水風船われた
いつだって世界は僕のものではない
遠すぎる場所のことをうたったところで
僕のちっぽけな道は途切れたまんまだ
蝉しんだ
このまま地獄へ帰ってしまおうか
切ないことばかりを言って ....
 かわがながれて
 うみにつくのと
 ちがながれて
 しんぞうにとどくのと
 ちきゅうにみちができて
 あたらしいちずができるのと
 のうがはったつして
 しんけいがどんどん
 の ....
落書きは消さない
向かい風にむかって
ときおり模様を懐かしむ
みあげた空がいとおしいなら
転べ、青い獅子

記憶にとどめたい
最後の絵を抱えて    
おれの神さまは
無慈悲で かわいいやつだぜ
傷口から したたる詩を
無邪気に よろこんで
唾 吐きかけやがるんだ
もうひとり詩人が欲しいわね
彼女が言うから
もう一人生むことにした

{ルビ同胞=はらから}は多い方が賑やかだ
哀しいときは
兄と妹で手をとりあって泣くのだ

経費のことはまかせな ....
胸の小さな鉄板を
裏返しにして
お互いにハンダ付けした

ここはホホエミランドリィ
ミンクのファー投げ込んだ
信号が青になる方へ歩けば
たどり着く場所

30分前、鎮痛剤ぶち込ん ....
ブギウギゆうたら
笠置シズ子しか思い浮かばへん
なにはなくとも 買い物ブギ
アレが白眉や サイコーや
ホンマもんのブギやらブギウギやらいうのは
なんやよう知らんけど
アメリカの黒人の人らが ....
上野まで
行けるかしら


イチョウという名の銀杏
黄色がふる


「君と行きたい」と
言ってみてはだめですか


無意味な
意味のあることを
君としたい気がしたのだけれど ....
なぜ 木に豆が生るのですか?

少しだけ大人になって習い事を始めるようになったある日のこと、
黄色い葉っぱの降りしきる中に硬い何かを見つけました。
くるくると指先で遊ぶ葉を見ているのが好きでし ....
明日をうたがい おそれながら
大審問の つらい夢からさめる
また朝の
灼金のひかりのなかに立ち
荒野のひつじのむれを見る 
ふと遠いところへ行きたくなる

通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
長雨の続く夕刻の水溜まりに影が映ることは
ない。泥水のように濁るわけでもなく、清水
のように色も無くすべてを透過するわけでも
なく、それは雨水と呼ばれるものと酷似して
いる。事実、それ ....
作者 : かえるのこ
原作者 : かえる
かえるは かえるのこ のために 今まで持ったこともない筆を手にした。
実のところ
かえるのこは この作品で 鳴くことを覚えた。

{引用=

 ....
ちからのかぎり
なやんで ないて
さけんで たたかい
やぶれさった すがたのまま
なつがおわるまで たっている
stage.0素‘イマジン-言葉の起源-’

言葉を捨てよう
言葉の意味から覆そう
言葉は終った

言葉は文字
言葉は積木
言葉は鳥
言葉は空
言葉は表形
言葉は水
言葉は塵
 ....
奇跡は待つものじゃない
起こすものだ

先輩はいつもそう叫びながら
改札を出るといつも
マニエルの打球のように
球場にむかいましたね

でもね先輩
僕は待ってしまったんです
大切な ....
おめでとう 毎日は
祝福されてあるのだから
誕生日くらいは ひとりさみしく
泣きながら過ごしましょう
それが この国の流儀です
紙の船 砂に
海を ひらいて 進め
ためらうな そうしなければ
みえない ものばかりを
愛したからには
もう
鋭いところまで、
来てしまっている。

人々は、
気付いているのであろうか。
虚空は、
妖しく、うねりながら明滅している。
あさっての老人は、
{ルビ落葉=おちば}に手を合わせ ....
とてもかたい列車で
おもちゃみたいな街から出て行く
レールをわざと踏み外して
けたたましく列車はのぼる
神秘だねって笑う暇もなく
割れた空へと進んでいく



にわか雨が過ぎていくの ....
防衛する力を備えていないわたしは、
ダメなんだわ。
泣いたって、残されているのは鳩のフンの始末だけ。

「女の子はお姫様でいたいのよ。
 ピンクのドレスを着て、
 微笑んで王子様を待ってい ....
荒野では道がわかりません
ヒースの丘にのぼっても
海はみえません けれど
匂いたつ まぼろしをたどって
かならず行きます きみの家に
街路樹の緑葉
千切ってばら撒き
踏み歩く
秋の予行練習
さくさく しない

アサガオ望む縁側
置き忘れたカキ氷
蒸発してしまい
さくさく しない

鳴き疲れたアブラゼミ
ヒグラ ....
細胞の輪郭は
発熱に適した形なの ね
あなたの音源との距離感は
可笑しくて悲しいけれど
あなたの感覚器の滑稽な分離も
可笑しくて悲しいけれど
さらに 伝導にも適した形なの 
 ....
朝からクワガタ
クワガタの話かよ
下あごの話かよ
さん、はいっ
「下あごの話かよー」
ご飯はゆっくりよく噛むこと
ほらあれだ利口になるから


両親は本日もご健在
飯をバクバク食う ....
「真似をしてはいけない」と誰かから教わりなさい!

−罪は重いのです。

ここに居てはいけないの?
ここに居てはいけないの?
わたし…。

赤のボールペンより青のボールペンで書いて欲し ....
技巧は情熱に負ける
情熱は閃きに負ける
閃きは技巧に負ける

せえの

じゃんけん ぽん

あいこで





奴のあだ名は「最低」
文字通り最低なチンカス野郎。
俺 ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
「あとにのこされたもの」

雲の隙間から
羽毛がこぼれおち
風にのる
海峡を渡り
山脈を越え
遥かかなたの砂漠まで
幌馬車が届けられない
あの砂漠まで

「月は地球の衛星である前 ....
はりついたちりぢれの 
鱗のようなゆううつを以ち 
こうして居る君は
見るもの全ての目に留まり 
詩のように据える
それを誰もが秋だと覚え 
ひとつの忘却にあてがい 
それぞれの食卓に眺 ....
たもつさんのおすすめリスト(3889)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
切なさ大爆発(夏のせい)- ピッピ自由詩6*05-9-4
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