烙印を押してくれ                              
この世でもっとも繊細な風力計にも                    
触知されない樹木の呼気を           ....
歩道橋の階段に足をかけたのはもう深夜で
街道をゆきかう車のライトがやけにはやい
ひさしぶりに気分が昂ぶっていてなんで
突然そんなふうになったのか皆目わからない
下半身から力がぬけてよろよろとた ....
いつものとおりだと

泣いてしまうので

美味しいお菓子の作り方で

カレーを作る


  
言葉の王国には
言葉の王様が住んでいて
ある時は
言葉の災いや悲しみに弄ばれ
時には言葉の民や王妃が
言葉の命を落とし
またある時は
言葉の試練が押しよせ
みんなで言葉の手を取りあ ....
  夕陽に向かって



加賀一の宮駅裏の公園から
手取川にかかる橋を歩き
まん中のちょっと手前で
深く一息


  トン トン トン トン と
  公園の方から三つ過ぎの僕がや ....
ある乳飲み子は
愛ある母の乳を飲み
栄養の意味を知らずとも
子供に育ちゆきゆきて

ある男子は乳を忘れ
愛撫ゆえに乳首を吸い
重ねる日々に乳房を選び
ある日衰えを知ってゆく

ある ....
夕焼けは赤いばかりではない
夕焼けは時々青く見える
悲しい夕焼け 青い夕焼け
はっきりとでなく ぼんやりと
はるか遠い夢は輝く

悲しい夕焼け 冷たく輝く
流れた涙は過去へと消えていく
 ....
暗がりのなか
細い光に照らされて
一匹の蛇が泣いていた
目を閉じたまま
わずかに汚れた白色に
かがやきながら泣いていた


蛇から少し離れた場所に
ひとりの少女 ....
古い写真
同じ年の子供たちが
いっせいにポーズをとって
こちらを見ている
覗き返す
私と
唯一
目が合わなかった
十歳の私

偏屈な子供
いつもみんなが
ガラスの向こうにいるよ ....
  影だけが落ちていて  拾い
  においだけが落ちていて  拾い
  ねむりだけが落ちていて  拾い
  線路の上をゆく雲と月に
  拾いものでいっぱいの両腕を照らされ
  歩 ....
また降ってきた
ぼくは樹木に身をよせ 心を
誰からもみえない角度にかたむけて
ときおり
満ちてくる静けさを
溢れるまえにこぼす
こんな美しい雨のなかでは
ひとも盆栽のように育つだろう
五月に入ると
死んだ詩人のことを思いだす
いつもへんに悪ぶっていたな
「ユリシーズはどこにもいないね」
そう言って
はなやかに降りだした雨の街路に
出て行ったきり
忘れたのか 置いていっ ....
 私事ながら、私の詩を評価する方法には3種類ある。(どうでもいいだろうが、一応入りなので読んでいただきたい。すっ飛ばしても影響は無いが。すっ飛ばしたい方は、「見えない」から読んでいただければよろしかろ .... 全然違ってしまったときには
炭酸のような音楽を



太陽が間近の窓で
メッセージを少しだけ受信する先の
光って白くなってしまって
見えないのは
ただの 気のせいさ




 ....
寒さが染みてきて
壁から伝ってくる


暖房を酷使しても
革のソファは冷たくて
ふたり絡まりあっていても
耳に吹きかける息が白くにごる


かつて
部屋の中で燃えていた
暖 ....
溶けた青色を見つけられないまま
虹は消えてしまった
ビルに反射された心音がふるえて
空も消えていく
取り残されたうろこ雲が溺れそうで
それだけはおんなじ、ね

身体を作り直そうと
くち ....
雨季のタレーがなみだつ。かなしみをたたえて、
すぎさってゆく時間をつらぬいて、
浮世のゆれつづける、虚実のいろがみえる。
とおい、タレーのかなたの国へ、ぼくはかえる。

すぐそこにきてい ....
みえこ                                 
きみはぼくの肉体の                           
ひいていく最後の熱量をはかる者          ....
その意見については                           
おおむね賛成なのだ                              
ぼくらは一緒に腐れていく関係だから     ....
たとえばそれは
黄色と黒の表紙がついた
どこにでもあるスケッチブックで
軟らかい鉛筆を握って
記憶の底の君の笑顔を
なぞってみる
のだけれど

たとえばそれは
終電を逃しちゃった
 ....
    私が「知っている」と言うとき
    知らない何かがひとつ生まれる
    その終わり無き巡りのひとつひとつを
    深く 浅く 
    許してやりたい
もう何年もおまえをまっている。
とてつもないながい時間がすぎて、   
過熱した脳がすうっと凍結する。
雨のはげしくふる朝、ぬれねずみのおまえがやってきて、

にっこりわらう。ラオスとの ....
ぼくは最近おなかが出てきた                                 
だってみえこが言うんだもんなあ                                      ....
風にのって                                                             
ぼくのつぶやきが                         ....
雑音らしい特徴を失ってとめどもなく流れていく
居心地の悪さだけを蹴飛ばしたら
あの風船は中身が抜けていくまで空に降り続ける
そんな雨の中で ボールだけ見えなくなる

てんでばらばらの行き先を ....
震えるような歌声が
体の中を巡る
両手で耳を抑えて
細く細く研ぎ澄まし
正確なリズムを
その歌の意味を
聞き取る鼓動

きっと
泣かなくてはいけないのだろう
泣きながら生きなく ....
コウテイペンギンは考え中
どうしようかと考え中
キングとクイーンよりどこがすごいのか
ただ体が大きいだけなんて人に言えないから
何か言い訳しなきゃと考え中

コウテイペンギンは考え中
ど ....
常夏の夜の底でぼくはアジアを抱いた。
こがね色にきらめくまばゆいタレーの中で
すぎさったはずの貧困がものがたられた。
あくことのない想像力の肉の中で、

一〇〇〇人の男とまじわった女はも ....
 厳格そうな大人達の話が終わり、気がつくとその部屋はベッドだけ。転校を余儀なくされたが、忌々しい両親はもういない。代わりに私に与えられたのは空白。両親からの残り物は、ランドセルに文房具と教科書。それか .... 空は飛ばない
翼を広げ
駆けまわる
青い空の下
一面の白に
みんなみんなで
足跡つけて
よたよたと
たもつさんのおすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
烙印を押してくれ- よねたみ ...自由詩404-1-16
たちくらみのバラッド_- 狸亭自由詩204-1-16
美味しいお菓子の作り方_2- AB(な ...自由詩204-1-16
王国- アンテ自由詩404-1-16
夕焼けが足りない_12- AB(な ...自由詩404-1-15
人間- 純太自由詩504-1-15
青い夕焼け- 春日野佐 ...自由詩504-1-15
ノート(夏の蛇)- 木立 悟自由詩804-1-15
視線- 岡村明子自由詩704-1-15
ノート(39Y・6.5)- 木立 悟未詩・独白3*04-1-15
また降ってきた- よねたみ ...自由詩704-1-15
五月に入ると- よねたみ ...自由詩404-1-15
見えない(たもつ様作)〜公正とは何か〜- ポロリ散文(批評 ...2*04-1-15
炭酸のような音楽を- nm6自由詩604-1-15
暖炉- 岡村明子自由詩704-1-15
泳げないひと- からふ自由詩904-1-14
タレー_6- 狸亭自由詩404-1-14
みえこ- よねたみ ...自由詩804-1-14
その意見については- よねたみ ...自由詩504-1-14
輪郭だけが残っている- 山田せば ...自由詩904-1-14
ノート(39Y・12.24)- 木立 悟未詩・独白3*04-1-13
タレー_5- 狸亭自由詩204-1-13
ぼくは最近おなかが出てきた- よねたみ ...自由詩604-1-13
風にのって- よねたみ ...自由詩504-1-13
雨の日_−窓際にて−- あやさめ自由詩204-1-12
「理由」- kay自由詩204-1-12
コウテイペンギンの憂鬱- ポロリ自由詩104-1-12
タレー_4__- 狸亭自由詩104-1-12
Give_me- Terry自由詩1*04-1-12
- 半分自由詩204-1-12

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