレート色の夜が
しずくに溶けて 流れ出す
とろりとろりと
自分ばかり見て
しずかに ひそかに
排水溝へ落ちてゆく

私の足元を
暗い色のしずくが
うずを巻いて とりかこむ
逃 ....
右へ行くと睡蓮が
左へ行くとアヤメが
池の真ん中で
悩むわたしは錦鯉
卵をたくさん産んだよ
こどもたちは
みんな
ヤゴに食われたよ
わたしは錦鯉
ゆらりと泳ぐ
バクバク食べる
太 ....
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
切り捨て御免- チアーヌ自由詩905-7-6
寓話_親友- クリ未詩・独白205-7-6
夏男- tonpekep自由詩21*05-7-5
疾走- 霜天自由詩805-7-5
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象みみつる- 魚骨堂自由詩205-7-3
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身体気象情報- あおば自由詩2*05-7-2
みちばたで- 八月のさ ...自由詩405-7-2
ベランダで栽培するプチ・ボーイフレンド- あおば自由詩1*05-7-1
ただいま、に向けて- 霜天自由詩1105-7-1
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泳げない朝に- 霜天自由詩1105-6-30
そろもん(据膳の話)- みつべえ自由詩205-6-28
ブタラジオ- プテラノ ...自由詩5*05-6-26
サンダラー- ヤギ自由詩3*05-6-26
ペンキ- アンテ自由詩405-6-26
そろもん(宴会の話)- みつべえ自由詩405-6-25
空の形- tonpekep自由詩45*05-6-25
しらやまさんのこと(4)- AB(な ...未詩・独白605-6-25
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あの日、飛び越えた五線譜を- 霜天自由詩705-6-24
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ウインクのききめ- イオン自由詩2*05-6-23
ライト、ライト、レフト(ウィップ)、ヴァース- いとう未詩・独白9*05-6-22
しらやまさんのこと(3)- AB(な ...自由詩3*05-6-21
微熱さめやらず- Dolly自由詩205-6-21
雨のあいだに- 竹節一二 ...自由詩505-6-21
池の鯉- チアーヌ自由詩305-6-21

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