師と呼ばれる男と
弟子が出会ったのは
ゴギと呼ばれる岩魚が棲む渓流で
両岸を繁みに覆われた小さなポイントだった
弟子は師の手造りルアーを3個藪の中に投げ込み
その夏最後の渓流釣りを終らせた
 ....
無い知恵を絞っても
さまざまに思いつくことは
己一人の生き様だけで
それぐらいしか思いつかぬ
そんなものでこの世を測っても
いい加減が
疑わしい物を計るのだから
腑に落ちる話にはならない ....
指先を
もてあそぶのが好きか
聞けば そんな事は無いわ、と
君はいつも苦く笑いながら 応えましたね


最近ね、よく、虫になった夢を見るの、
虫よ、羽の生えた、音を鳴らして飛ぶ、虫。 ....
通勤電車でまいにち通りすぎる
田んぼの景色
あぜ道のとちゅうにちょこんとすわって
毎日欠かさずに
電車を見おくる親子の犬がいて
気になって気になって
もよりの駅で降りてみた
当てずっぽう ....
色々と大袈裟に語られることが多いから
一つを信じるにも力が必要で
惑わされないように見ないように
うつむきながら加速していく

こんな時代を
ゆっくりと流れていくのは
夕暮れくらいなのか ....
なんか今日は疲れたなあ
雨だったし

なんか今日はやる気がないなあ
酒のんだし

じゃ
そゆことで

明日も
また会えるでしょう
たぶん

たぶん ね
スライド、スライドしていく音階に、立ち止まるための目印はない。ギター、弦の上を滑ってゆくぼくらの、とめどないものを抑制する旅。そしてタブ、タブ譜を読むためのフレット、フレット。区切りをつけて、数を数え .... 上空を旋回する鳥
海の上を跳ねる魚
空中でひらひら浮かぶ蝶
強い風に集って走る種子
飛行機雲と共に舞い上がる人々

地上に立つ私の足元に影
太陽が低く落ちたら
延々伸びて 陸を飛ぶ
 ....
虹という名の プールで
きみは 泳ぎ続ける

その指の先に
何を みているの

虹という名の プールは
きみを 自由に泳がせ

誰からも
ぼくからも

きみを 遠ざけてしまった
網膜が揺れる
それが私の波動

井戸のように深い深い水底から
すっと浮かび上がり
光りの前で躊躇する
それが私の波動

その一瞬を見逃さなかったあなたは
あまり私の目を見なかった
セックス なんてするもんじゃない
間違えてしまうから

愛すること
わかりあうこと
歯車は逆転フォース
許しあうカタルシス
言葉だけ ナルシス

気持ちいいことは他にもあるのに
あ ....
その刹那
滲んだ夜景の濡れかたが
酷く美しかったので
そのガラス越しに 
くちづけてみました

落ちて逝く様を
見られたくなかった
と言うのが事実でありますし
本当はどうでも ....
粘土でできた空飛ぶ天使が
すごいスピードで
逃げていく

青空は遠く

やたらに暑い

ぐらぐら揺れる歩道橋の上で
動けなくなり
足元の床が
抜け落ちるような

そんな気がし ....
今日の空は
雲ひとつない晴天
なのに
世界の人の中には
暗い影を心に持つ人がいて
せっかくの
満開に咲いた桜の木にも
吹きつける春のそよ風にも
目をくれずに佇んでいる
もったいないよ ....
ついに血と樹液をかえて
バラのように笑ってみせても
風が吹けば くずれてしまう

そこは幾層もの雲におおわれ
とても降りて行けない
ぐにゃぐにゃの階梯に すがって泣いても

いつだって ....
 押し寄せる津波
 好きの次が嫌いならいい
 息を止めて波に沈む
 やり過ごすために

 だけど体は自然に浮いて
 嫌いの次に好きが来る

 いつまでこれを繰り返す
 好きの次にはや ....
「クラシック」

稲穂の先端が
千切れて跳んで
千切れて跳んで
潮騒が跳んで流れる
音符が嵐が金色を色づけていく
鼓動と音階鼓動と音階鼓動
休符が僕を梳ってしまう
その
傷口のしぶ ....
ハルシオンed網膜捉える
緑青訛りの光学現象
労苦しよう、周りに塵が為す
陰戦す-寝逝く迄のTailを

毛布に恐怖を棄ている、豊富なロープ
クラップ!浮浪つく告別前夜
スネークに殉教者 ....
ぼくはうそをついている
たいしたものでもない
だから君はベンチに煙草を
頭突きさせながら
そうやんなあ
とか、言う

蒼くなってゆく背景を
公園のせまさが増幅させる
桜が桜色にみえて ....
ダンゴムシ石の下にて談合す  空が遠のくことを知る



 
 はしった
 私ははしった
 白いいきがさえずるように
 虫の音がのぼりつめるような感覚で
 校舎のすみずみを駆け上がってゆく
 ふくらは ....
久しぶりに
電車に乗ったら

なんだか気になることが
たくさん

他の人が持っているものが
全然わからなくて

「それは何ですか」

聞きたくても
聞けないし

仕方ない ....
花びらは散る
散る花びらは積もる
積もる花びら
だれもせかさない
静かな街から
積もることさえ知らない街
散ったとしても
積もる時さえ降らない街
むすんでひらけば
花びらさえ
ここ ....
レノン…
海燕の好む空を
そして意気を知っていたね

見事な偶然だったよ
真昼の影にモノクロの 
風 枯葉 無邪気の香りを漂わせ始めた時
俺はモーリスの弦を替えていた
5弦目とラジオが ....
煙草を切らしちまって

コンビニまで歩く

今日の夜空はきれいだった

いつもより

星が良く見えて

きらきら光った

俺に何かを伝えるように

三日月が

尖ってな ....
 壊れない
 程度に抱くんだ
 きつくきつく
 その程度で

 私?
 私は大丈夫
 柔らかいのは一つの凶器
 どんな形にも

 あなたの腕をすり抜ける
 自信があるからここにい ....
                       きゃらめる 8


  はな

  1

あたたかくなるまで
まちましょう
きっとあいずがあるから
それまで
まちましょう

 ....
1.

今日から失業者ですわコラ。知能程度の低い友人どもはねちっこく解雇解雇と書き立て
ますが、私が会社を首にしたのですよコノヤロウ。
日本国をアジアにするべく完全失業率のアップに貢献したのだ ....
一.永劫回帰

今日の星空はとってもきれい
おまえのところも晴れていたら見上げてみろよ
カシオペアやプレアデスが頭上でふるふる震えている
白鳥座の十字架は西の空に沈んで行こうとしている
も ....
楽しいな楽しいな 浮かれきって
すっかりアタマいかれて
めちゃめちゃに気分がいいぞ
身にも心にも花が咲き乱れて
へーい 公衆トイレへ私服に着替えに行く少女たち
へーい 車道にウンコすわりして ....
たもつさんのおすすめリスト(3889)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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海の日- まんぼう自由詩604-4-14
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フレット、煙草- nm6自由詩9*04-4-13
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虹のプール- 望月 ゆ ...自由詩2*04-4-13
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歩道橋の上で- チアーヌ自由詩904-4-12
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ついに血と樹液をかえて- みつべえ自由詩404-4-12
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